実は電力は足りている! 山本太郎 原発11

れいわ新選組代表 山本太郎

【大寒波で電力不足?】
実は電力は足りている!  その真実について

(動画の一部書き起こし)

 

今年(2021年)1月、大寒波に
よる電力の需給逼迫危機が報道
されました。

1月12日に、梶山経済産業大臣
はこれについて、

『厳しい寒さによりまして電力
需要が例年に比べて大幅に増え
ていること、

一方で天候の不順により太陽光
等の再エネの発電力が低下をし、
LNG在庫も減少していることを
受けて、全国的に電力需給が厳
しい状況が続いております』

 

1   寒波で需要増加
2   燃料の在庫減少による
*   稼働率の低下
3   悪天候による再エネの
*   発電量の低下

 


石炭、LNG、石油の備蓄(経産省資料より

____________________________
石炭 貯蔵が容易  在庫30日
____________________________
LNG 貯蔵が難しい 在庫2週間
____________________________
石油 備蓄が豊富 在庫170日分
____________________________

 

LNG(液化天然ガス)のみの在庫
推移グラフ(省略)
を見ると、確かに12月から在庫
は減ってきているものの、逼迫
しているという報道の始まった
1月11日以降は増加している。

LNGは、備蓄期間が2週間と短い
が、在庫は増加傾向に転じ、
石油も石炭も十分な在庫があり、
       ⬇️
当初報道とは異なり、
「燃料」は逼迫していない。

 

1月23日の報道を、もう一度
見て見ましょう。

 

 

「需給逼迫に価格高騰.
…..日本の電力の未来は?」

今月に入り、かつてないほど
電力需給が逼迫している。

供給不足から電力の卸売価格
が上がり、2019年と単純比較
しても25倍近くの高騰となっ
た。(略)

大手電力会社からなる電気事業
連合会によると、供給に対する
需要の割合を占める電力の『使
用率』は、
12日のピーク時に関西電力管内
で99%、
四国電力管内で98%まで上昇した。

 

「使用率」_________

文字通り稼働している発電施設
から供給される電力が、どれく
らい使われているか。

で、99%、98%と聞くと大変!
となりますが、一方、『予備率』
というものもあります。
______________

「供給予備率」
電力需要のピークに対し、供給
力にどの程度の余裕があるかを
示す指標。
電力供給予備率ともいう。
______________

 

予備率から見た、電力不足
(電力逼迫)とは……

「電力需要は、常に上下最大3%
程度の間で変動。
対応のため、計画上、最低
3%分の供給予備力の確保
必要。(経産省資料より)」

 

つまり3%を切ると、変動幅に
対応できなくなり、停電につな
がる危険が高まる。
これが「逼迫」状態。

 

この予備率を全国で見ていると、
下のグラフの1月7日前後(ピン
クの縁を引いた部分)で、

9つの電力会社のうち、2つの電
力会社が確かに3%ライン(点線)
を割っています。

 

 

 

 

これを全国の予備率で見てみま
しょう。
赤い太いラインが全国ですが、
御覧のように逼迫していません。
余裕があります。

 

 

 

 

電力会社間で融通すれば
予備率3%など問題になら
ないのです。

 

 

「電力融通」_______
9電力会社が、それぞれ電力を
融通し合うことをいう。
特定融通、需給調整融通、経済
融通、系統融通の4種類がある。

東日本大震災以降、電力の安定
供給のために、異なる電力会社
のエリア同士で、電力の相互融
通ができるように系統連結が強
化された。

足りないところに、足りている
ところから電気を融通する仕組
みが出来上がっている。
______________

 

ということは、マスコミが言っ
ていた電力逼迫は正しくなく、
『電力は足りている』のです。

一方、使用率も予備率も現在の
ところ、稼働している電力設備
の話で、原発も含んでいます。

 

現在稼働している原発は4基
(2021年3月10日現在)
定格(認可)電力は414万キロ
ワットです。

 

今、発電所内のユニットで計画
停止(機器の故障や突発的な停
止)している余力がどれ位ある
のかを、逼迫したとされている
2021年1月3日〜12日の期間で
見てみると、

 

ガス火力発電 2912万9390kW

石炭火力発電   694万4000kW

石油火力発電 1468万3770kW
     _______
計      5075万7160kW

 

ということで、いずれの休止中
火力でも原発の発電量、441kW
よりも多い。

つまり、既存の火力発電の能力
で、原発の電力は十分に賄える。
電力は足りている!

 

 

 

結論
「全国的に電力需給は厳しい」はウソ

 

電力が逼迫したことにした方が
都合がいいのは
市場の8割を占める大手電力会社

1   再生可能エネルギーの不安定
*   性を強調したい
2   安定電源(原発)の必要性を
 強調したい

 

 

高橋洋・都留文科大教授
(朝日新聞から)

「根本的な問題は、全国の発電設
備の約8割を今
も大手電力が握って
いる点にある。

大手が経営判断で市場への電気の
投入量を
減らしただけで、これだ
け大混乱が起きた。

この『寡占体制』をなんとかしな
い限り、
同じことはまた起きる」

 

 

れいわ 新撰組 エネルギー担当大臣
「万一逼迫したとしても、3%を
下回る
ほんの短い時間だけ、
その時停止している、
その他の
火力を動かすことで十分に回避
できる。

二酸化炭素の排出が瞬間的短時
間に
増加しても、継続的でなけ
れば
年間の排出量に大きな影響
はない。

再生可能エネルギ−100%が難し
い現状では、
つなぎとしての
LNGを進めながら、緊急時
には
一時的にその他の火力を動かす
ことで、
エネルギーの安全保障
は保たれる。

つまり原発は即時禁止は可能で
あるし、
今後は再生可能エネル
ギーに転換を進める
ことで火力
の比重を下げることも可能」

 

 

電力は足りているの?
      足りています。

原発はやめられるの?
      やめられます。

 

 

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