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カモガヤ
今日はイネ科の花粉症の原因の
一つであるカモガヤのお話です。
イネ科カモガヤ属のカモガヤは、
学名「Dactylis glomerata」、
英名「オーチャードグラス
(orchard grass)」「cock’s-foot grass」。
和名の「カモガヤ(鴨茅)」は
英名の「cock’s-foot grass」の
「cock(ニワトリ)」を
* ↓
「duck (カモ)」
と間違えたということだそうです。
間違えなかったら、カモガヤではなく
「ニワトリガヤ」だったのでしょうか?
飛散時期は晩春から秋まで
カモガヤは、オオアワガエリと共に
世界的に有名な牧草で、1860年代に
アメリカから日本に導入されました。
牧草として広く栽培されているほか
道端や河原、また土留めとして高速
道路沿いに植えられたりしています。
花粉の飛散時期は、晩春から秋まで
と結構長めなのもやっかいですが
スギやヒノキの樹木とは異なり
飛散距離はそれほどありません。
そばを通らなければならない時は
帽子やサングラス、マスク等を使用
すればかなり防ぐことができます。
カモガヤ(イネ科)
(写真/「清水耳鼻咽喉科」)
スギ花粉症の人の50%がカモガヤ花粉症
高さは、60cm〜120cmほどで
小さな白い花が集まって咲きます。
カモガヤという名前は知らなくても
写真を見ますと、どこかで見たこと
がある植物ですよね。
現在では、日本各地のどこにでも
生育しており、イネ科の花粉症の
中では一番多いといいます。
また、スギ花粉症の人の約半数が
カモガヤの花粉にもアレルギー反応
を示すといわれています。
アレルギー結膜炎の他、小麦の食物アレルギー
症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりのほか
スギ花粉症よりも目のかゆみ、充血という
アレルギー結膜炎の症状が出やすい傾向が
あります。
また、イネ、コムギの食物アレルギー
を発症しやすくなることもあるそうです。
カモガヤ花粉が関連する口腔アレルギー
症候群(OAS)は、スイカやメロンなど
のウリ科のもの、
トマト、オレンジ、セロリ、バナナなど。
*(口腔アレルギー症候群・OAS
* (oral allergy syndrome)
* 果物や野菜を食べた時に、数分
* 以内に唇や舌、口の中やノドに
* 刺激、かゆみ、しびれがでる症状
* 原因は、花粉症の原因物質と似た物質
* 物質が含まれている食物に対しても
* 反応してしまうからといわれている)
そのほかでは、イネ科の植物を原料と
するパンやうどんにも注意が必要ですの
で大量摂取は控えた方がよさそうです。
午前中の8時〜10時が、イネ科植物の
花粉の飛ぶピークとされますので、気温
が高い晴天の日は注意をしましょう。
外出から家に帰った時は、入る前に花粉を
払ってから家に入る習慣をつけたいもの。
また、家の中に入ってしまった花粉を
減らすための、こまめな掃除と空気清
浄機の活用が効果的です。