ジャン=ポール・エヴァンの「ビュッシュ・ド・ノエル」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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「ジャン=ポール・エヴァン」は創業25周年

「ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HÉVIN)」は
2013年〜2014年は創業25周年記念ということで
歴代ビュッシュ・ド・ノエルを紹介してきました。

 

昨年に続き2年目ですが、今年は2002年〜2012年
までのうちの、9作品を再販売しています。

 

第1弾は、「デマラージュ」(2002年)、
「ジョルジュ」(2003年)、
そして「ランスシアンス」(2004年)の3つ。

 

 

 

「デマラージュ」

始めに紹介する「デマラージュ」とは
「Démarrage=始まり」という意味だそうです。

 

 

demarajuデマラージュ(写真/「FASHION PRESS」)

 

 

 

「ジョルジュ」

次の「ジョルジュ」は、とっても
食いしん坊だった、エヴァンのゴット
ファーザーへのオマージュとしての作品。

 

 

jorujuジョルジュ(写真/「FASHION PRESS」)

 

 

 

「ランスシアンス」

「ランスシアンス」という、パソコンで変換をすると
ランスさんが思案する(「ランス思案す」)と変換
されてしまう悩める(?)ビュッシュ・ド・ノエルがこちら。

 

 

ransusiansu300ランスシアンス(写真/「FASHION PRESS」)

 

 

アンディー・ウォーフォールの
イメージで作られたそうです。

 

アンディー・ウォーフォールは1970年代
のポップアートの巨匠ですね。

 

そういえば、ローゼンタールもアンディー・
ウォーフォールの食器を作っていますよ。

 

 

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マグカップですが、おなじみのキャンベル
のスープ、トマト味です!

 

アンディー・ウォーフォールはこういうものだけ
ではなく、普通のデザイン(?)のマグカップや
お皿もたくさんローゼンタールからだしています。

 

 

 

「グリーン」 

今日のビュッシュ・ド・ノエルは、御覧の通り
みどり色が主体でその名も「グリーン」。
この「グリーン」は、ジャン=ポール・エヴァン
第2弾の2007年度のビッシュ・ド・ノエル。

 

 

140311greenジャン=ポール・エヴァン 2007年度「グリーン」

 

 

ホワイトチョコレートがベースの抹茶のムース、
さわやかな柚子風味のクリームにゴマを加えた
ショコラ風味のビスキュイの組み合わせです。

 

ビッシュ・ド・ノエルですが、
使っている素材はかなり和風。

 

私はジャン=ポール・エヴァンのもので
ここまで和風というケーキは初めてでした。

 

ですが一つのケーキ全体としての味は
決して和風、和風しているものではなく
ホワイトチョコレートが優しい美味しさ
のビッシュ・ド・ノエルです。

 

 

 

「エコス」

第2弾はこの「グリーン」の他に
「出会い」の意味の「エコス(Rencontre)」。

 

 

ジャン=ポール・エヴァン 2007年度「エコス」

 

 

 

「ジェムスヴィアン」 

そして次は「私は思い出す」と名付け
られた「ジュ ム スヴィアン」。

 

これは、いにしえのパティシエが
作っていたような、伝統的な
ビュッシュ・ド・ノエルだそうです。

 

 

3e9cbb290672fb2b4b10f1a2db5afbe7-300x225 ジャン=ポール・エヴァン 「ジェ ム スヴィアン」

 

 

そのようにいわれてみると、そうですね。
「ビュッシュ・ド・ノエル」の
意味である「薪」風ですね。

 

ビターチョコレートのガナッシュを
詰めたマカロン生地が使われている
ビュッシュ・ド・ノエルでした。

 

 

 

「バンキーズ」

そして第3弾の3つのビュッシュ・ド・ノエルの最初
は「バンキーズ(Bûche Banquise)」 2009年度。
「Banquise」とは「流氷」ということだそうです。

 

 

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ジャン=ポール・エヴァン
2009年度ビュッシュ・ド・ノエル
「バンキーズ」
(写真/「ジャン=ポール・エヴァン」)

 

 

私はこのビュッシュ・ド・ノエルの
実物は見ていないのですが、何か、流水
や水、氷といったものを感じさせますね。

 

 

 

「アンヴィ  ドゥ  ヴォレ」

次は2010年度のビュッシュ・ド
・ノエル「アンヴィ ドゥ ヴォレ
(Bûche Envie de voler)」。

 

 

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2010年度のビュッシュ・ド・ノエル
「アンヴィ  ドゥ  ヴォレ」
(写真/「ジャン=ポール・エヴァン」)

 

 

「Envie de voler」とは「空を飛ぶ願望」の意。
エヴァンが夢見ていた空飛ぶ願望を表現したもの。

 

マロンムースを巻いたビスキュイを
オレンジ風味のショコラノワール
ムースで包み込んであるそうです。

 

 

 

「ラ ブティットゥ マルシャン ド ダリュメット」

そして最後は2012年度のビュッシュ・ド・ノエル、
「ラ ブティットゥ マルシャン ド ダリュメット
(Bûche La petite marchande d’allumette)」。

 

 

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ジャン=ポール・エヴァン
2012年度のビュッシュ・ド・ノエル
「ラ ブティットゥ マルシャン ド ラリュメット」
(写真/「ジャン=ポール・エヴァン」)

 

 

この「ラ  ブティット  マルシャンド  ダリュメット」
は、ビュッシュ・ド・ノエルには
めずらしく長方形ですね。

 

フランス語がわからない私には、ただ
やたらに長い名前に感じますが、これは
「マッチ売りの少女」という意味だそうです。

 

クルスティヤン、アマンドのビスキュイ、
ショコラノワールのムース、オレンジと柚子のジュレ
が何層にも重なっているビュッシュ・ド・ノエル。

 

 

去年は9つのうち7つまで買うことができた
のですが、今年はなんとたった1つ
「グリーン」しか味わえずに残念です。

 

2013年から2014年に創業25年周年を
迎えるジャン=ポール・エヴァン。

 

その節目となる今年のテーマは
『Best of(ベスト オブ)』だそうです 。
楽しみですね。

 

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ランコントル「ジャン=ポール・エヴァン」東京ミッドタウン

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ルネサンス〜原点回帰〜

ジャン=ポール・エヴァンでは、今年の前半に
〈 ルネサンス~原点回帰~ 〉 と銘打って
2002年から2012年の歴代のケーキ
を紹介していました。

 

かなり時間がたってしまいましたので、正確には
覚えていないのですが、3種類の「ビュッシュ ド
ノエル」を2週間づつ期間限定で紹介していました。

 

今数えてみますと、私はそのうちの
7種類を手に入れたようです。

 

 

「テール ア テール 」

まず最初は「テール  ア  テール」。

 

 

130421janporuevan「テール  ア  テール」ジャン=ポール・エヴァン

 

 

 

「アンフリュアンス」 

次が、「アンフリュアンス」。

 

 

130307anfuryu「アンフリュアンス」ジャン=ポール・エヴァン

 

 

こちらは2008年度のジャン=ポール・エヴァン
の「ビュッシュ ド ノエル」です。

 

この「アンフェリアンス」はヘーゼル
ナッツのダコワーズで、フランボワーズ
のコンポートを包んでいます。

 

その上を、ビターガナッシュでコーティング
したものなのですが、私はこの赤の色
にうなりました。

 

「テール ア テール」の「赤」は
オレンジ系、レンガ色風の赤い色です。

 

一方、「アンフェリアンス」の
「赤」は、なんと例えたらよいのか
わからないほどの深い赤い色でした。

 

 

 

「きのう きょう あした」

そしてこちらは「きのう きょう あした」。

 

 

130307kinou「きのう  きょう  あした」
ジャン=ポール・エヴァン

 

 

「きのう  きょう  あした」というケーキの
名前もおもしろいですが、色も「ビュッシュ  ド
ノエル」としては斬新な色使いで素敵ですね。

 

抹茶だったと思うのですが、中の緑色と
まわりの白いコーティングがさわやかで
お洒落な印象の「ビュッシュ  ド  ノエル」です。

 

「ビッシュ  ド  ノエル」は19世紀の後半
からパリで作られるようになった
ケーキだということです。

 

「ビュッシュ」が「木」や「丸太」を意味する
言葉で「ノエル」は「クリスマス」ですね。

 

ということで「ビッシュ  ド  ノエル」は
「クリスマスの薪」を意味するといいます。

 

 

 

「キュリオズィテ」

次の「ビュッシュ  ド  ノエル」は
「キュリオズィテ」。

 

 

「キュリオズィテ」ジャン=ポール・エヴァン

 

 

 

2011年、一昨年のジャン=ポール・エヴァン
の「ビュッシュ ド ノエル」。

 

 

 

「アンヴィ」

この「キュリオズィテ」の1年前の
「ビュッシュ  ド  ノエル」が
つぎの「アンヴィ」です。

 

 

130421janporu「アンヴィ」ジャン=ポール・エヴァン

 

 

 

「バロック」

そして私の一番のお気に入りの
「ビュッシュ  ド  ノエル」がこちらの
「バロック」
を御紹介したものです。

 

 

130228bar「バロック」ジャン=ポール・エヴァン

 

 

ただ、ただ美しい「 ビュッシュ  ド  ノエル」です。

 

決して激しく主張をすることはなく、微妙な
押さえた色でありながらこれ以上、美しい色
のハーモ二ィをかもし出すことは不可能では
ないかと思わせるほどの絶妙な色遣い……。

 

ため息と、言葉にならない感嘆の声。
私はこれほどの美しいケーキを
見たことはありません。

 

 

 

「ランコントル」

そして最後は、今日の最初の「ビュッシュ
ド  ノエル」、「ランコントル」を御紹介
して終わることにいたしましょう。

 

 

130315jan「ランコントル」ジャン=ポール・エヴァン

 

 

「ビュッシュ  ド  ノエル」の右側の真中あたり
の色が、赤っぽく濃い色に写ってしまっている
のですが本当の色はもっと淡いものでした。

 

下に引いてある布のピンク色に近いイメージ。
そして色だけではなく、形の切り方
のおもしろさ、洒脱さも秀逸。

 

 

 

色を秘めている定番ケーキ

今まで何度かジャン=ポール・エヴァンの
普通の定番ケーキは御紹介しましたが
それらのケーキは下のようなものでした。

 

 

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ジャン=ポール・エヴァンの定番のケーキ
は、全てチョコレート色がメイン。

 

ですが、ジャン=ポール・エヴァンは 今日
御紹介した「ビュッシュ  ド  ノエル」の
ような、美しく類いまれな色彩感覚の作品
を 生みだすことができるアーティストです。

 

その溢れ出る才能を定番のケーキでは、押さえ
ている というのも、奥ゆかしく憎いばかり。

 

現在のところ私の中で、チョコレートケーキに
限らず、お菓子全般の中で最高峰に位置する
アーティスト、それがジャン=ポール・エヴァンです。

 

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