河原撫子 赤坂「青野」

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「なでしこ」は「撫でし子」

赤坂「青野」の河原撫子 。

 

「撫子」は6月から8月に
かけて咲く可憐な花です。
秋の七草の一つでもあります。

 

「河原撫子」とはいっても、「河原」に
限らずに野山に多く咲いているそう。

 

花のふちに切れ込みが細かく入っていて
我が子を撫でるように可愛い花という
ことから「撫子」の名前がついたそうです。
全然、知りませんでした〜。

 

「なでしこ」という音は子どもの頃から
聞いていますが、それは花の名前のいわば
「符号」のように感じていて「撫子」の漢字
の意味を考えたこともありませんでしたし。

 

「なでしこ」は「撫でし子」だったんですね。

 

 

130620dzokawaranadesiko-300x225(写真/エゾカワラナデシコ「かぎけんWEB」)

 

 

 

ピンク色の語源となった花

学名は
「Dianthus superbus var. longicalycinus」。

 

この最初の「Dianthus(ダイアンサス)」は
ギリシャ語の「Dios(ギリシャ神話の神、
ジュピター)」と 「 anthos(花)」」
が語源です。

 

つまり「ジュピターの花」という意味なのですね。

 

この撫子を代表とするダイアンサスの花には
英名で「ピンク pink」という名前もあり

 

ピンク色の語源はこの花にあるということです。
確かに、美しいピンク色ですね。

 

 

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古名は「トコナツ」

平安時代に渡来した「唐撫子(からなでしこ)
セキチク」に対し、日本の撫子を「大和撫子
(やまとなでしこ)」と呼ぶようになった
そうです。

 

古名は「トコナツ」といいます。
漢字で書きますと「都古奈都」、「常夏」。

 

「常夏」の意味は、花期が長く初夏から
秋まで花が続くことからついたといいます。
源氏物語の巻名にも「常夏」がありますね。

 

 

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「撫子」の家紋

家紋になった撫子のデザインはいろいろありますが
そのうちの一つがこれです。

aki_zuki(写真/「武家家伝秋月氏」)

 

 

 

筑前国の秋月氏の家紋「三つ撫子」。

 

残念ながら、私は秋月には行ったことは
ありませんが、友人が近くの出身でとても
美しいところだと聞かされています。

 

 

 

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麩まんじゅう 赤坂「青野」

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笹で包まれた赤坂「青野」の麩まんじゅう

 

赤坂「青野」の麩まんじゅう。
この季節になると特に美味しく感じますね。

 

この写真は笹の葉をひらいたものですが
お店では笹の葉に包まれて並んでいます。
こんなふうにね。

 

 

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麩まんじゅうは笹の葉と決まっているものと
思っていたのですが、そうでもないようですね。

 

これは愛知県の「大口屋」という
和菓子屋さんの麩まんじゅうです。
包んでいる葉っぱは「サルトリイバラ」
という葉だそうです。

 

私はこの植物の名前も、もちろん
葉っぱも初めて見ましたが、愛知県の
方には多い植物なのでしょうか。

 

 

sankira(写真/「大口屋」)

 

 

 

さまざまな「生麩」

「麩まんじゅう」の「麩」とは、鯉や金魚に
あげたりする「お麩」と同じものですよね。

 

「麩まんじゅう」や「生麩」と、あの乾燥して
いる「麩」とは全く別物のようにも感じますが。

 

と、ちょっと調べましたら、「角山本店
ウエブショップ」のこんな可愛いお麩が。

 

上は「春の細工麩」で、
次は「手まり麩」。

 

 

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こちらは「懐石麩」という名前ですが
懐石料理に使うということなのでしょうか?

 

 

f_023_all1-300x226(写真/「角山ウエブショップ」)

 

 

 

「生麩」の作り方

この「細工麩」のような美しいものは
別としても、生麩は家庭でも作ろうと
思えば作ることができるようです。
(もちろん、それに近い、
それ風なものという程度ですが)

 

東京ガスの「食の生活 110番」に出ていました。
出来上がりの量は、だいたい
生麩150グラムの目安です。

 

材料は

小麦粉(強力粉) カップ2
塩 ひとつまみ
水 カップ3/4

これだけです。

 

作り方は

1 小麦粉と塩をボールに入れて、
 水を少しずつ加えながらよくませます。

 

2 生地がまとまったところで台状
 のものにのせてよくこねます。
 こねていると生地がだんだんなめらかに
 なっって、台から離れやすくなります
 ので、これに濡れたフキンをかけて
 冷蔵庫の中で一時間寝かせます。

 

3 この生地をさらしのフキンで包んで
 水の中でもみ洗いをする要領で
 澱粉を洗い流します。

 

4 水をとりかえながら何度も洗い流して
 いるうちに、白濁した水が半透明の水
 に変わってきます(約30分)。
 フキンの中に残った生地が生麩です。
 また、流した澱粉を乾燥させたものが
 浮粉です。

 

5 お湯を沸かして、適当な大きさに
 丸めた生麩を弱火で茹でます。
 浮き上がってから2〜3分で引き揚げます。
 生麩は日持ちがしないので、保存は
 冷蔵庫で1日から2日です。
    (「東京ガス 食の生活110番」)

 

 

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材料も作り方も,一見シンプルですが……

材料はいたってシンプルですが
なかなか大変そうでもありますね。

 

黙々と澱粉を洗い流す作業は、それだけ
でもめげそうですが、冬は水が冷たくて
またそれはそれでね。

 

それに30分も淡々と続けるという作業も
さることながら、貧乏症の私としては
水がもったいないなぁなんて思ったり。

 

そうして出来上がったものが
冷蔵庫で保存出来るのが1日か2日。
いっぺんに大量に作って保存する
ことも出なさそうですし……。

 

とはいえ、一度は挑戦してみたい
生麩作りです。

 

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これ以上巧みな装いを見たことはありません 桜餅 赤坂「青野」

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130215sakura桜餅 赤坂「青野」

 

 

赤坂「青野」の「桜餅」

先日、同じ赤坂「青野」の上生菓子
「梅」と「うぐいす」を御紹介しました。

 

その時にちっぷママさんがコメントをくださり
着物の装いのコメントの、お返事を書いている
うちに思い出したことがありました。

 

それは、とても素晴らしいお着物を
お召しになった方のことです。
素晴らしいお召物、といっても
単に高価という意味ではありません。

 

品質のよさはもちろんのこと
ですが、それだけではないのです。

 

単に、高価なだけのものをひけらかす
のはかえって、さもしく感じる
ものなのかもしれませんし。

 

本当にその場に相応しい、
非の打ち所のない見事な装い。
その方の知性と、お気持ちまでも
が表現されていたお召物でした。

 

 

130215ugusiroうぐいす 赤坂「青野」

 

 

 

茶色の色無地に、黒の帯

それは、ちょうど2年前のひな祭りの日。
その日はお祝いの式があったのですが
お話したいのは、式の主役の方の
お母様のお召物についてです。

 

その方は、一ヵ月ほど前に
お連れ合いを亡くされたばかり。
それもあってでしょう、渋い茶色の
色無地をお召しになっていました。

 

そして物言う帯なのですが、これは黒地
でしたが喪服の黒い帯ではありません。

 

渋い茶色の色無地に、真っ黒の喪服用
の帯ですと、準喪服ということに
なってしまいますからね。

 

 

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黒い帯には源氏香の模様に、花びらが

ですから黒は黒でも
その帯には模様が入っています。

 

お太鼓と、前の方に
あまり大きくはなく控えめに。
お太鼓には源氏香が二つ、前にはそれが一つ。

 

その源氏香に、薄紅色の小さな
花びらが2,3枚散りかかっているのが
何とも言えずに愛らしく感じます。

 

お連れ合いを亡くされたばかりのお立場
ではありながら、御子息の晴れの舞台
を控えめに寿いでいらっしゃる、その
取り合わせの妙に私はうなりました。

 

 

さくら 赤坂「青野」

 

 

 

言葉を失うほどの巧みな装い

翡翠の澄んだ緑色のかんざし
が、唯一の色を感じさせます。

 

もちろん全身黒の喪服ではなく、茶色の着物
に、帯の薄紅色等の色は入っているのですが、
なぜか翡翠の緑色が息づいているような
鮮やかさで色彩を感じさせます。

 

私は今まで、これほど巧みな装いを
見たことはありませんでした。

 

 

kocho源氏香の模様

 

 

 

浅葱色の総絞りの着物に、洗朱の帯

それから10日ほどして、御子息が
その場の長となられて最初の会がありました。

 

すばらしいお着物と帯のコーディネイト
をなさったお母様は、その場にはいらっ
しゃいませんでした。

 

が、私はそのお母様に敬意を表すべく
浅葱色の総絞りの着物に、鼓の模様が
描かれた洗朱(あらいしゅ)の帯を
取り合わせました。

 

 

130225hisimoti桃重ね 「清閑院」

 

 

 

嗚呼……

私の着物を御覧になった御子息は、
「いいご趣味で……」と私を気遣う
言葉をかけて下さったのです。

 

「今までより、なお一層よくなりますように
(鳴りますように)との思いを込めまして……」
と、本当は申し上げたかったのですが。

 

私ときたら、そのお優しい言葉に対して
一言のお礼すら言えなかったのです。

 

「ぐっ」、とも「うっ」ともつかない
どこぞで蛙をつぶしたような声が
悲しげに出ただけでした。
あぁぁ……。

 

今、考えても尻尾を噛んで死んで
しまいたい気持ちが蘇ってきます。
また、黒歴史を一つ重ねてしまいました。

 

ダメですね。
ホラ、私って超気が小さくて
内気なものですから……(ホントか!)。

 

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