香害 1 誰にでもリスクはある化学物質過敏症「香害」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

化学物質過敏症(CS:Chemical Sensitibity,
MCS: Multiple Chemical Sensitivity)

化学物質過敏症とは、環境中の
化学物質が体内に入った時に様々な
症状を引き起こすことをいいます。

 

最初は「気のせい」「精神的なもの」
ともいわれていましたが、2009年に
厚労省で疾患登録されて以来、保険
診療が受けられるようになりました。

 

頭痛、アレルギー、喘息、吐き気、
意識消失など様々な症状が現れて
日常の生活に困難をきたします。

 

 

 

 

 

1950年代にはすでに懸念されていた

アメリカのセロン・ランドルフ医師が、
化学物質の暴露により過敏反応が発生
する可能性を指摘したのは1950年代。

 

また、1987年には、マーク・カレンに
よって多種類化学物質過敏状態という
概念が提唱されています。

 

エール大の  Mark Cullen  教授は、

かなり大量の化学物質に接触した後、
または微量な化学物質に持続的に接触
した後に、同じ化学物質に再接触した
場合に出てくる不愉快な症状

が化学物質過敏症であると定義しています。

 

 

 

 

 

予想以上に多い患者数

日本では、2012年の研究調査で成人
で化学物質に高感受性を示した人は

     4.4%(約450万人)

 

準・高感受性の人は

     7.7%(約800万人)

 

と報告されています。

 

10年ほど前の調査ですので、現在は
環境の悪化に伴い、この数はかなり
上回っているでしょう。

 

その上、この検査に含まれていない
未成年者も含めると、さらに多くの
患者数が予想されます。

 

 

 

 

 

「香害」強い香りを放つ製品で起こる健康被害

消臭スプレー、合成洗剤、おもちゃや
化粧品、食品、家の壁など、私たちは
多くの化学物質の中で暮らしています。

 

口からの「経口吸収」や
空気からの「経気吸収」、
皮膚からの「経皮吸収」。

 

目には見えないものの化学物質は生活
の中に蔓延っており、中でも多いのは
香りによる「香害」と呼ばれるものです。

 

個人差はありますが、問題物質がついて
いる人とすれ違う時ににおっただけで数時
間から数日も具合が悪くなる人もいます。

 

中には、すれ違う時にそのにおい
は感じなくても、あるいは既に姿は
なく、ただ残り香だけであっても。

 

体は確実にその成分を感じ取って
反応することもあるといいます。

 

喉や気管支の異常に、頭痛や吐き気等の
体のだるさについては想像がおよびます
が、視覚や聴覚の異常が出て脳梗塞を
疑った、に至っては想像を超えます。

 

しかも、自分がその製品を使わなくても
家の外には香害が溢れているのです。
まさになす術がありません。

 

 

 

 

 

 

「誰にも発症するリスクはあると考えて行動すべき」

化学物質過敏症を診る医療機関は
残念ながら多くはありません。

 

治療を20年以上にわたり行っている
大阪市の「ふくずみアレルギー科」
には、沖縄から北海道まで3千人
近い患者が通院しています。

 

院長の吹角隆之医師は、

もともと大量の化学物質に囲まれて
生活しているため、いつ発症しても
おかしくない状態まで、体内に
化学物質を取り込んでしまっていた。

そのことに気づいていなかった
だけで、
気づきのきっかけに
なったのが
においなのではないか。

化学物質の処理能力には個人差があり、
低い人から発症すると考えられる。
誰にも発症するリスクはある
と考えて行動すべき

と警告を鳴らします。

 

 

 

 

 

3Kgの酸素ボンベをつけて

会社で起きた頭痛が風邪だと思って
いた女性が、体調が戻った後に出社
すると、再び頭痛に見舞われました。

 

その後、化学物質過敏症であることに
気づき、一時は3Kgもある酸素ボンベ
をつけながら仕事をしたといいます。

 

しかし、彼女は仕事を続けることが
できずに結局会社を辞め、家も越さ
なければなりませんでした。

 

化学物質過敏症を発症するのは女性の方
が多いということですが、その理由は
女性ホルモンの変動を起こしやすいこと
が影響していると考えられています。

 

 

 

 

 

化学物質過敏症対応の教室

化学物質過敏症の生徒のために
化学物質過敏症対応の教室を改装した
高知県の公立小学校があります。

 

教科書に使われている接着剤に反応して
しまうため、文科省は接着剤を使用せず
にホチキス等で作られた「化学物質過敏
症対応の教科書」も作成しています。

 

化学物質過敏症の生徒は、教科書
の接着剤だけではなく、印刷のイ
ンクにも反応してしまうそうです。

 

 

 

 

 

昨年12月のアンケート調査結果

国民生活センターが、柔軟剤など
のにおいによる体調不良について
初めて報告したのは2013年のこと。

 

年間300件を超える相談が
寄せられているということです。

 

「香害をなくす連絡会」が、昨年12月から
3か月間行なったアンケート調査には予想を
上回る9332人もの回答が寄せられました。

 

調査によりますと、

「香り付き製品のにおいで具合が悪く
なったことがある人」……………  79%

 

このうち、

「香りの被害で仕事を休んだり
職を失ったことがある人」…….. 18.6%

という結果でした。

 

 

具合が悪くなった製品は?(複数回答)
との問いの回答は以下のものです。

 

1 柔軟剤      86%
2 香り付き合成洗剤 73.3%
3 香水       66.5%
4 除菌・消臭剤   56.8%
5 制汗剤      42.5%

 

 

 

 

☆少々長くなってしまい
ましたので、続きは次回に☆

 

 




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