末広がり

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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 白い扇のサインはピュイグ・ロジェ

昨日は、紅白のゆべしを御覧いただきましたが
最後につけた写真に、紅白ゆべしと白い扇が
写っていました。

 

白い扇のほうに、金色で文字が書いてありますが
これは、フランス人のピアニストであり作曲家
である、ピュイグ・ロジェ(Henriette Puig-Roget)
さんのサインです。

 

ピュイグ・ロジェさんのサインを
頂いたのは、木曽福島でした。

 

 

 

 

この白い扇の左上の方に「KISO」と書いて
あるのが御覧になれますでしょうか?

 

 

 

長野県にある木曽福島

木曽福島というのは、いわゆる福島県の
福島ではなく、長野県にある「木曽福島」です。

 

私は、その時に初めて「木曽福島」
という地名を知ったのですが。
こちらは木曽福島のキャラクターの
「ほおまる」君。

 

 

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木曽福島のキャラクター「ほおまる」
(写真/「木曽路を歩く」)

 

 

木曽福島へ行った理由は、当時ドイツの
ハノーファーに留学していた友達が
木曽音楽祭に出演するためでした。

 

彼女が久しぶりに日本に帰って来たので、私も
木曽福島の音楽祭一緒に行くことにしたのです。

 

 

 

木曽音楽祭

木曽福島での音楽祭は、1973年に
木曽フィルハーモニック協会が
発足したことから始まりました。

 

生演奏を聴く機会がなかなかない木曽に
「自分達で、演奏家をよんで、演奏してもらおう」

 

と地元のクラッシック愛好家達が
呼びかけたことから始まったそうです。

 

 

 

 

それは1度の演奏会を開催するにとどまらず
毎月のような定期的なものへ。

 

その上、楽器の公開レッスンまであわせもつ
音楽祭へと発展していくことになりました。

 

 

これは当時24歳だった、楽器製作者の
飯田裕さんが熱意を持って取り組んだから
こそ、実現で来たものだったそうです。

 

 

 

 

飯田裕さんは、このようにおっしゃっています。

 

「絵・音楽。
文化は何でも東京でなければダメだ――
という雰囲気がいやなんです。
よい文化に接する機会があれば、地方だって、
それなりの文化が育っていいはずだ」と。
(「木曽町公式サイト『木曽音楽祭とは』」

 

その何回目かの木曽音楽祭に、当時、芸大教授
のピアニストのピュイグ・ロジェさんも参加
されていて、私の白い扇に名前を記して
くださったのです。

 

ピュイグ・ロジェさんの他には、フルーティスト
の金昌国さん、彼の伴奏をよくなさっていた
チェンバロ奏者の小林道夫さんなど
たくさんの音楽家が参加されていました。

 

 

 

 

 

 末広がり

ちなみに今日のタイトルは「末広がり」です。

 

扇は「扇子(せんす)」ともいいますが
「末広」ともいいますね。
形が要の方から見てだんだん先(末)が
広がっているから。

 

また末広がりといえば、漢字で書く「八」も
同様で、日本や中国ではラッキーなこと
とされているようです。

 

そして日本で「末広がり」といえば
あの人を忘れてはいけません。
昨年世界遺産にも登録された
美しい末(裾)広がりの富士山。

 

これで、季節感に乏しい当ブログ
「あぷりのお茶会」もちょっと
お正月っぽくなったでしょうか?

 

 

hujisan

 

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