「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!
来月になると、日本中は桜の開花を
今か今かと待ち望むようになりますね。
その桜とは、ソメイヨシノのことです。
現在、日本の8割近くの桜は
ソメイヨシノだそうです。
明治維新以前は、お花見をする桜も
西行が詠んだ桜もソメイヨシノ
ではなく「ヤマザクラ」。
ソメイヨシノは、明治維新後の
約40年間という短い期間にあっという
間に広まってしまったのです。
(TVの「遠山の金さん」のサクラ吹雪
はソメイヨシノだそうです。
金さんの時代にはソメイヨシノは
なかったのですが……)
そして驚くべきことには、日本の
約8割のソメイヨシノの木が
実はたった一本のソメイヨシノ
のクローン桜なのだとか。
たった一本のソメイヨシノの
「子ども」ではなく、たった一本
の木の「クローン」なのです。
ですから、日本中のソメイヨシノの
木はぜ~んぶ、同一の遺伝子を持っています。
最近知ったことの中で、一番驚いた
事実でした。
(「日本人は桜のことを何も知らない」)
クローンならではの生育の早さなどの
長所もありますが、一方ではクローン特有
の寿命の短さという欠点もあるのだそうです。
平均寿命は、60年ほどだとか。
いっせいに植えたとすると、また枯れる
のもいっせいになのではないか、と本の
著者は危惧していました。
ソメイヨシノ以外の桜の寿命はながく
数百年、なかには千年を超えるものも
珍しくありません。