カラヤンのお皿 クラウディオ・アバド死去

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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カラヤンのお皿

今日のお皿はちょっと面白いでしょう?
これもローゼンタール社のものです。

 

お皿の中心で赤いバラの花を胸にさし
指揮棒を振っているのは、「帝王」と
いわれたヘルベルト・フォン・カラヤン。

 

そういえばこのブログ「あぷりのお茶会」も
アークヒルズ25周年記念のお祝いのウィーンフィル
ハーモニーの演奏会をカラヤン広場で聴いて、まだ
興奮さめやらぬ……、といった時に書き始めました。

 

 

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アークヒルズのカラヤン広場

 

 

アークヒルズのサントリーホールの前に
ある広場、それが「カラヤン広場」です。

 

「帝王」と呼ばれたカラヤンですから
アークヒルズの広場の名前にもつけられているのです。

 

 

 

様々なローゼンタールの作品

ローゼンタール社は創立以来、本当に
幅の広い作品を生み出してきています。

 

 

「紙袋を模した花瓶」
ローゼンタール

 

 

「幅の広い」という言葉は、半分あたって
いるかもしれませんが、ちょっと違うかも
しれませんね。

 

数多くの種類を作っている陶器会社は
ローゼンタールに限ったことではありません。

 

今日の風刺ウォールプレートでも、紙に印刷
する作品だったら、いくらでもあるでしょうが
こんな風に陶器でつくってしまう
というのは珍しいですよね。

 

 

アークヒルズ サントリーホール(写真/「SUNTRY」)

 

 

 

クラウディオ・アバド死去

今日のお皿に描かれたヘルベルト・フォン・
カラヤンの後任者でもあった、イタリア人指揮者
のクラウディオ・アバド(Claidio Abbado)が
20日、亡くなりました。
80歳でした。

 

クラウディオ・アバドは1963年6月26日に
ミラノで音楽一家に生まれています。

 

地元のミラノ、ウィーンで学んだ後、
1960年にミラノのスカラ座で仕事をスタート。

 

 

ウィーンフィルハーモニー楽友協会
(ヴィーナー・ムジークフェライン)

 

 

1971年からは、ウィーン国立歌劇場で
定期的に指揮者を務めた後、1979年から
1988年まではロンドン交響楽団を指揮。

 

1986年から1991年までは、ウィーン国立
歌劇場で音楽監督を務めて、1989年には
死去した、ヘルベルト・フォン・カラヤン
の後任としてベルリン・フィルハーモニー
管弦楽団芸術監督に選ばれています。

 

このような指揮者としての輝かしい経歴
を持ち、そしてその温和な人柄から
全ての人に愛されたクラウディオ・アバド。

 

胃がんを患い、2000年に一度復帰しましたが
ここ数ヶ月で病状が極度に悪化してしまい
このような残念な知らせを聞くことに
なってしまいました。

 

 

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(写真/「朝日新聞」)

 

 

この写真は、この写真は、去年の8月、
ルツェルン音楽祭のリハーサルの様子。

 

この音楽祭での演奏が、クラウディオ・アバドの
最後の演奏となってしまったということです。

 

ここで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
芸術監督として、クラウディオ・アバドの
前任者だった、ヘルベルト・フォン・カラヤン
を描いたお皿に戻りましょう。

 

 

 アークヒルズ

 

 

 

ローゼンタール、アーティストシリーズ

このお皿はローゼンタールの
アーティストシリーズの中の一枚。
「Satire Wandteller(風刺ウォールプレート)」
5000枚限定で作られたものです。

 

直径は26センチといいますので、ローゼンタール
〈魔笛〉のディナー皿とほぼ同じ大きさですね。

 

これを描いたフリッツ・ラング(Fritz Lang)は
映画監督でもあり数多の賞に輝く
ドイツでは有名な風刺画家だそうです。

 

 

ローゼンタール〈魔笛〉のディナー皿

 

 

真ん中で胸に赤いバラをさしたヘルベルト・フォン
・カラヤンを有名な作曲家が囲んでいます。

 

 

 

「全ての目標を到達する人は、目標を低く選んだから」(!)

 

これらの作曲家はみんな天使の羽がついていますので
全て亡くなっている作曲家ということですね。

 

左からいいますと、プッチーニ、モーツァルト、
カラヤンのちょうど真下にあたるのがベートーベン。
その右側がワーグナー、上がヴェルディ。

 

 

「カラヤンのお皿」ローゼンタール

 

 

左のプッチーニから、カラヤンの上を通って右の
ヴェルディの上に、ドイツ語で文章が書いてあります。
この言葉がおかしいです。

 

「すべての目標を到達する人は
おそらく目標を低く選んだからだ」

 

「帝王」といわれたヘルベルト・フォン・カラヤンを
風刺画で描いて、この文章を添えるとは、
ローゼンタール社もなかなかやりますね。

 

 

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アークヒルズ

 

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