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「鴛鴦の契(えんおうのちぎり)」
溜池山王駅アート、今日は「おしどり」。
タイトルには「鴛鴦」と書きましたが
「おしどり」と平仮名で書きましょう。
「鴛鴦」って漢字は、読めるけど書けないし。
おしどりといえば、
「鴛鴦の契(えんおんのちぎり)」で有名ですよね。
生涯、仲睦まじく、助けあい愛し合い…….、
仲の良い夫婦をおしどり夫婦ともいいます。
実際のおしどりは……
ところがですね、実際の「おしどり」は
そうではないのだとか。
「おしどり」は交尾後、卵を産んで
ヒナが孵るまでは、オスがメスと一緒にいます。
ヒナが孵ったあとは、オスは旅立ってしまうそうです。
というか、「おしどり」のオスは
卵をあたためることもしないそうです。
ただ、敵から守るためにヒナが孵るまで
は、メスのそばに居る、ということ。
この時期に、メスのそばにオスがいるのを
見て、いつも一緒の仲睦まじい夫婦を
おしどり夫婦というようになったそうです。
「おしどり」のオスは、基本的に
他のオスたちと一緒に群れているといいます。
そして毎年、新しいメスを見つけて
交尾をするということです。
自然の摂理?
そういえば、去年、「ツバメの巣」を書いた時に
知ったことですが、ツバメもそうでしたよね。
ツバメは1年で、1〜3回の子育てをします。
その1年間は、相手は同じだそうです。
ツバメは、毎年同じ場所でタマゴを産み
ヒナを育てています。
同じツバメが来ているのかといえば
そうでもないとか。
翌年も同じ相手とペアを組んだツバメは
11.3パーセントに過ぎなかったという統計もあります。
厳しい自然の中で暮らしている生き物たちに
とって毎年、相手が変わるのは自然で
また合理的なことのようにも思えます。
ただ、ここで思ったことは……。
今まで私は、仲睦まじい御夫婦に対して
おしどり夫婦という言葉を使ってきました。
でも、実際の「おしどり」のことを知ってしまった
今は、何となく言えなくなってしまいそうです。
ちょっと皮肉のような気もしませんか?
「おしどり夫婦ですね」と言うのは……。
考え過ぎ?