全米で相次ぐ中絶禁止法案、トランプ大統領の意見は?

トランプ大統領のツイート

昨日は、アメリカのアラバマ州で、全米で最も
厳しい中絶禁止法案が可決したことをお伝え
しました。
トランプ大統領が指名した2人の最高裁判事が
加わり保守派優勢になっている今のうちに、
人工中絶を違法とする最高裁判決をと、中絶
反対派は求めているのです。

 

そんななか、トランプ大統領がツイッターで
これに関するコメントを書き込みました。

 

トランプ大統領は、自分は中絶反対派ではある
が例外はある、として一部の州法の内容は支持
しない旨発言し、人工中絶に反対する保守層の
団結を呼びかけました。

 

「Donald J. Trump 2019年5月19日

As most people know, and for those
who would like to know, I am strongly
Pro-Life, with the three exceptions – Rape,
Incest and protecting the Life of the
mother – the same position taken by
Ronald Reagan.
We have come very far in the last two
years with 105 wonderful new…..

….Federal Judges (many more to come),
two great new Supreme Court Justices,
the Mexico City Policy, and a whole new &
positive attitude about the Right to Life.
The Radical Left, with late term abortion
(and worse), is imploding on this issue.
We must stick together and Win….
….for Life in 2020. If we are foolish and
do not stay UNITED as one, all of our
hard fought gains for Life can, and will,
rapidly disappear!」

(殆どの人は知っているが、知ってい
ない人のために、私は中絶反対である。
ただし次の3つの例外がある。
それは強姦、近親相姦、母親の命を守る
である。
これはレーガン大統領と同じ考えだ。
この2年間遠い道のりを歩んできたが、
105名の判事を任命し(もっとするが)、
2人の最高裁判事を任命し、メキシコ
シティ政策(政府資金援助のある団体
による中絶提案や紹介の防止)全く
新しい命の前向きの考え方となった。
極左は後期中関がこれをすごく押している。
赤ん坊の命のために、2020年の大統領選
で我々は一致団結すべきだ。
もし我々が馬鹿で一緒にならなければ、
我々が今まで戦ってきた中絶反対の努力
で得たものは急に失われるだろう!)

日本語訳は、「トランプ 大統領ツイート
日本語訳  非公式」さん

 

 

 

中絶全面禁止ではなく例外あり

トランプ大統領は、自分は強固にプロ・ライフ
(生命支持、アメリカでは『中絶反対』の意味)
ではあるが、例外は3つあるとし、それは強姦、
近親姦、母親の生命を守るためだと説明します。

 

ということは今回のアラバマ州の法案について
は、トランプ大統領は賛成ではないわけですね。

 

中絶の全面禁止をしたアラバマ州の他、16の
州議会が様々な形で、強姦や近親姦が妊娠の
原因であっても中絶を制限する州法の制定に
向けて動いているといいます。

 

このように書いているトランプ大統領ですが
以前は、中絶容認派だったということです。

 

1999年には、
「自分はとてもプロ・チョイス(選択権支持、
アメリカでは『中絶支持』を意味する)だ。
自分は中絶の概念そも物が大嫌いだ。
大嫌いだ。
それが意味するすべてのことが大嫌いだ。
この問題を人が議論しているのを聞くと、
ぞっとする。
ただしそうは言っても……自分は選択する
権利を信じているだけだ」
と中絶容認の姿勢でした。

 

それが2016年3月には、自分の立場は、
「例外ありでプロ・ライフ(中絶反対)だ」
と発言。

 

 

 

次の大統領選の主要課題?

トランプ大統領が今回のツイートの中で
「2020年(大統領選)で命のために勝つ」
には、与党・共和党の一致団結が必要だと
いい、野党・民主党からもこの中絶問題が
次の大統領選の主要課題になるという意見
が出ているといいます。

 

民主党から出馬を表明しているエリザベス
・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ
州選出)は、アラバマ州の禁止法成立を
「非常に危険で無類に残酷だ。
提案者たちは、ロー対ウェード判例を覆そう
としている。
私は(中絶が違法だった時代の)アメリカで
暮らしたことがあり、その上であえて申し
上げます。
私たちは絶対に後戻りしないと。
今も、二度と。
私たちはこの動きに対抗して戦い、そして
勝ちます」
と呼びかけました。

 

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