「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!
檜町公園のブランコは「FUJIN かぜのかみさま」
今日は、昨日の檜町公園の遊具
「ジャングルジム・ブランコ」
の続きでブランコの御紹介です。
名前は、「FUJIN かぜのかみさま」。
このブランコ全体の形を御覧になって、
「?……」とお思いになりませんでしたか?
何かの形に似ていませんか?
そうです、これは源氏香を
かたどったものなのです。
少し前に「あぷりのお茶会赤坂・麻布・
六本木」でも「源氏香」を紹介しましたね。
源氏香
お香の席に、5つの香りが順番に
まわってきて、その香りを当てる
ケームのようなお香です。
5回まわって来るお香に
使われるのは5つの香木。
その香りが全部違うの香りなのか、
2つ同じ香りがあったのか、
3つ、4つ同じなのか、あるいは
全部が同じ香りだったのかを当てるのです。
その5つの香りを、縦の5本線で
あらわし、同じだと思った香りを
上で横線でつなぎます。
同じだと思う香りを横線で繋ぐ
下の源氏香の一番左は
全部が違う香りの場合です。
ですから、上部の横でつないで
ある線、横線はありません。
全部別、4,5同じ、3,4同じ、2,3と4,5同じ
左から2番目の源氏香は
1番目と2番目が同じ香りで、あとの3〜5
は、全て別の香りということです。
次の源氏香は、2番目と3番目が同じで
あとは全違う香りですね。
そして一番右は、1番目と2番目が同じ香り、
3番目と4番目も同じということになります。
源氏香がデザインされたブランコ
源氏香をブランコに
このような源氏香をモチーフとして
ブランコのデザインとするなんて
本当におしゃれですね。
ただし、御覧になってお分かり
のように、実際の源氏香のかたち
そのものではありません。
2つの源氏香が組み合わされて
いるかのような、オリジナルの
デザインではありますが。
東京ミッドダウンの基本理念である
『Japan Value』を踏まえて、
日本の伝統文化である「見立て」「遊び」
「尽くし」などの美意識に基づき造形上
のモチーフとして日本古来から伝わる
『文様』をとりあげたそうです。
「高須賀昌志」HPから)
前から思っていたのですが……
実はこのブランコ、私はずっと前から
源氏香に似ているなぁ、と思っていたのです。
ですが私ときたら、スーパーの袋の上部
を結んだものでさえ、うさぎの耳に
見えてしまう人間でもあります。
初めて見たものを、今までに自分が
知っている何かの形と似ていると
それだと思い込んでしまうことって
ありますよね(ない?)。
ですから当然これも、その類い
ではないかと思っていたのです。
本当に源氏香でした!
ところが去年、このブランコが源氏香の形
に似ているのではなく、本当に源氏香の形
をブランコにデザインしたものだと知りました。
えっ、やっぱりそうだったんだ。
このブランコ、源氏香だったんだ!
と、その日は一日中、何となく
嬉しくて嬉しくて……(?)
今月、2013年の3月ははからずも
お香の話が続いてしまいましたね。
お香の席では、最後にこんな
言葉をいいます。
私の大好きな言葉なのですが
その言葉で3月のお香月を
しめることにいたしましょう。
「香、満ちました」