1973年、アメリカ連邦裁判所が下した「ロー対ウェード裁判」

「ロー対ウェード」

ここ数日、アラバマ州で全米で最も厳しい中絶
禁止法ができたことをお伝えしてきました。

 

現在、アメリカの最高裁判所ではトランプ大統領
の指名により、9人の判事のうち5人が保守派で
あることから、中絶反対派は1973年にアメリカ
最高裁で下された人工妊娠中絶合法化の契機と
なった裁判「ロー対ウェード」を覆したいと
勢いづいています。

 

1973年に「ロー対ウェード裁判」の判決が下され
るまでのアメリカ合衆国では、妊娠中絶は違法と
されていました。

 

この人工妊娠中絶を不当に規制する州法を違憲と
して起こされたのが「ロー対ウェード裁判」です。
連邦最高裁判所の判決が下されたのは1973年でし
たが、裁判が起こされたのは1970年のこと。

 

 

 

中絶を禁止する州法は違憲

テキサス州の連邦地方裁判所で始まった、人工
妊娠中絶の是非をめぐる裁判で、原告のジェーン
・ロー(仮名)は、
「女性は妊娠を終わらせるかどうかを決定する
権利を有し、よって中絶の権利は女性の基本的な
権利である」
として、中絶を禁止する州法は違憲であると主張
しました。

 

これに対して、ダラス地方検事のヘンリー・ウェ
ードは、
「中絶を禁止することによって母体と胎児の生命
を保護することは州の義務であり、責任である」
と中絶を禁止する州法を擁護。

 

連邦地方裁判所は、
「中絶のほとんどのケース(母体の生命保護を
目的とする以外の中絶手術)を犯罪とするテキ
サス州法は憲法で保障されている女性のプライ
バシーの権利を、侵害している」
として、
「中絶を著しく制限するテキサス州法は違憲
である」
との判決を下したものです。

 

 

 

1973年、最高裁も支持

そして1973年の連邦最高裁判所も、この判決
を支持しました。

 

それまで人工妊娠中絶に対して、厳しい法規制
をしていたアメリカでしたが、条件はつけなが
らではあっても人工妊娠中絶を初めて容認した
画期的な判決でした。

 

その後も人工妊娠中絶について、その是非や
中絶条件が度々法廷で争われることになりまし
たが、国民の意見の一致はみていません。

 

この「中絶論争」は、「中絶賛成派(プロ
チョイス)」と「中絶反対派(プロライフ)」
が激しい論争を続けています。

 

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