「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!
松葉の包み紙が素敵
赤坂「塩野」のもなかです。
「塩野」には、「栗最中」と「菊最中」、
そしてこの「常磐松最中」の3種類があるようです。
勿論、お味もよかったのですが
私はこの「常磐松最中」のパッケージ、
というよりは包み紙が何ともいえずに好きです。
形もころんとしていて可愛いですし。
包み紙をほどきますと、中の「もなか」にも
包み紙と同様の松葉の模様がついています。
お月様のように丸い「もなか」
「もなか」というお菓子が初めて登場した時、
もなかの原型ともいえるそのお菓子は
まん丸だったそうです。
お月様のように。
「もなか」という名前は、宮中の
お月見の宴の際に、源順が詠んだ、
「池の面に 照る月なみを数ふれば
* 今宵ぞ秋のもなかなりける」
という歌からつけられた名前だといわれています。
もっとも、その歌が詠われた時の「もなか」
は、現在の「もなか」とは異なっている
お菓子だったようです。
真中にあんが挟まっている
「もなか」ではありませんでした。
最初の「もなか」は
その頃の「もなか」は、
1 まず最初に、もち米の粉に
* 水を加えてこねてから蒸し
2 その蒸したものを薄く延ばして
* 丸く切ったあとに焼き
3 焼き上がったものにお砂糖をかけて、
* 甘く味付けする
といった作り方をした「もなか」だったそう。
今の「もなか」とは全く違って、何となく
干菓子のような感じもしますね。
それが江戸時代になり、「もなか」の中に
あんを挟むようになりました。
今の「もなか」になったのは明治期以降
私達が知っている現在の「もなか」が
完成したのは明治期以降だといいます。
う〜ん、昔の「もなか」は
中にあんこが入っていなかったのですね。
今の「もなか」とは、かなり違っていて
ほとんど別のお菓子のような気がしますが……。
「さくら最中」赤坂・青野
私は今の「もなか」の方が好きです。
と一瞬思いましたが、もしかしたら
「もなか」の原型の方は、
何やら素朴な純朴な(って、意味がかぶって
いますが気にしないで先に進みます)優しい
味のお菓子だったような気もしてきました。
そちらも一度味わってみたいですね。