アスパラガスの和名は「オランダキジカクシ」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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「クッキングアスパラガス」

東京ミッドタウンの24時間スーパーマーケット
プレッセプレミアムで買った「アスパラガス」。

 

よくある「アスパラガスより」ちょっと細めですね。
フィリピン産だそうです。
「クッキングアスパラガス」という名前がついていました。

 

その名前が書いてあったタグに
「出荷元:ドール・フィリピン」文字が……。

 

 

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「ドール・フィリピン」 

少し前にドールバナナにはかなり農薬が
使用してあると読んだばかりでした。

 

それではこの「アスパラガス」も、と思って
見てみますと「収穫後の農薬および食品添加物は
一切使用しておりません」と書いてあります。

 

収穫後は、使用していないということですね。
ということは収穫前は使っていたということで。

 

まあ、ドールに限らずたいていは
農薬を使っているのでしょう。
使用する量や、種類に違いはあっても。

 

 

140921asuparagasuoak

 

 

 

日本に入ってきたのは江戸時代

「アスパラガス」は地中海東部が原産と
いわれていますが、日本には
江戸時代に入ってきたそうです。

 

多くの野菜がそうであったように
「アスパラガス」も最初は観賞用でした。

 

本格的に食用になったのは大正時代からで
当時は、北海道で栽培されていたといいます。

 

 

 

「オランダキジカクシ」!

この「アスパラガス」、和名がおもしろいです。
「オランダキジカクシ」というそう。
漢字ですと「阿蘭陀雉隠」。

 

「オランダキジカクシ」の他には
「オランダウド(阿蘭陀独活))」、
「マツバウド(松葉独活)」。

 

オランダウドや、マツバウドは、
まあそうかなとも思いますが
オランダキジカクシはおもしろいですね。

 

「アスパラガス」が成長すると、細く切れている
葉っぱに見える枝が生い茂って、その中にキジが
隠れることができるほど、ということからの命名。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERAアスパラガス(写真/「この道行けば」)

 

 

 

栽培は、ベランダでは無理だね

こんなに美しい葉が、雉が隠れるほど生い茂りますので
「アスパラガス」は観葉植物としても愛されています。
実は、私も大好き。

 

また、食用の「アスパラガス」栽培も、そんなに
難しくはないそうですが、深さが1〜2メートル
必要となるとやはりベランダでは無理ですね。

 

ベランダしかない人は観葉植物として、
お庭のある人は食用も、ということでしょうか。

 

(追記:ベランダでは無理だと書いてしまいました
が、usaponさんのコメントによりますと、御自宅の
ベランダでアスパラガスを栽培しているとか……
やれば出来るようです、というか試したいです)

 

 

 

「アスパラガス」の花と実

「アスパラガス」はタネを植えてから2,3年しないと
収穫できないお野菜だそうです。
花はこんなお花ですよ。

 

 

Asparagusアスパラガスの花
(写真/「園芸ナビ 花と野菜の育て方」)

 

 

収穫までに2,3年かかるということは、当然
一年草ではないわけですが、だからといって
一度植えたらずっと収穫することができるか
といえば、そうでもないとか。

 

およそ10年位は収穫できるということです。
このような野菜って、他にもあるのでしょうか?

 

先ほどのお花が実ると、こんなに
可愛い赤い実になるそうです。
葉っぱも実もかわいい、オランダ雉隠しこと
「アスパラガス」でした。

 

 

Asparagusnomiアスパラガスの実(写真/同上)

 

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コーヒー伝説 コーヒー「リッツカールトン デリ&カフェ」

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140920ritcarltoncafeコーヒー(リッツカールトン『デリ&カフェ』)

 

 

今日のお菓子は抹茶色

この写真は東京ミッドタウンにある
リッツカールトンの「デリ&カフェ」
でコーヒーを頂いたときのもの。

 

こちらではいつもコーヒーのそばに
クッキーを添えてくれるのですが、
これが何となく嬉しくて。

 

その上、「エアコンの風が当たる場所
ですから」と膝掛けを持ってきてくれる
気配りも、ホテルならではのものでしょうか。

 

 

140921ritcarltonburankettoリッツのライオン(?)マーク入り膝掛け

 

 

 

2つのコーヒー伝説

ところで何気なく飲んでしまうコーヒー
ですが、コーヒーって、一体いつ頃から
飲まれていたのでしょうね。

 

これについては本当のところは
わかっていないそうです。

 

どのようなきっかけでコーヒーを飲むように
なったかについては、いくつかの伝説が
ありますが、その中でも2つのものが有名です。

 

一昨年、東京三鷹の中近東文化センターの閉館前
の最後の催し「コーヒーがやってきた(『もか』
リバイバル)」
ではコーヒーの伝説を含む様々な
事柄を、ビデオで館内に放映していました。

 

そこでも2つのコーヒー伝説が紹介されていました。

 

 

140920ritcarltonkukki

 

 

 

1 山羊飼いカルディの伝説(エチオピア説)

レバノンの言語学者、ファウスト・ナイロニが
1671年に書いた『眠りを知らない修道院』
という本に既述されている説です。

 

6世紀頃のエチオピア高原で
ヤギ飼いのカルディは、山羊を連れて
野山を歩き回っていました。

 

ある日、ヤギが赤い実を食べて元気になり
走り回っているのを見たカルディは
自分もその赤い実を口にしてみます。
すると疲れが消え去り元気になりました。

 

その話を聞いた修道士は
赤い実を煮だして飲物をつくりました。
その飲物は、修道士たちの眠気覚ましとして
それ以降、活躍することになったのです。

 

これがコーヒーの伝説、エチオピア説といわ
れるもので、キリスト教国での発見伝説です。

 

 

yagi(写真/「コーヒーのこと」)

 

 

 

2 僧侶シェーク・オマールの伝説

一方こちらは、1587年に出版された回教徒
アブダル・カディの『コーヒー由来書』
という本に記されたものです。

 

13世紀のイエメン山中が舞台で、アラビア説
といわれる、イスラム教国での発見伝説。

 

イスラム寺院のシェーク・オマールは
イエメンのモカで、祈祷によって
王女を病いから救いました。

 

その時、彼は王女に恋をしてしまい、
やがて、それが王様に知られるところとなって
イエメンのモカからオーサバに追放されます。

 

しかし、それは彼に着せられた濡れ衣であり
無実の罪だとする説もあるようですが
いずれにせよ所を追われてしまったのです。

 

 

coffeenomiコーヒーの実(写真/「今、青島。時々、旅」)

 

 

山を彷徨っていたシェーク・オマールは
赤い実をついばんでいる小鳥を見て
その実を摘み、煮だしてみました。

 

医者でもあったシェーク・オマールは
この赤い実を利用してたくさんの病人を救います。

 

後に罪を許され、モカに帰ったシェーク・オマールは
聖者としてあがめられるようになったそうです。

 

 

 

もう1つのお話

ヤギ飼いカルディの伝説は1671年に
僧侶シェーク・オマールの伝説は1
587年に記されたものですが、

 

それ以前の西暦900年頃に、アラビアの
ラーゼスという医師が書いた
コーヒーに関する既述も残っています。

 

バンと呼ばれるコーヒーの実を煎じた
ものを「バンカム」といい、薬として
使用されていたということです。

 

ラーゼスは、生涯で百数十点にものぼる著作があり
なかでも『医学体系(アル・ハーウイ・フイツ・
テイツプ)」といわれる書は、アラビア医学が
生んだ最高の書ともいわれるほど。

 

ラーゼスの1世紀ほど後に登場した、医学者であり
哲学者でもあったアビセンナも、やはり
「バンガム」を薬だと記しているそうです。
(参照/「コーヒー百科」)

 

 

140920ritkarltoncoffee

 

 

 

最初はお薬として

ところで最初のヤギ飼いのカルディの伝説
ですが、『カルディコーヒーファーム』という
お店の名前は、ここからきているのでしょうか?

 

コーヒー伝説といいますと、大抵はこの1、2が
記されることが多いようですが、1つの記載の
場合は山羊飼いのカルディの方が多いです。

 

カルディコーヒーファームのサイトも、
山羊飼いのカルディの説だけしか書いてありま
せんでしたし、スターバックスも同様でした。

 

いずれにしても、緑茶やチョコレートと同様に
やはりコーヒも、最初はお薬としての扱い
だったようですね。

 

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「カラメルクッキー(ポピーズ)」と「オリジナルカラメルビスケット(ロータス)」 イギリスでは「クッキー」と言わない?

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 「ロータスベーカリー」と間違えて

昨日、御紹介したアンナシン アーモンドビスケット
は以前「あぷりのお茶会」に登場したロータス
ベーカリーの製品でした。

 

実は今日のお菓子も、ロータスベーカリーの
「オリジナル  カラメルビスケット」のヴァリエー
ションだと思って買ったのですが違いました。

 

こちらがロータスベーカリーの
「オリジナルカラメルビスケット」。

 

 

140202lotusup400        こんな袋に入っています。↓
140202lotuscaramelise

 

 

 

似てますよね? 

そして一方、今回買ってきたポピーズインター
ナショナルの「カラメル  クッキー」がこちら。

 

 

150112popizukyaramerubisuketto      袋はこんな感じ。↓
150112popizukaramerubisuketto-400x317

 

 

袋の色はロータスベーカリーの方が赤と白で
ポピーズインターナショナルはオレンジ系ですが
形も大きさも、薄さも似ているでしょう?

 

形態だけではなく味も両方ともカラメル味です。
ただ、ロータスベーカリーの方が
少々、コクがあるかなという感じ。

 

 

140202lotusrosenthalロータスベーカリー「オリジナルキャラメルビスケット」

 

 

 

本社所在地、設立年度、花の社名と……

本社はともにベルギーで、工場は数カ国にあり
世界の多くの国に輸出しているということも同じです。

 

ロータスベーカリーは、昨日も書きましたが
1932年に設立された会社。

 

そして今日のポピーズインターナショナルは
父(Popelier)と息子( Luc)が
1935年にベーカリーを作ったのが始まりだそうです。

 

ということは始まりも1932年と1935年、
とここでも僅差(!)
しかも社名も「ロータス(蓮)」と
「ポピー(芥子)」と花の名前。

 

 

蓮の開かけのつぼみを上から見たところ

 

 

 

違いは「ビスケット」と「クッキー」

あえて違いを探してみますとこのお菓子の名前
でしょうか、「クッキー」と「ビスケット」と
いう表示の違いです。

 

「オリジナル  カラメル  ビスケット
(Original CARAMELISED BISCUIT)」と
「カラメル  クッキー(CARAMELISED COOKIE)」。

 

両社の本社があるベルギーの公用語は、
オランダ語(約60%)、フランス語(約40%)、
ドイツ語(1%未満)だそうです。

 

 

140202lotus450

 

 

 

「クッキー」と「ビスケット」(日本)

日本での「クッキー」と「ビスケット」の違いに
ついては去年、書きましたね。(「『クッキー』と
『ビスケット』の違い 『森永ムーンライト』」

 

ビスケットの中で次の2点を満たすものを
日本ではクッキーと呼びます。
1 手作り風の外観
2 糖類と油脂の割合が、全体の40%以上

 

これは一般社団法人全国ビスケット協会
(Japan Biscuit Association)が決めたもの
であり、あくまでも日本だけの決まり事。

 

しかも、この協会に属していなければ
これを守らなくてもいいというように、
ちょっと無理矢理感が漂う決め方でもあります。

 

 

森永「ムーライトクッキー」

 

 

 

「クッキー」と「ビスケット」(英語圏)

英語圏の国での呼び方は、以下の通りです。

 

英語圏(アメリカ以外の)—— ビスケットを使い
アメリカ        —— クッキーを使う

 

アメリカでクッキーという言葉を使うように
なったのは、アメリカに渡ってきたオランダ人が
作って売り出した「クオキエ」からきています。

 

「クオキエ」とはオランダ語の小さなお菓子の意。
「『クッキー』という言葉を初めて
使ったのは『泉屋』」

 

 

泉屋のクッキー「リングダーツ」

 

 

 

イギリスでは「クッキー」と言わない?

この記事を書いた時に、イギリスではクッキーと
言わないと知ったのですが私自身、最初は
「本当かな?」と思っていました。

 

そこで今年のお正月に会った
お友達に教えてもらいました。

 

彼女は、小学生の時にイギリスに行き
他の国や日本でも住んでいますが
ここ20年以上はイギリス在住です。

 

彼女の答えはこのようなものでした。
「イギリスでは普通、クッキーとは言わないね。
スターバックスにある柔らかいものなどは
クッキーと呼ぶけれど」ということでした。

 

やっぱり、そうなんだ!
イギリスのクッキーって、これですよ、これ!

 

 

140910howaitotyokoretomakadamiakukkiスターバックス「ホワイトチョコレートマカダミアクッキー」

 

 

こちらも数ヶ月前に記事にしましたね。
スターバックスの「ホワイトチョコレート
マカダミアクッキー」

 

パキッと割れずに、ぬもぉ〜とのびる感じの
柔らかい「チューイー」なクッキーのことでした。

 

 

140202lotusロータスベーカリー「オリジナルキャラメルビスケット」

 

 

こんな風にアメリカ(スタバ)からきたものは
イギリスでもクッキーと呼んでいるということ。

 

こんなふうに、徒然なるままに(?)書いていても
あちらとこちらが繋がってきて、おもしろいですね。

 

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