摂食障害に悩む親子へ「一人ではない」と伝えたい 

拒食症は女性に多いといわれています。
現在、悩んでいる家庭、親子に届けたいと、
自らも拒食症だった東京新聞の記者が書いた記事です。
(東京新聞 TOKYO Web 2019年1月23日)

 

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私も当事者-繰り返した過食と嘔吐

元マラソン世界選手権代表の女性が昨年12月、
菓子などの万引を繰り返したとして窃盗罪に問われ、
執行猶予付きの判決を受けた。

 

厳しい体重制限に伴う摂食障害が背景にあったと知り、
胸が締め付けられる思いがした。
私自身も当事者で、思春期の発症から治療を始めた30歳まで
の13年間、過食と嘔吐(おうと)を繰り返してきたからだ。

 

摂食障害は拒食や過食など、食行動を中心に
問題が起きる精神疾患だ。
重症化すると死に至ることもあり、自殺を含めた
死亡率は他の精神疾患に比べて高い。

 

 

 

 

 

意思だけではどうにもならない

ダイエットが流行し、社会の複雑化でストレスが多様化
する中、運動選手以外にも多くの患者がいる。
厚生労働省の研究班が2014~15年に行った調査では、
病院を受診した推計患者数は約2万4500人。
診療所や受診しない人は含まれず、
実際はもっと多いと考えられるという。

 

私の場合は勉強や家族、人間関係など、
いろいろな不安が背景にあったと思う。
自分に自信がなく、痩せることはいいことだと
思い込み、外見だけでも「よく」見せたかった。
太ることが怖かった。

 


食べ物をビニール袋いっぱいに買い込んでは
食べ、泣きながら吐いていた。
胃酸で歯が溶け、虫歯だらけになり、27歳で抜歯も経験。
少しでも体重が増えれば下剤を乱用した。
「最後にしよう」と何度も思ったが、意思だけでは
どうにもならず、症状は自分の「弱さ」だと思い、
誰にも相談できなかった。

 

 

 

 

 

自助グループで心が回復

3年ほど前、歯の治療中に「吐いてないか」
と医師から聞かれた。
他人から症状を指摘されたのは初めて。
現実を直視し、関連書籍や資料を集め、
病院や自助グループ「NABA(ナバ)」
(東京都世田谷区)に通い始めた。

 


グループではなぜ痩せたいか、何にこだわって
いるかなどを仲間に打ち明けていった。
グループ代表の鶴田桃エさんは
「摂食障害の根底には、男らしさや女らしさ
といった社会の価値観に縛られた経験や、
虐待やいじめなどによる心の傷があり、
これらを見つめ直すことが回復へのステップになる」
と指摘する。

 


そうしているうちに、自分を責めてばかりいたことに気付き、
ここになら逃げられると安心できるようになった。
いつの間にか症状はほぼなくなり、
今は再発しても大丈夫だとさえ思えている。

 

NABA代表の鶴田桃エさん。
「心の傷を見つめ直すことが回復のステップ」と話す

 

 

 

 

 

問題の深刻さを伝えたい

摂食障害の体験を書くのは初めてだ。
自分の弱さに振り回されているのは今も変わらず、
少なからずちゅうちょしている。

 

それでも書こうと思ったのは、生きづらさに
悩む人に「一人ではない」と伝え、多くの人に
問題の深刻さを知ってもらいたいからだ。

 

摂食障害でなくても、居場所がなく、
つらい思いをしている人は少なくない。
自身や他人の弱さを受け入れられる社会にするには
何が必要か、当事者として、記者として、考え続けたい。
                 (中村真暁記者)

 

 

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以上が、東京新聞の中村真暁記者の記事です。
彼女は御自身が拒食症だったということですが
私も一時期、拒食症だったことがあります。

 

1997年から2002年までの5シーズンにわったって
『アーリー  my  Love(アーリー・マイ・ラブ)』
というドラマが、 NHKで放映されていたことが
ありました。

 

アメリカのボストン市にある法律事務所が舞台で
キャリスタ・フロックハートが扮する個性的な
弁護士、アリー・マクビールが活躍するドラマ。

 

コメディドラマではあるのですが、私はそれだけ
ではちょっと説明できないような気もしましたが
1997年から3年連続でエミー書受賞、2年連続で
ゴールデングローブ賞にノミネート等されています。

 

1998年には、アメリカの雑誌『ピープル』の
「世界で最も美しい50人( the  50  Most  Beautiful
People   in  the  World  )」の1人にも選ばれています。

 

とはいえ私が見たのは、全5シリーズのうちの
3分の1にも満たないので、話が見えなくなって
いるところも多々あります。

 


一番わからなかったのは、シリーズの終わり近くなのですが
しばらくぶりで見たときに、アーリーに子どもがいた
という事実に、アーリー自身が驚くというシーンでした。

 

周りの人が、アーリーに子どもがいたと知って驚いた、
のではありません、アーリー自身が
「自分に子どもがいたのだ」と気づくということ。

 

これって、どういう意味なのでしょう?
男性ならば、かなり前に精子提供をした時の子どもが
突然、現われて驚いたということもあるかもしれませんね、
以前、このブログでも書いたことがありますが。

 


でも女性のアーリーですと、不妊女性に卵子を提供した
ことがあり、それは成功しなかったということだったが
実は子どもが生まれていた、ということなのでしょうか?

 

と理由はわからないのですが、ドラマ中のアーリーは、
今まで存在自体知らなかった自分の子
(幼児)を
育てることになったのです。

 

 

 

 

そして驚いたのは、アーリー・マクビールを演じた
キャリスタ・フロックハート自身もシングルで
2001年に
リアムという男の子を養子に迎えたことです。

 

これは、キャリスタ・フロックハートがドラマの内容に
影響されたのか、あるいは反対に、彼女の意見が脚本に
反映されたのかはわかりませんが……。

 

彼女は、リアムを迎えた翌年、2002年のゴールデングローブ賞
授賞式で俳優のハリソン・フォードに出会い、2010年に結婚し
リアムと3人で暮らすことになりました。

 

 

 

 


そこに至る途中の2004年、彼女は『アリー  my  ラブ』に
出演している5年の間、摂食障害に悩まされていた
ことを告白します。

 

この『デイリー・ミラー』の報道を見た時、私は
「やはり、そうだった!」と思いました。

 

ドラマを見るたびに私は、彼女が拒食症ではないかと
感じていた、というよりは確信していたからです。

 

 

 

 

それは単に、彼女が痩せているから、というだけではなく、
説明が難しいのですが、そのような雰囲気を彼女は
纏っていました。

 

また実際それが結果的に、彼女が扮している弁護士の
アーリー・マクビールを、あれほどうまく演じさせた
といえるようにも思えます。

 

現在、彼女はおそらく拒食症も完治したのでしょう、
リアムと、夫のハリソン・フォードと

3人で幸せな暮らしを送っているようです。

 

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