「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!
最後に一緒に飲みましょうか
先日、私の住むマンションの理事会関係のことで
そのメンバーでは初めて飲む機会をもちました。
私は今の家に越してきて、1年もたたないうちに
当番理事の順番がきて数年間、理事を続けています。
私を含めて4人で飲んだのですが
そのうちお二人は、何十年という
単位で理事をされている女性たち、
もう一人は管理会社の担当フロントマン。
唯一の男性だったAさんは、50代の半ば。
数ヶ月前に、今まで勤めていた会社を
やめて現在の会社に入社しています。
職種は同じなのですが、Aさんが前に働いていた
会社は、数日前の記事にも書きましたが
日本でたった0,3パーセントの中に入る大企業。
現在の会社は、99,7パーセントの方です。
ですが、その日一緒に飲んだ3人は、Aさんが
現在働いている会社をかっていました。
今日の話とは関係ありませんが、種々の事情により
マンションの管理を今までのAさんの会社ではなく
別の大きな会社に任せることが決定していたのです。
そんなこんなで最後に一度、4人で飲むことに。
その時にAさんが、話してくれた話です。
笑顔で迎えてくれた男性の意外な過去
Aさんが今の会社に入ったばかりの時に
彼を笑顔であたたかく迎えてくれた
若い男性社員がいたそうです。
しばらくしてその男性社員と話してみると
彼、B君はAさんの息子と同じ年の27歳でした。
B君は、同期で入社してやめたいと悩んでいる人の
相談にのるなど、誰に対しても気配りが出来る人。
Aさんは、彼をかっています。
「B君がいる限り、この会社を絶対にやめない」
「B君は、将来この会社を背負っていく人だ」と。
入社後しばらくして、Aさんが知りました。
B君は、二人が勤めている会社の、一番大きな
取引先の会社社長の息子さんだったのです。
そんなB君とAさんが一緒に
飲んだ時に、B君が話しました。
少年鑑別所に入所していたことがあると。
Aさんは、
「おじさんなんか、ちゃんとした
刑務所に入ったことがあるよ!」
と、まあ自慢とも何ともつかない話ですが
Aさんは、けんかをして刑務所に入った
ことをB君に話したとか。
2度とサッカーは出来ない……
B君はサッカーで有名な学校に通い、サッカーに
明け暮れる高校生活を送っていました。
ところがある日、B君は3人のサッカー
クラブのメンバーに、暴力を振るわれます。
その結果、B君は2度とサッカーが
出来ない体にされてしまいました。
その後、B君はその3人に仕返しをしたのです。
3人をボコボコにしました。
そして、当然の結果として少年鑑別所へ
行くことになったのです。
彼がそうした理由は?
B君は、3人に暴力を振るった理由について
最後まで誰にも、一言も言いませんでした。
Aさんは、それに感動して
私たちに話してくれたのです。
暴力は、何があってもいけないものです。
卑怯な暴力への仕返しは、一時的
にはすっきりするかもしれません。
ただ、時間が経っても、それは
そうあり続けるのかは私にはわかりません。
B君は、言い訳は一切せずに仕返しをしました。
まわりから見たら、B君が一方的に3人に暴力をふるい
少年鑑別所に入った、としか見えないわけです。
それでもいいから、仕返しをしたい、という
選択をしたB君を、手放しで感動する
ともいいきれない部分が私にはあります。
色々書きたいことはありますが
あえて書かないことにしましょう。
皆さんは、これをどのようにお感じになるでしょうか?