消えた青虫

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

23032229

 

 

2ヶ月ほど前の9月半ばに、
ちぃっちゃなクチナシの鉢を買いました。

 

9月ですので、すでに花の時期は終わり、鉢には
葉っぱが茂るのみで、クチナシと書いてなければ
見過ごしてしまいそうなちょっと寂しい鉢でした。

 

私が好きなのはオオヤエクチナシですが
今回、手に入れた鉢はコクチナシのようです。
私はクチナシが、花の中で一番というほど好きです。

 

大きなオオヤエクチナシの花の形と、その白く
ちょっと厚みを感じさせるような独特の花びらの質感、
他に似ているものが思い浮かばないような個性的のな
香り、それら全てが完璧な美しさを感じさせる花。

 

 

 

 

9月に手に入れたそのクチナシは
うちの小さなベランダで、機嫌良く
過ごしてくれているようでした。

 

クチナシがうちにきて、一週間か二週間
くらい経った頃でしょうか、気がつくと
葉っぱの先が虫食いになっています。

 

それも、新しい緑色の薄い柔らかい
葉っぱほど食べられているようでした。
犯人は、言わずと知れた青虫。

 

購入時はいなかったはずですので、買ってくる
前から枝にタマゴが産みつけられていたのか、
あるいはうちに来てからなのかはわかりません。

 

いずれにしても青虫は葉っぱを、特に緑色の薄い柔らか
そうな葉っぱから順にムシャムシャ食べて、スクスク
育ち、クチナシはボロボロになりつつありました。

 

 

 

 

数日後、これではいけない何か対策をとらなければ
ということで、虫除けにいいという
ニームのパウダーを根元にまいてみました。

 

しかし翌日も、翌々日も、青虫は元気で逃げる気配
すら全くなく相変わらずムシャムシャしています。

 

秘密兵器のニームがダメとなると
もう私には打つ手はありません。

 

仕方なく、棒の先に青虫をつけて、隣の鉢の
オモトの葉に移すという移動を試みてみました。

 

 

 

 

その作業を終えて部屋に入って1時間ほど
経った頃でしょうか、私はなんとなく
青虫が気になりだしたのです。

 

絵本の「はらぺこアオムシ」なんぞも思い出して……。
そういえば、はらぺこ青虫のぬいぐるみをみたこと
もありましたし、そう食器もあったよね、なんて。

 

ベランダに出てみると、青虫はまだ
私が置いたオモトの葉の上にいました。

 

私は、オモトの葉の上にいる青虫に
また棒を差し出してみました。

 

すると青虫は沢山の脚をゴニョゴニョと
しながら棒につかまったので、私はまた青虫を
オモトからクチナシへと戻すことにしました。

 

まあ、いくら青虫がムシャムシャしたと
しても、クチナシの木についている葉っぱ
全部は食べ尽くさないでしょう、と。

 

それから一週間以上経ちました。
ここ数日、青虫君の姿が見えません。
蝶々になった気配も感じられないのですが。

 

もしかしたら、鳥に食べられてしまったのでしょうか?
もしそうだったら、残念だなぁ、蝶々になって
ほしかったのにぃ……。

 

(「一度は退治をしようと、ニームの粉をまいたのは
誰だっ!」という突っ込みはなしにしてね)

 

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