「なぜ人の家に入り込んでいるんだ、警察を呼ぶ」とドアを蹴る、深夜に現れた見知らぬ人 

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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夜中の3時過ぎにドアを叩き、蹴る人

先日、ももちの「かじかじ棒」の話
していて、ももちと二人で驚いた出来事
があったのを思い出しました。

 

それは夜中の3時半も過ぎた頃、
ドアをドンドン叩く音がします。

 

ドアを叩くのみならず、ドアを何度も
強く蹴っていて、これはあとで見てわかった
のですが、大きなキズになっていました。

 

 

 

 

「早くここを開けなさい。
私のうちに入り込んで……。
出て行きなさいよ! 警察を呼んで!」

 

ということを繰り返している彼女に
対して、私は玄関のドアは開けずに
通路に面している柵のついた窓を開けました。

 

当時、住んでいたのは、部屋の並び方が
マンションによくあるタイプの間取り。

 

玄関を入るとすぐ、外の通路に面して窓の
ある部屋があり、廊下の両側にはキッチンや
洗面所、そしてベランダに面した側に
リビングと和室があるという。

 

 

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部屋番号が違いました

窓を開けてみましたが
やはり私の全く知らない人です。
うさぎのももちも、驚いたように
私と一緒に窓辺で彼女を見ています。

 

「ここは自分の家だ。
何で人の家に入っているんだ。
警察に訴えてやるっ!」

 

と言いながらドアを蹴り続けているため
結局、警察を呼ぶしかありませんでした。

 

というより最初から彼女は、私が彼女の
家に侵入しているので、警察を呼べと
言っていたのですが。

 

 

 

 

警官が2人駆けつけてくれると
彼女はちょっとバツが悪いような表情に
なり、今までより弱い口調にまりました。

 

警察官が彼女の家を訊ねると
うちの部屋番号ではない番号を告げ、
彼らに連れられて立ち去ったのです。

 

なんのことはない、彼女は自分の家が
ここではないとわかっていたのです。
ということは、何をしに来たのでしょう?

 

あとにはビックリしたももちと私が
白みだした空を見つめるばかりでした。

 

 

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彼女はDVの被害者

翌日、そのことを管理室に告げに行き
管理人さんから彼女がDV、家庭内暴力
の被害者だと聞きました。

 

彼女はうちの少し上の階に住んでいて、夫に
暴力を振るわれ、時々家の外に出されること。
昨夜は、仕事の帰りだったのだろう、
ということでした。

 

そんなことがあったほんの2、3日後、
私が外から帰ってきてマンションの玄関に
入る時に、出てくる人とすれ違いました。

 

彼女でした。
私が気づくより前に、彼女にはわかっていたようで
下を向いて、逃げるように去って行きました。

 

 

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自分の怒りを誰かにぶつける

「生酔い本性違わず」ではありませんが
彼女は、私を一瞬見るなりわかったのです。

 

うちに来たことも、自分の家と間違って
来たわけではなかったのでしょう。

 

だからこそ彼女は、警察を呼べといいつつも
実際に警察官が来ると態度が変わり
自分の部屋番号を告げたのです。

 

 

 

 

その後、彼女が夫からベランダに追い出されて
いると思われる音が聞こえたこともありました。

 

彼女はなぜか、私の顔と家を知っていたようです。
酔って家を間違えた振りをしてうちに来て
日頃の夫のDVに晒され続けた怒りを
私にぶつけたのだと思われます。

 

その後、私は引っ越してしまいましたが
彼女は今、どうしているのでしょう?

 

 

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