「主客転倒」と「本末転倒」の違い

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 モンブランといえば……

先日、ジャン=ポール・エヴァンのモンブラン
ケーキを御紹介した時に、モンブランといえば
もう一つ有名なものとして、万年筆で有名な
モンブランを取り上げました。

 

 

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その記事をアップする直前、モンブランといえば
万年筆の前にこちらが先ではなかろうか、と山の
方のモンブランの写真をつけることにしたのですが。

 

 

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「本末転倒」か「主客転倒」か?

ドイツの筆記用具のモンブランのロゴといい、
モンブランケーキの形状といい、元はといえば
山のモンブランがあってこそなのですから。

 

標高、4810.9メートルというヨーロッパ
アルプスの最高峰の、あのお山ね。

 

「本末転倒」になるところだった、と思った瞬間、
「本末転倒」ではなくて「主客転倒」じゃない?、
との疑問がわき上がってきました。

 

調べてみましたら、私はいままではっきりとは
知らないで、いい加減に使っていたことが判明
してしまった次第。

 

 

140312monburanモンブラン「ジャン=ポール・エヴァン」

 

 

「主客転倒」

というのは、
主と客の力関係が逆になること。
物事の軽重・本末などを取り違えること

 

「主客転倒した議論」などのように使います。

 

「客」は「きゃく」とも読み、
また「転」は、もとは「轉倒」と
書いたので、今でも「顛」とも書くそうです。

 

 

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「本末転倒」

一方、こちらは、
根本的で重要なことと、ささいで
つまらないことを取り違えること

 

「本末転倒もはなはだしい」
「本末転倒した考え」などが使用例です。

 

「本末」は、根本と末端のことで、
「転倒」は、逆さまにすることを意味します。

 

 

 

 

 

山のモンブランを忘れていたことは、どっち?

となりますと最初に書いたように、山の方の
モンブランを忘れていたということを表すには
どちらを使うのが正しいのでしょうか?

 

「主客転倒」ですよね?
もともと山のモンブランがあったればこそ
ペンもケーキもあるのに、それを忘れて
いたのは「主客転倒」ということですから。

 

 

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「主客転倒」の中に「本末転倒」が含まれる?

ただし、「主客転倒」のところで書いたように
「主と客の力関係が逆になること。
物事の軽重・本末を取り違えること」
ともあるのです。

 

「物事の軽重・本末などを取り違えること」
とありますので
「本末」を取り違えることも「主客転倒」の中に
含まれると考えていいのでしょうか?

 

ちょっと調べた限りでは、それに
触れているものはないようですが。

 

 

 

 

 

「主客転倒」や「本末転倒」の類義語

また、「主客転倒」と「本末転倒」の類義語としては
「冠履転倒(かんりてんとう)」
「釈根灌枝(しゃくこんかんし)」
「舎水遂末(しゃほんちくまつ)」等々があります。
(「四字熟語辞典オンライン」)

 

読み方もわからない難しい言葉ばかりですが
最初のものは何となくわかりますね。

 

「冠(かんむり)」と「履(くつ)」
を反対にするというのですから。

 

 

 

でも、それ以外はちょっとなんですなぁ……。
わからないことが、余計わからなくなりそう。

 

そうなってしまっては「本末転倒」ですので、
この辺でやめておきましょうね。
(この「本末転倒」の使い方、あっている?)

 

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