ロックダウン中に妻殺害 計画的な殺人罪では無罪 イギリス

BBC NEWS JAPAN 2021年2月16日

ロックダウンが始まって間もない3月28日午前7時頃
ウェールズ地方クランブラン在住の元工場作業員
アンソニー・ウィリアムズ被告(70)が、46年連れ
そった妻のルースさん(67)を殺害した。

 

妻と口論中に、いきなり正気を失って妻を絞殺して
しまったと供述した被告は、計画的な殺人罪につい
ては無罪評決を受けた。

 

ウィリアムズ被告は、妻を殺害後、隣家を訪れ、
妻が死んだと伝え、「警察を呼んでほしい。
自分が彼女を殺してしまった」と言ったという。

 

ルースさんは、首の骨が3カ所折れていて、
首への圧迫が死につながったとみられている。

 

被告は、警察署に移送される際、
「殺人じゃない。殺すつもりはなかった」
と警官に話し、
「ぷつっと切れてしまっただけだ。
あんなのは自分じゃない。
自分はハエだって傷つけたりしない。
あれは自分じゃない。
自分はあんな人間じゃない。
何であんなことをしてしまったのかわからない」
と述べていたとされる。

 

弁護側は、事件前の数日間は新型ウイルスや
金銭、健康などを心配するあまり、十分な睡眠
がとれていなかったと主張。
また被告は、事件の数週間前から、うつ病と
不安障害を患っていたとされ、妻から「しっかり
しなさい」と言われ「ぷつっと切れてしまった」
と裁判で述べている。

 

娘のエマさんは、「手のつけようがない状態」に
なりつつありそうで心配だったこと、父親が
「家を失い、光熱費も払えなくなりそうだ」と
話していたことを証言。
しかし現実には、被告に住宅ローンはなく、14万
8000ポンド(約2200円)の蓄えもあったという。

 

精神科医のアリソン・ウィッツ氏は、ウィリアムズ
被告の精神状態は、2019年の退職以来急速に悪化し、
新型ウイルスの大流行により更に悪くなったとの
見方を示した。

 

スフォンジー刑事法院で開かれた裁判では、陪審員
は5時間余りの評議後、被告の殺人罪について無罪
とした。

 

 

 

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