飲酒の悪影響 DNAにダメージを与える可能性

飲酒の悪影響についての実験を報じた
2019年2月26日の「BBC News JAPAN」
の記事を御紹介します。

 

学生時代に授業で、飲酒をする人は1日に
何十万(だったかの)の脳細胞が死滅する
と学んだことがあります。
夜、友人たちとお酒を飲んでいる時に、
「これで今日も、脳細胞が何十万も減っちゃ
ったよ」なんて言ったりして。

 

ですが今回のBBCの報道によりますと、やはり
飲酒はDNAにダメージを与え、脳の働きを
変えてしまうかもしれないという、恐ろしいこと
がわかったようです。

 

実験をしたのは、アメリカ、ラトガース大学の
研究者たち。
酒豪や深酒をする人たちの遺伝子を調べた
ところ、アルコールによるダメージを受けて
いることがわかりました。

 

この研究は、標準的な量の酒を週に8杯以上
飲む女性と、15杯以上飲む男性を「酒豪」に
分類し、過去1カ月で1度に少なくとも、4杯
飲んだ女性と、1度に少なくとも5杯飲んだ
男性を「深酒」に分類して行なわれました。

 

その結果、飲酒により体内時計と、ストレス
応答システムを制御する、2つの遺伝子が
影響を受けていることが判明しました。

 

この2つの遺伝子にダメージを受けた人は
ストレスを感じると、アルコールを欲しがり
がちになるということです。
そして次第に酒量が増加してゆき、ダメージ
は一層悪化、さらなる飲酒へと負のスパイラル
が働いてしまいます。

 

つまり、まさに「アルコール依存症」というわけ
ですが、有害な飲酒の危険性を確認するため
の検査開発に、この研究がつながることが
期待されているということです。

 

この実験は、国際科学雑誌「アルコール依存症:
臨床および実験的研究
(Alcoholism: Clinical & Experi-
mental Research)」に掲載されました。

 

この記事はアルコールに関してのものでしたが、
他の依存症に関しても、DNAレベルではなくても
何らかの物質が脳のどこかへ影響している等の
事実が、これからの研究でわかるようになるの
かもしれませんね。

 

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