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ミルフィーユかと思ったら
東京ミッドタウンの地下の、庭に近い側に
ある売り場で一見、ミルフィーユのように
見えるものがありました。
そばで、ぐーっとアップで見たら
「サーモン昆布重ね巻き」と書いてあります。
見るからに柔らかそうなサーモンと
昆布がおいしそうです。
利尻昆布を使用しているそうですが
販売しているお店の本店は礼文島にあるようです。
「脂の乗ったサーモンと、利尻昆布で
作ったものです」という店員さんの
魔法のような言葉にひかれて買いました。
本当においしい「サーモン昆布重ね巻き」
ではあったのですが、実は私が心をひかれたのは
「利尻昆布」という言葉だったのです。
利尻島から来たクラスメート
高校生の時のクラスに、利尻島から
来ている男子生徒がいました。
私の高校は関東にありましたので、いうまでも
なく、彼は利尻島から通学しているのではなく
東京の親戚の家からだったように記憶していますが。
私自身は行ったこともないのに、同級生の
実家が利尻島というだけで、利尻島・礼文島
には何となく親しみを感じてきました。
利尻島(りしりとう)、礼文島(れぶんとう)が
北海道のどのあたりにあるのかというのがこの地図。
北海道の北も北ですね。
稚内からの距離は、利尻島も礼文島も
フェリーで2時間弱で、それぞれの島は
フェリーで40分ほどの距離のようです。
「利尻」とは「高い島」の意味
「りしり」という地名の語源は、アイヌ語の
「高い島」を表す「リー・シリ」からきています。
高い島、というのは「利尻富士」とも
いわれる「利尻山(利尻岳)」のこと。
そう大きくはない島の中心に標高、
約1,721メートルの利尻山があります。
利尻山に咲き乱れる高山植物でも利尻島は有名だそう。
観光客で訪れるのでしたら、寒さが厳しい
ながらも美しい山に珍しい高山植物、
という感想で、すますことができます。
ですが実際に、これらの島で生活をすることは
想像以上に大変なことでもあるようです。
緊急時は本土の病院に
利尻富士町と利尻町が共同で、利尻国保
中央病院を経営しているそうですが、現在、
医師は3人(内科、外科、産婦人科)。
利尻富士町には町立と道立の2つの
診療所もありますが、いずれも医師は1人。
重病の場合は、救急車で国保中央病院に
連れて行った後に、稚内や旭川、札幌の病院に
ドクターヘリ等で搬送しなければなりません。
物価高
そして私には思いもよらなかった
ことに、物価高の問題がありました。
ほうれん草や大根などの野菜が高く
本土の2倍近いものさえあるそうです。
野菜や果物、特にお米が高いそうで、札幌の
スーパーで2800円ほどのお米が、礼文島では
5千円近くになってしまうということです。
また、運転免許証のために試験も、札幌か
旭川に行くしかなく、札幌で試験を受ける
ためには住民票を移さないといけないとか。
これに関しては、他のことより簡単に改善は
出来るような気がするのですが、例えば
融通が利くように法令を改正をするとかで。
それでなくても厳しい自然環境の中での生活。
少しでも人々が暮らしやすくなるといいですね。