慢性閉塞性肺疾患の主な原因はタバコではなく漂白剤・消毒剤

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「慢性閉塞性肺疾患」の原因は……

「喘息の原因はアレルギーではなかった!?」
という前回に続いて今回は、慢性閉塞性
肺疾患の最大の発症要因はタバコではなく
漂白剤と消毒剤だったというお話です。

 

その前に「慢性閉塞性肺疾患」とは
何ぞや?、ということですが、

 

「慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive
pulmonary disease)」は従来、慢性気管支炎
や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。

 

タバコの煙などの有害物質を、長期に
わたって吸入暴露することにより
生じる肺の炎症性疾患のこと。

 

 

 

 

 

タバコが犯人説

「タバコの煙」が主な原因と考えられて
いたために、喫煙習慣をもつ中高年の
生活習慣病といわれてきました。

 

日本には現在、40歳以上の人口の8.6%、
約530万人の患者がいると推定されますが
その大多数は診断も治療も受けていない状態。

 

放っておいても大したことはないのか
といえばさにあらず、死亡原因の9位、
男性に限ると7位を占める病気です。

 

 

 

 

 

気管支の炎症により歩くだけでも苦しい

原因とみられていたタバコの煙を吸入することで
肺の中の気管支に炎症が起き、咳やたんが出たり
気管支が細くなることにより空気の流れが低下。

 

また、気管支が枝分かれした奥にある、ブドウ
の房状の小さな袋「肺胞(はいほう)」が破壊
されると肺気腫という状態になります。

 

こうなりますと酸素の取り込みや二酸化炭素
を排出する機能が低下し、治療をしても
元には戻ることはありません。

 

階段の上り下りのみならず、普通に歩いている
だけで息切れを感じて呼吸困難になり、慢性の
咳やたんがでて、人によっては息をする時に
音がなる「喘鳴(ぜんめい)」などの、喘息の
ような症状を合併することもあるようです。

 

 

 

 

 

漂白剤と消毒剤が主な原因と判明

ところが最近、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の
主な原因はタバコではなく「漂白剤と消毒剤」
であることが判明したのです。

 

アメリカのハーバード大学と、フランスの国立
衛生医学研究所による30年間にわたって続けら
れた調査の結果を、2017年9月11日のイギリス
『ガーディアン』が報じました。

 

漂白剤と消毒剤といいましても、それに含まれる
「第四級アンモニウム塩」という成分が問題の
ようですが、これを含む製品は数々あります。

 

漂白剤が、喘息などの他の肺の病気と関連してい
ることはこの研究以前から知られていたそうです

 

 

 

 

 

ガーディアン」誌の記事の簡単なまとめ

☆ 研究によりますと、週に1回以上、漂白剤
(消毒剤)を使用すると、慢性閉塞性肺疾患
 を発症するリスクは、最大32%増加する
 可能性があると判明

 

☆ 漂白剤や消毒剤の定期的な使用は、致命的
 な肺疾患を発症するリスクが著しく高まる

 

☆ アメリカの5万5000人以上の看護師たちの
 病気の発生率を調べた研究では、消毒剤の
 使用が慢性閉塞性肺疾患の発症リスクを高め
 ることと関連していることが示された

 

☆ イギリスでは慢性閉塞性肺疾患の患者は、
 推定で120万人といわれ、気道が狭くなる
 ために肺に空気を出し入れすることが困難
 になる肺気腫や、慢性気管支炎などの
 肺疾患と関連する疾患

 

☆ イギリスでは、年間約2万5000人が死亡
 しておりヨーロッパで3番目に高い死亡率

 

 

 

 

 

「第四級アンモニウム化合物」の体に与える影響

「軽度の皮膚や呼吸器の炎症、皮膚の焼灼性熱傷、
胃腸炎、吐き気、昏睡、痙攣、低血圧、死」

 

があげられています。

 

第四級アンモニウム化合物は、柔軟剤、除菌剤、
漂白剤、除菌クロスといったものから、毛布
などの抗菌防臭加工にも使われているようです。
      (参照/「In  Deep」12月15日)

 

 

 

 

 

使っているかも……

私は柔軟剤、除菌剤は使用したことが
ありませんが、キッチン用・衣類用の
漂白剤は時々使います。

 

それと現在はないので成分を調べることが
できませんが、衣類の脱色剤はよく使うの
ですが、これにも含まれているかもですね。

 

これを使用すると、確かに喉によくないのが
感じられますので、喘息の悪化を少しでも
防ぐために、これらのものはできるだけ
使わないように気をつけたいと思います。

 

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喘息の原因はアレルギーではなかった!?

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喘息の原因はアレルギーではない!?

「喘息の原因はアレルギーではなく、
特定の遺伝子だった」との驚くべき
情報が「TABI LABO」(2016年8月10日)
に掲載されていました。

 

サウサンプトン大学の最新の研究調査で
喘息の根本的な原因とみられる遺伝子が
発見されました。

 

アレルギーではなく特定の遺伝子が原因
ということで、この遺伝子を無効化する
ことができれば、症状を根本から治す
ことも可能と研究者は主張しています。

 

 

 

 

 

定説は間違いだった?

これまでは気管支が慢性的なアレルギー性
の炎症を引き起こすことにより、気道が
狭くなるのが喘息とされてきました。

 

「喘息の症状は、アレルギー反応からくる
炎症によって起こるものだと何十年も考え
られていましたが、実はそうではなかった。
今回の研究で喘息に対する定義が完全に
覆されました」

 

と語るのは、研究を指揮したサウサンプトン
大学呼吸器内科、Hans Michel Haitchi教授。

 

 

 

 

アレルゲンとして一番多いものはハウスダスト
といわれ、ハウスダストの中には綿ゴミやダニ
抗原、動物(ネコの毛など)などが含まれます。

 

これらが皮膚に付着したり、呼気から大量に
入ってくると、普通の人は咳やくしゃみなど
で排泄することができます。

 

しかし、それができないリンパ球過剰体質
の人はアトピー性皮膚炎や、気管支喘息
を起こすとされてきました。

 

ところが彼らの研究で、今までのホコリ等
がアレルギー発作の引き金になるという
定説が間違いだったとわかったのです。

 

 

 

「ADAM33」気道筋内の細胞に付着する酵素を作る

喘息の発達と関係があるとされる遺伝子
「ADAM33」のもつ影響を、ヒトとマウス
を使った実験で行い、喘息の特徴的な症状
を軽減させることを突き止めました。

 

この「ADAM33」遺伝子は、気道筋内
の細胞に付着する酵素を作るものです。

 

 

 

 

人間の体は傷ついた部分に細胞が増殖し、修復
を試みようとしますが、喘息持ちの人の場合は
その修復が気道付近で起きてしまうために、
気道内の粘膜がむくんで狭くなってしまいます。

 

すると発作時に筋肉が収縮し、さらに息苦しく
なってしまう、という悪循環に陥いります。

 

 

 

「ADAM33」遺伝子の無効化、暴走阻止

今回の実験では、 「ADAM33」遺伝子を
無効化したり、暴走させないようにするこ
とで、気道のむくみ(気道リモデリング)、
ひきつけ、炎症という喘息の特徴的な症状
を軽減させることを突き止めました。

 

 

 

 

暴走した「ADAM33」をマウスに与える実験
では、気道リモデリングのスイッチはオンと
なったままでしたが、無効化した遺伝子では
気道のむくみは完全に治っていたといいます。

 

このマウスの実験を人間へ応用する
ことも可能とみる、Hans教授は、

 

「暴走した『ADAM33』が気道リモデリングを
引き起こし、アレルギー源のある場所での炎症
や、気道のひきつけを誘発するという結果を導
き出しました。
つまり、この遺伝子の凶暴さを阻止、または
暴動したとしてもそれを無効化できさえすれば
私たちは喘息を予防することができるのです」

 

と確信しているとのこと。

 

 

 

 

 

研究結果に期待し、新薬への資金提供も

NPO法人「英国喘息協会」のSamantha Walker
医師らは「Daily Mail」の取材に対し、今回の
研究結果を受け、すでに資金提供の準備がある
ことを明かしています。

 

イギリスでは約11人に1人が喘息の症状
を抱えているということですので、
この薬への期待はかなり大きいようです。

 

この、イギリスの11人に1人と
いう割合に私は驚きました。
この記事は3年前のものですので、この
進展がどうなったか知りたいものですね。

 

 

 

 

 

現在、日本人は世界一アレルギーになりやすい民族

東京医科歯科大学名誉教授・藤田紘一郎さんに
よりますと、日本でのスギ花粉症の第1例は
1963年に日光市で見つかったということ。

 

それ以前から日光市ではスギ花粉が飛んで
いましたが、当時日本人はアレルギーに
ならない国民だと言われていました。

 

アメリカではブタクサ花粉症がありましたが
日本人は誰もかかっていなかったのです。

 

ですが残念なことに現在は、世界で一番アレル
ギーになりやすい民族になってしまいました。

 

 

 

 

 

アレルギーは肥満細胞が破れた状態

アレルギーは、肥満細胞の中にあるヒスタミン
やセロトニンが出るとアレルギー反応が起こ
りますが、肥満細胞はどこにでもあります。

 

鼻の粘膜の肥満細胞が破れて
ヒスタミン、セロトニンが出ると
→ くしゃみ、鼻水、鼻づまり、花粉症

 

皮下の肥満細胞が破れて
ヒスタミン、セロトニンが出ると
→  皮膚が赤くなって痒くなりアトピー

 

気管支の肥満細胞が破れて
ヒスタミン、セロトニンが出ると
→  気管支が収縮して喘息になる

 

 

 

 

というように、アレルギー反応という
のは肥満細胞が破れた状態で起こります。

 

一旦、アトピーになると皮下の肥満細胞が
破れ続けますので、それを治す薬は、出て
きたヒスタミンを中和する抗ヒスタミン剤。
アトピーになるとなかなか治りません。

 

 

 

ここからは私の拙い想像ですが

ということは、破れた肥満細胞を修復する際
に邪魔をするのが、サウサンプトン大学の
研究での「ADAM33」遺伝子ということで、

 

「ADAM33」遺伝子の暴走を止めて無効化する
ことにより、破れた肥満細胞の修復が可能に
なるということなのでしょうか?

 

 

 

 

正確なことはわかりませんが、喘息で苦しむ
人が、1人でも少なくなるといいですね。

 

一番仲のよかった友達を20歳の時に
喘息で亡くし、また現在は自らも患う
ものとしては切に思います。

 

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