「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!
「赤タマネギ」or「紫タマネギ」?
冒頭の写真は、北海道産の「アーリーレッド」
という赤紫色のきれいな色の「タマネギ」です。
私はずっと「紫タマネギ」と呼んでいた
のですが、調べてみますと「赤たまねぎ」
という呼び方の方が一般的なようですね。
スーパーなどでも「紫タマネギ」と
表示したものしか記憶にないので
ちょっと驚きましたが。
以前「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」
では、色々な色のニンジンを御紹介しましたね。
一般的なオレンジ色のニンジン以外にも
黄色や紫色のニンジンがありました。
次は、ブログで度々登場している
濃い紫色のツタンカーメンのエンドウです。
基本は緑色
といろいろな実を並べてみますと
何か一つの法則(?)のようなものが
野菜の色にはあるような気もします。
まず、みどり色、これはオーソドックスな
もので、たいていの葉っぱや茎もみどり色。
そして当然のことながら、実も最初は
みどり色というものが多いです。
種類によっては、そのみどり色の時点の実を
食べるものもあれば、あるいは熟して黄色、
オレンジ、赤になって収穫するものもあります。
濃い紫や黒もアントシアニン
それとは別に、黒っぽい色の植物の実もあり
例えばお正月のおせち料理の定番の黒豆、
丹波の黒豆は有名です。
「黒豆」とはいいますが、色は黒という
よりは、紫色の濃い色ですよね。
黒米もやはり紫色の濃い色です。
あるいは紫いも、プルーン、ナス、
ブルーベリーもみんなアントシアニン
の色で、紫から黒といった感じ。
赤もアントシアニンの色
これらのものがアントシアニンの色
と聞けば、そうだよねと思いますが
実は、リンゴやイチゴの赤い色も
アントシアニンの色なのだそうです。
アントシアニン(anthocyanin)とは
ポリファノールの一種で
赤・青・紫色の水溶性の天然色素です。
色素本体は「アントシアニジン」、それが
糖と結合した配糖体が「アントシアニン」
であり、両者の総称が「アントシアン」と
いうことだそう(って意味わかりませんが)。
アントシアンの色素群は、普通
酸性溶液中で紅色、
アルカリ性溶液中では青色です。
(ここは、ちょっとわかりますね)
アントシアニンはギリシャ語で「花の青色成分」の意
アントシアニン(Anthocyanin)
という名前はギリシャ語の、
「花」(anthos)と
「青」(cyanos)という言葉が語源で
「花の青色成分」という意味です。
青色とありますが、青い色だけではなく
赤い色、紫色などの幅広い色調を持っています。
現在までに発見されたアントシアニン
の種類は、500種類以上もあります。
そしてそれらはいろいろな条件、phや温度、
濃度、金属イオン、酵素などによって、
色調や構造に微妙な変化が現れれます。
「赤タマネギ」か「紫タマネギ」と呼ぶかは
別として、この色はアントシアニンが作り
出している美しい色ということなのですね。
「アントシアニン」は力持ち(?)
アントシアニンは抗酸化力が
非常に強いといわれています。
植物にとってのアントシアニンの
役目とは、人間でいいますと
メラニンと同じようなものだとか。
太陽からの紫外線を受けたとき、人間は
メラニンという色素によって肌を黒くする
ことで、体内に紫外線が入るのを防いで
細胞が傷つかないようにします。
それと同様に、植物は紫外線などの有害な
光から身を守るために、アントシアニン
という色素を作りだしているのです。
またアントシアニンには強力な抗酸化作用、
目の機能を向上させ、血圧上昇を抑制する
働きを持つといわれます。
そのほかには、活性酸素の抑制や肝機能の
改善、結晶板凝固の抑制に動脈硬化などの
生活習慣病予防に効果があるということです。