デニッシュグラノーラ「神戸屋」マルエツプチ赤坂店

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

「グラノーラ」「グラノーラ」

昨日は、明治製菓の「チョコっと
グラノーラ」
を御紹介しましたが
今日は神戸屋の「デニッシュグラノーラ」です 。

 

昨年もアサヒフード&ヘルスケアの
「グラノーラ」
を見ていただきました。

 

もしかしたら、「グラノーラ」
って流行っているの?
と思ってみてみますと……。

 

 

130106guranoraアサヒフード&ヘルスの「グラノーラ」

 

 

かなり前から流行っている、というか
流行っていたという感じのようですね。

 

「グラノーラ」が出来たのは、19世紀後半。

 

そして1960年代に再び「グラノーラ」は
脚光を浴びたということです。
ということは、今回は3度目でしょうか?

 

 

デニッシュグラノーラ「神戸屋」

 

 

 

本当は「デニッシュペストリー」

今日の「デニッシュグラノーラ」の
「デニッシュ」という言葉ですが
本当は「デニッシュペストリー」というそう。

「デニッシュペストリー」はこねたあとの
パン生地に、バターを層になるように入れ
のばして成形して焼いたものです。

 

焼いているうちに、バターの
部分で生地が分離します。

 

 

クランベリーデニッシュ
「NYCB(ニューヨークシティベーカリー)」

 

 

その結果、空気の層がたくさん重なる
ことになり、やわらかい「デニッシュ
ペストリー」が出来上がるのです。

 

中に詰物(フィリング)をしたり
また上部にフルーツ等をトッピングしたりと、

 

「デニッシュペストリー」は
ちょっとお菓子感覚のパンですね。

 

 

140828tyokottoguranola明治製菓「チョコっとグラノーラ」

 

 

 

「デニッシュ」=「デンマークの〜」

「デニッシュペストリー」の
「デニッシュ(danish)」とは
「デンマークの〜」という意味です。

 

そういえば、「ダニッシュ・ブルー」
「デンマークのブルーチーズ」でしたね。

 

もう一方言葉の「ペストリー」の方は、生地
をパイ状に焼いたものを指すのだそうです。

 

 

デニッシュグラノーラ「神戸屋」

 

 

 

デンマークでは「ウィーンのパン」

とデンマークが発祥の地とされているパンの
名前ではありますが、なんとデンマークでは
「ヴィナーボズ(wienerbrød)ウィーンのパン)
というのだとか。

 

デンマークで「ヴィアーボズ(ウィーンのパン)」
と呼ばれる理由は、このパンがもともと
オーストリアのウェーンで考案されたから
ということになっています。

 

それがデンマークに伝わって
今のように発展したのだとか。
(「ニコニコ大百科」)

 

 

デニッシュグラノーラ「神戸屋」

 

 

 

ウィーンでは「コペンハーゲンのパン」

となりますと気になるのが、これをウィーン
ではなんと呼んでいるのかということですね。

 

これがまさかのまさか、「コペンハーゲンの
ペストリー(Kopenhagener Plunder)」!

 

日本などで  デニッシュペストリー

デンマーク  ウィーンのパン

ウィーン   コペンハーゲンのペストリー

 

 

「パルミエ・デニッシュ」成城石井

 

 

 

お互いを尊重したネーミング?

ええっ〜?、ということは結局、どこが
本当の発祥の地なの?という感じです。

 

でも考えようによっては「我が国が作り上げた」
「いや、私の方が先だ」と主張することなく互い
に譲り合っている微笑ましい名前ともいえますね。

 

だって嫌なものの押し付け合いではなくて
美味しくて各国で長い間、愛されてきたパン
の発祥の地ということなのですから。

 

 

こちらは同じ「神戸屋」の
キャラメルナッツパイ

 

 

 

「神戸屋」おめでとう!

そうそう、最後になってしまいましたが
4年に1回、パリでパンのワールドカップといわれる
「クープ・デュ・モンド」が開催されています。

 

その個人戦ともいう「マスター・ドゥ・ラ・
ブーランジェリー」は世界で選りすぐりの
24人で競いましたが、

 

この大会の「パン部門」で優勝したのは
神戸屋レストランの長田友起さん、

 

「飾りパン部門」で3位になったのが
今日の「デニッシュペストリー」を監修した
神戸屋の畑中尉夫さんなのだそうです。

 

 

チョコクロワッサンダマンド「神戸屋」

 

 

武力で競わずに、美しいもの、おいしいもの、
素晴らしい芸術作品等を切磋琢磨して
各国が生み出していけたらいいですね。

 

って、今日はちょっと
お説教調になっちゃった?
でも最近、ちょっときなくさいしね。

 

スポンサードリンク




4種のお豆パン「神戸屋」

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

121225omame

 

 

4種のお豆の「4種」とは? 

神戸屋のヨーロピアンエクシードの「4種のお豆パン」。
4種のお豆とは、小豆、うぐいす豆、栗豆、黒豆です。

 

袋の上には、4種の豆としてこのように書いてあるのですが
裏の原材料のところを見ますと、表現が違っています。

 

原材料のお豆に関するものを抜き出してみますと、
「かのこ豆(青えんどう豆、ひよこ豆) 小豆かのこ 黒豆かのこ」
となっているのです。

 

 

 

袋の表と裏では表記が異なる

4つのうち「小豆」と「黒豆」は、
それぞれ「小豆」「黒豆」と同じ言葉で書かれています。

 

ですが袋に表記してある「うぐいす豆」「栗豆」
という言葉は原材料のところには表記されていません。

 

袋の裏側に書かれている原材料の
「うぐいす豆」→「青エンドウ豆」
「栗豆」→「ひよこ豆」
という意味なのでしょうね、

 

つまり袋の表に書かれていたお豆の原材料名は
このようになるということですね。

 

「 小豆     うぐいす豆     栗豆     黒豆 」
↓        ↓        ↓       ↓
「小豆かの子  青エンドウ豆  ひよこ豆  黒豆かの子」

 

ちょっと混乱してしまいそうですが……。

 

 

141126hiyokomamerosenthalmateki               ひよこ豆

 

 

 

 「ひよこ豆」=「栗豆」

一つのお豆の名前でも
いくつかの言い方があるのですね。

 

「栗豆」といういいかたは、私は今回初めて
知りましたが、そういえば「ひよこ豆」って
栗にも似ているような気がします。

 

と思いましたがそれは間違いで、
食感が栗に似ていることから、
ひよこ豆は栗豆ともいわれるそうです。

 

スポンサードリンク




神戸屋「ガレット・デ・ロワ コンクール」グランプリ受賞 スイートポテトパイ「神戸屋」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

120909suito

 

 

「ガレット・デ・ロワ コンクール」グランプリ受賞

神戸屋のスイートポテトパイ。
かなり細めのスマートなパイです。

 

私は以前にも「あぷりのお茶会」で「神戸屋」
を評価していると書いたことがありましたが
「神戸屋」が「ガレット・デ・ロワ コンクール」
のグランプリを受賞したということです。

 

受賞したのは「神戸屋」の津田信孝さん。
おめでとう、津田信孝さん!

 

 

「チョコクロワッサンダマンド」神戸屋

 

 

 

2003年からは日本でも

パリでは「ガレット・デ・ロワ」のコンクールが
毎年行われているのですが、2003年からは日本でも
「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」主催で
コンクールが行われるようになりました。

 

全国の製菓、製パンのプロが対象のコンクールです。
この日本のコンテスト優勝者は、パリで行われる
「ガレット・デ・ロワ」コンクールに
日本代表として参加する資格が得られます。

 

その日本代表に「神戸屋」の
津田信孝さんが選ばれたのです。

 

 

「キャラメルナッツパイ」神戸屋

 

 

 

フランスの新年のお菓子

「ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)」とは
「王様のお菓子」という意味の
フランスの伝統の菓子のことをいいます。

 

パイにアーモンドクリームが入っているパイです。
フランスでは新年になると一斉に店頭に並ぶお菓子。

 

フランスではガレット・デ・ロワを
1月6日に食べますが、地方によっては1月の
第一日曜日というところもあるそうです。

 

実はこのガレット・デ・ロワ、フランス革命期に
「ロワ(王)」などという名前がついた
ガレットを食べる習慣があるのはけしからぬと
この日を「サン・キュロットの日」にしたそうです。

 

ところがどっこい、そんなことは
すぐに無視されてしまったのです。

 

 

「デニッシュグラノーラ」神戸屋

 

 

 

フェーブが入っていたら「あたり!」

この「ガレット・デ・ロワ」を家族や友人たちと
切り分けて、自分の一切れに、フェーヴと呼ばれる
小さな陶製のお人形)が入っていた人が当たりです。

 

当たった人は、王冠をかぶって
「王様」「女王様」となり、その年は
いいことがあるといわれているそう。

 

「フェーヴ(fève)」とはフランス語で
「そら豆」のことで、本来はそら豆を入れて
いたそうですが、19世紀の半ばから陶器の
フェーブを入れるようになったようです。

 

 

 

 

 

目指す味

津田信孝さんは、今回が2度目の挑戦でした。
最初に挑戦したのは2008年。
書類審査を通過し最終審査までは
いったもののそこで敗退。

 

全国で百数十名の応募で、最終審査に
残ったのは、十数名だったといいますから
ここに残ることさえ大変なことなのでしょうね。

 

そしてこの時、最終審査結果の発表寺に
親睦会のような形で、応募者が作った
「ガレット・デ・ロワ」を試食したのだそうです。

 

これが彼にとってよい経験になりました。
そこで試食したガレット・デ・ロワ、
見た目も違いましたが味の差が歴然でした。

 

その年の優勝作品と、御自分のもの
との違いを思い知った津田信孝さんは
はっきりと目指す味がわかりました。

 

 

img_galette03大統領やパリ市長に献上する
1mのガレット・デ・ロワを作る津田信孝
(写真/「BREADS STUDIO」)

 

 

 

 「3位まで残れたら」がまさかのグランプリ

そして精進を重ねた津田信孝さんは
2度目の挑戦をします。

 

津田信孝さん御自身は
「3位までに残れたらいいなぁ」
と思っていたといいます。
が、結果はまさかのグランプリ。

 

「ガレット・デ・ロワ」の上についている模様は
温度が高いときれいに入れられないそうです。

 

そのために、作業場の温度を外の温度と
同じにして、夜中から早朝にかけて、寒さと
戦いながら作業をしなくてはならないといいます。

 

美しくて美味しいものをつくるのも
大変なことなのですね。

 

 

63007115

こちらは日本でも人気の「ピエール・エルメ」の
ガレット・デ・ロワ。王冠がおしゃれですね。
(写真/「フランス美食村」)

 

 

 

フランス料理店でのアルバイト

ところでこの津田信孝さんですが、興味深い
ことに、大学は環境学部の御出身だそうです。

 

大学時代は、お料理関係を学んで
いたわけではありません。

 

アルバイト先のフランス料理店で
お世話なった方に影響されたことが
現在のお仕事に続いているといいます。

 

本当に月並みな言い方ではありますが
人はどんな所で、どんな御縁に
めぐり逢うかはわからないのですね。

 

もっとも学生時代に興味をもって
食に関わる仕事を目指したとはいえ
具体的には何と決めていたかったそうです。

 

 

「4種のお豆パン」神戸屋

 

 

 

初めてパンを作ったのは2006年

レストラン、洋菓子店などを見てまわっている
うちに特別なものではなく,人が毎日食べるもの、

 

生活により密着しているものをつくりたい
と思うようになったといいます。

 

学生時代に訪れたフランスで、人々が近くの
パン屋さんでバゲットやクロワッサンを買うために
並んでいる光景や文化に憧れていたのだそうです。

 

 

「くるみパン」神戸屋

 

 

津田信孝さんは2005年に
「神戸屋」本社へ入社しました。
パン作りを始めたのは、翌年の2006年のこと。

 

この2006年というのは津田信孝さんが
「初めて『神戸屋』でパン作りを始めた年」
という意味にとどまりません。

 

津田信孝が、パン作りそのものを
初めて試みたのが2006年ということ
なのだそうですから、驚きますね。

 

ガレット・デ・ロワについては学生時代から
知っていたそうですが、入社後、社外の講習会や
上司、専門家などから学んだそうです。

 

 

20131224top

こちらは2014年「ジャン=ポール・エヴァン」の
「ガレット・デ・ロワ」
一昨日見てきました。あくまでも「見た」だけですが。
12月28日〜1月14日までの期間限定品です。
でもこうやって見てみると(あくまでも見るだけですが)
やっぱり私は「ジャン=ポール・エヴァン」がいいですなぁ。
(写真/「ジャン=ポール・エヴァン 季節のおすすめ」)

 

 

 

努力と才能に、おめでとう!

そして2008年の「ガレット・デ・ロワ」
コンクールでは、惜しくも敗退したものの
2009年にはグランプリ受賞。

 

初めてパン作りをして2年目に
「ガレット・デ・ロワ」コンクールに挑戦。
翌年にグランプリ受賞ということになります。

 

努力の人であることはもちろんですが
やはり津田信孝さんには
才能があるのではないでしょうか。

 

パンに選ばれた(?)津田信孝さんの
これからの活躍を期待したいですね。

 

スポンサードリンク