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手強い「詐欺メール」
今までいくつかの詐欺メールを御紹介してきましたが
今回のものは一番、わかりづらいものでした。
といいますのは、作りが本物とそっくりということ
の他に、差し出しのアドレスの問題があったからです。
途中まで読んでやめて誤解をする人がいると困るので
ここで結論を書いてしまいますと、このメールは、
1 グーグルから来たものではない
2 アップルから来たものでもない
ということです。
まず、「Apple サポート」からきたと
称するメールをご覧頂きましょう。
「詐欺メール」
こちらが「詐欺メール」ですが、件名は
「【警報】 ご利用の Apple ID のパスワードが
*リセットされました。」です。
こちらはAppleからきた本物
それに対して、こちらが本物で、件名は、
「ご利用の Apple ID のパスワードが
*リセットされました」です。
アドレスは違う
ねっ?、そっくりでしょ?
って、まあそっくりになるよう真似ているので
あたりまえといえば、あたりまえですが。
実はこのタイプのメールは初めてではなく
ここ1、2年の間、かなりきていたのですが
少し調べて詐欺メールと認定して
それ以降は削除していたのです。
本当のアップルからきたメールのアドレスは、
「appleid@id.apple.com」で、
詐欺メールと思われる方のアドレスは、
「no-reply@accounts.google.com」です。
「no-reply@accounts.google.com」
検索第1位
そこで、今回はこのアドレスを検索してみたのですが
最初に出てきたのは「Yahoo!知恵袋」で、不安に
思う質問者への回答はこのようなものでした。
「『accounts.google.com』は
正式なGoogleのドメインです。(略)
アカウントに何か変更があった場合
そのアドレスから自動的に送信されます。(略)
なにかGoogleのアカウントを変更した
記憶はございませんか?
もしないのであれば、不正にアクセス
された可能性がございます。
早急にGoogleアカウントにログインし、
パスワードを変更したほうがいいでしょう。」
というものでしたが、この質問はApple IDに
ついてではなく、グーグルアカウントに
関してグーグルからきたものについてでした。
検索結果 第2位
2番目は、「最新! ネットのお得情報まとめ」
というもので長いのですが、結論を言えば、
「(no-reply@accounts.google.com)は、
間違いなくGoogleからのメールです。
スパム業者などのメールではありませんので、
ご安心ください。」
との内容でした。
こちらも、あくまで一般的な
メールドメインとしての話です。
Appleサポートより
「詐欺メール」の見分け方
4番目になり、やっとApple サポートの記事が登場。
そこで詐欺メールの見分け方が、詳しく
説明されていましたので要約してみます。
(「詐欺で間違いないでしょうか?」という
* 質問に対してのAppleからの回答です)
間違いありません。
1 Apple からのメールは、必ずメールドメイン
*(@の右側)の最後に「apple.com」が入り
* ますので、明らかに Apple ID やパスワード等
* の個人情報を入力させて搾取するのが目的の
* フィッシングメールです。
「迷惑メール」に移動してから削除して下さい。
2 メール本文の内容が Apple ID に関するもの
* である場合、以下のポイントの内1つでも
* 違っていれば偽メールです。
3 「請求先住所」を日本の住所で登録している
* Apple IDに関するメールが、外国語で届く
* ことはありません。
4 「お客様各位」や「親愛なる」で始まる
* ことはありません。
5 差し出し元アドレスは、
*「appleid@id.apple.com」。
6 必ず Apple ID に登録している
* メールアドレスに届きます。
7 確認内容を添付ファイルで添付
* することはありません。
8 Apple ID アカウントページのリンク
* にカーソルを重ねると表示される URL
* は「https://appleid.apple.com/。
9 必ずメール本文に、Apple ID 及び
* 「請求先住所」として登録している
* 「本名(フルネーム)」が記載されます。
10 (Apple ID はメールアドレスなので、
* 偽メールに記載されていても不思議では
* ありませんが、「本名(フルネーム)」
* が記載されていない場合は、偽メール確定)
やっぱり、詐欺メールだよね
ということですので
「no-reply@accounts.google.com」
からきたメールは、詐欺メールと認定。
そう考えてみますと、件名の「ご利用の Apple ID の
パスワードがリセットされました。」に、偽物の方は
【警報】 がついていたのも、ヘンといえばヘン。
本当に私がパスワードのリセットをすることも
あり得るのに、敢えて【警報】などとつけるのは、
リセットしていないことを知っているからこそで
あり、不安を煽っているとも考えられますしね。
本物のApple サポートからのメールには単に
「リセットされました」というお知らせのみです。
「グーグル」が「Appleサポート」を名乗る?
ただ、私があえてこれを記事にしたのは、
「no-reply@accounts.google.com」の
検索結果の上位1位、2位が、
「これは間違いなくgoogleからのもの」と断言して
いるので、詐欺メールではないと勘違いしてしまう
人もいるのではないか、という老婆心からです。
もし今回のメールが、正式にグーグルからのもので
グーグルがApple IDに関する不正な変更等を察知し
ユーザーに教えてくれたのだとしたら、
なぜ、グーグルからのお知らせとしてではなく
「Apple サポート」を名乗るのかが大いに疑問。
「Apple」でも「Google」からでもない
ですから、
「『Apple サポート』としては正しくないけど、
『no-reply@accounts.google.com 』 は正式なもの
なので、グーグルからきたものに間違いない」
というのも間違いです。
そうでないと、グーグルが詐欺メールを送った、
ということになってしまいますよね?
現時点では、私は今回の詐欺メールは
「Apple」からでも「Google」から
きたものでもないと思っています
詐欺メールにはくれぐれも御注意を!
そのあたりのちょっとややこしいことを整理して
「やっぱり、これは詐欺メールだよ!」
とお伝えしたく思い、この記事を書きました。
お互い注意しましょうね。
「 Apple サポート」からと騙る偽メール
コレクションをこちらにまとめてみました
ので、よろしければご覧くださいね。
* ↓
「Apple サポート 偽メールコレクション」
この絵は、徳川家光の描いた「兎図」の一部
ウソみたいでしょ?、でも「ホンモノ」です!