自分の悪夢をアートにしたフォトグラファー

ニューヨークのアーティストであるニコラス・ブルーノ
(Nicolas   Bruno)さん(23)は、自分の見た悪夢を、
シュールなコンセプト写真として再現しているフォト
グラファーです。

 

これにより、睡眠麻痺(金縛り)の時に見る悪夢と
いう恐ろしい体験を受け止めて、客観視することが
できるようになったということです。

 

 

 

毎晩の悪夢に不眠から、鬱状態にまで

ブルーノさんは、

「睡眠麻痺、金縛りとは、夢を見ている最中に
意識がが覚醒するものの体は眠り続けているので
起きているのに夢を見ている状態です。
体が動かないことに動揺し、幻覚のような夢を
見始めます。
恐ろしい異形のものが室内を歩くとか、信じられ
ないような異常な経験をするのです。
自分自身の悪夢にひどく苦しむ人もいます。
現実ではどれほど善人でも、内面の奥底にはおぞま
しい悪の部分が潜んでいることがあるので」

と説明します。

毎晩の恐ろしい悪夢にブルーノさんは、極度の不眠
に陥り、ついには鬱状態にまでなってしまいました。
「自分は悪魔に取り憑かれている」とまで考える
ようになってしまったとか。

 

 

ニコラス・ブルーノさんの悪夢を表現した写真
(写真/face book)

 

 

家族は「悪霊に取り憑かれているのでは?」

「僕は信心深く、迷信を信じる家庭で育ち、この世の
ものともつかない不可思議な現象を信じてきました」

「初めて睡眠麻痺を経験したのは6歳が7歳の時で、
目は覚めているのに動けなくて、何者かが自分の部屋
を通り抜けるのを見ました。

15歳になると、毎晩のように奇妙な体験が続きました。
家族に言っても、家族の関心は宗教的な部分にあって、
悪霊に取り憑かれているのではないかとか、そういう
話になりがちでした。
家を清めて祝福してもらったりしましたが、悪夢は
一向になくなりませんでした」

 

 

ニコラス・ブルーノさんの悪夢を表現した写真
写真 edamame

 

 

体験を表現して発散する

そんな彼に、
「悪夢の苦しみを解き放つために、体験したことを
表現して外に発散してみたらどうだ?」
と高校の先生が勧めてくれたそうです。

その言葉に従って、ブルーノさんは悪夢を写真を
通して表現してみることにしました。
すると、気持ちがちょっと楽になったのです。

それから、彼は写真の持つ力に魅せられ、カメラに
のめり込むようになりました。
現在では、表現することこそが人生だ、と考えるよう
になり、悪夢の再現を続けているということです。

 

 

 

 

同じような体験をしている人を応援したい

ブルーノさんの写真を見た日本の方が、このような
ツイートをしていました。

「泉見 優羽 2017年2月18日

ニコラスさん程の重症ではないですが、私も時々
なることがあります。
写真一枚一枚から感じる情景が、自分の夢と現実が
分からない状態と時と気持ちが良いくらいリンクします。
悪夢の筈なのに救われるように感じるこの写真は、
是非ともずっと続けてほしい」

 

「同じような体験をして言葉にできずにいる人たちを
自分の写真で応援できたらと思っています。
僕は、自分の恐怖を直視して、克服してきました。
悪夢にやたらと抵抗するのではなく、そのまま受け
入れることでことで、何度も繰り返しているうちに、
怖さは薄れていくし怖さは薄れていくし、アート作品
にすることで客観視できるようになります」

 

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