雑草退治の意外な落とし穴

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

雑草との付き合い方

ベランダしかない集合住宅に住まう者とし
ては、雑草が生えて来て困るというのは
少々うらやましい悩みにも思えます。

 

とはいえ、実際にお庭の雑草に困って
いる方が多いのも事実です。

 

かなり広い庭のある、当時50代だった女性
が「引いても引いても生えてきて……」と
困り顔で言っていたのを思い出します。

 

(話はずれますが、雑草を「とること」
を「引く」「草引き」と表現していて
とても興味深く思いました。
西日本の御出身の方でしたが)

 

 

 

 

 

雑草が生えないようにする方法

 

A 手で抜く

B 除草剤をまく

C 除草剤以外のものをまく
 (熱湯・重曹・塩)

D バーナーで焼く

E 業者に依頼する

F 地面を覆う(小石・防草シート)

 

 

 

 

Aは、一番オーソドックスな方法で
すが先ほどの女性の言っていたように
すぐ、また生えてきてしまいますね。

 

手ではなく鎌や、雑草取り専用の器具
もいろいろあるようですが、それらを
利用しても残念ながら同様のようです。

 

Bの除草剤は、それなりの効果は期待でき
るのかもしれませんが、やはり二の足を
踏む方も多いのではないかと思います。

 

 

重曹

 

 

Cの除草剤以外のものを撒いて、雑草
が生えてくるのを防ぐ方法として、
最初にあげた「熱湯」と「重曹」です
が、これもすぐ次が生えてくるよう。

 

中でも一番してはいけないのは「塩」。
これは雑草だけではなく、他の植物も
生育できない環境になってしまいます。

 

植えてみたいものがあって雑草をなく
したいという時には不向きですね。

 

 

様々なお塩

 

 

また、雨などの影響で塩が周囲の植物に
も影響を与えかねない上に、何より塩は
住宅に悪影響を及ぼしかねません。

 

配管や配線、コンクリートおよび木材等
を痛めることになりますので、塩の使用
はできるだけ控えた方が良さそうです。

 

 

 

ちょっと意外ですが……

ここで以前、読んだ本に雑草退治について
おもしろく思ったことがありましたので
御紹介してみましょう。

 

 

 

 

次のA〜Cのなかで、雑草を退治する方法
として「よくない」方法はどれですか?
という質問です。

 

1 雑草をバーナーで焼く

 

2 生えている雑草だけを
 根から引き抜いて捨てる

 

3 土を丁寧に耕し、雑草を
 根から掘り出して捨てる

 

 

 

 

答えは「3」ですが、わかりましたか?
私は「よくない」ではなく「よい」方法
が3ではないかと思ったのですが……。

 

2のように上部だけとっても、本当に
すぐに、時には数日後にはもう次の
雑草が生えてくるといいますので。

 

土を掘り返し「根こそぎ」という感じ
に対処するのが、雑草退治としては
最もよい方法ではないかと思ったのです。

 

 

 

 

 

『発芽の3条件』+ α

ところがそうではないということです。
発芽後の芽生えというものは、光を受けて
光合成をしなければ成長しません。

 

光がない場所では光合成ができず
栄養分を作れないので、芽生えた
雑草は枯れてしまいます。

 

多くの雑草のタネは、
「水」「適切な温度」「空気(酸素)」
という『発芽の3条件』がそろっても
簡単には発芽をしません。

 

 

こちらは雑草としてかなりはびこり
根絶に苦慮するという「カタバミ」

 

 

 

「 α 」は「光」

発芽の3条件以外に、「光」が必要です。

 

畑や花壇の土には、実は深く埋まって
光が当たらないために、発芽をしない
タネが、たくさん含まれているのだそう。

 

確かに土を掘り起こすと、生えている
雑草を根から取り除くことはできます。

 

がしかし、掘り返したことによって
光が当たるようになった多くの雑草
のタネが発芽をしてしまうのです。

 

 

ボケていますが、上の写真のカタバミ
右のほうに「四つ葉」があります!

 

 

 

多くの雑草のタネにも光が……

ある調査では、「光が当たらないと発芽
しない」タネは、978種の植物の約70%を
占めていました。

 

残りの30%は、「長時間の強い光の場合、
発芽が阻害される」タイプのものでした。

 

花壇の雑草をなくそうとして、土を耕して
雑草を根から引き抜くというのは一見、
丁寧な処理でよいように思われます。

 

 

実は私は雑草が結構好きです
この写真のシロツメクサも、きっと
一般的には雑草扱いなのでしょうが

 

 

ですが結果的には、雑草を増やして
しまうこともあるということでした。

 

雑草退治の意外な落とし穴に
気をつけてくださいね。

 

 

 

 

 

蛇足の疑問

これを書いて初めて思ったことがあります。
私が育った家には、庭とも呼べない
ような小さな庭がありました。

 

園芸好きの母が、池を作ったり、池のバック
にバラの花壇を作ったりと、小さいなりにも
いろいろ工夫をして楽しんでいました。

 

松に梅、桜、エニシダ、沈丁花、金木犀、
山吹、紅葉、椿、山茶花、薔薇などなど。
私が一番好きなのはクチナシ。

 

 

 

 

そこで今回、初めて疑問に思ったこと
なのですが、うちの小さな庭には
雑草が生えていた記憶がないのです。

 

いくら小さい庭といっても、雑草が
生えるスペースがゼロというわけでは
なかったのに、なぜ雑草の記憶がない
のか不思議です。

 

母が、一人で抜いていたのでしょうか?
今となっては確かめるすべがないのが
悲しいです。

 




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