虐待で亡くなった子ども 東京都板橋区6歳

母親に首を締められて死亡

2019年3月13日の夜、板橋区の住宅で6歳の女の子
和希(かずの)さんが死亡した事件で、母親の
添田光恵容疑者(45)が、殺人容疑で逮捕され
ました。

 

「妻が娘を絞め殺した」との通報が、帰宅した
和希さんの父親からあり、警察官が現場に駆け
つけましたが、和希さんは布団の上で意識不明
の状態ですぐに病院に運ばれましたが、その後、
死亡。
あざなどの怪我はなかったとのことです。

 

 

警視庁志村署によりますと、金属加工業を営む
夫(48)が、同日午後9時20分頃、1階にある
工場から、2階の自宅に上がったところ、添田
光恵容疑者が、「娘の首を締めた」と話し、
和希さんが寝室の布団の上で仰向けになって
ぐったりと倒れているのに気づいて通報。

 

 

「自分も死にたい」と母親

13日の午後2時半から9時20分頃の間に、自宅で
添田光恵容疑者が、和希さんの首を手で絞めて
殺害したと思われています。

 

和希さんは知的障害があり、特別支援学校に
通っていたといいます。
添田光恵容疑者は、
「私がしたことに間違いありません。
娘に知的障害があり、日頃から子育てに悩んで
いた。
自分も死にたかった」
と供述しているとのことです。

 

 

子どもの人生は子どものもの

今回のケースは、いままでお伝えしてきた虐待
とは少々異なるのかもしれませんが、自ら
子どもの首を締めてしまったという事実は衝撃的
です。

 

子どもの知的障害を考え、子育てに悩んでいた
というのは事実でしょうが、だから殺すという
ことに結びつくことには戦慄を覚えます。

 

3人家族の添田容疑者自身が、悩みの渦の中に
溺れるように精神的に弱り、病んでいったの
かもしれません。

 

よく親が自殺を試みる時、欧米では一人で死ぬ
が、日本は子どもを残していくのは不憫と道連れ
にする、ともいわれます。
和希さんの将来を案じて不安で不憫と思った
ゆえの犯行だったのかもしれません。

 

 

病む母?

ですが、和希さんには和希さんの将来があり
人生があったわけですから、たとえ親といえ
ども、彼女の生を奪ってしまうことは、到底
許されることではないはずです。

 

問題は和希さんの知的障害ではなく、添田光恵
容疑者の精神の病のような気がします。
子どもをネグレクト(放置)する母親とは反対に
過剰に関わり、心配する、子どもの将来をその
時点の母親の基準でしか過ぎない判断で、おし
はかり、いうならば勝手に絶望してしまう。

 

もう、この子は生きていない方が幸せなのでは?
と添田容疑者が思ったかどうかは、わかりません。
がいずれにせよ、首を締めてしまったということ
は、正常な判断からは、遥かに遠いところにいた
ことは間違い違いないでしょう。

 

添田光恵容疑者が、子育ての悩みを相談でき
る場所はあったのでしょうか。
あるいは、不安を本音で語ることができる相手
は、いつもそばにいたのでしょうか?
和希さんの御冥福を祈るばかりです。

 

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