詐欺メール!?  「本物」「ニセモノ」

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

120703jan

 

 

ネット上のポストとしてのブログ

今日は、昨日少しだけ触れた変なお手紙の話です。
そのお手紙が来たのは引っ越してまもない頃。
プロバイダの契約前でしたのでパソコンは家で
できずにカフェでしていた時のことでした。

 

その当時,私はVOX.comにブログを持っていました。
Vox.はその直後の昨年9月にブログサービスをやめて
しまったので、現在はそのブログはありません。

 

ブログといっても更新どころか、ほとんど何も
書いていないといっていいほどのもので、いわば
ネット上のポストのためだけに作っていたものです。

 

 

 

 

私は20年以上、日本の子どもの権利に関することで
活動をしていますが、私たちのグループは
自分たちのサイトを持っていませんでした。

 

似たような活動をしているグループはそれぞれサイトが
ありましたが、私たちのグループにはネットに詳しい人
がおらずサイトがないままできてしまっていたのです。

 

講演等の依頼のために連絡をとりたいと思った方が
ネットで探しても、私たちのグループを見つける
ことができずに連絡をとれないのが現状でした。

 

 

 

 

結局、そのような方は、私たちのグループと似たような
運動をしている団体にコンタクトし、そこから私のもと
に連絡が届くということが、過去に何度かありました。

 

そのたび、他のグループは快く取り次いでくれました
が、なるべくならそのような迷惑を避けたいと思い
独自のサイトを作ることにしたのです。

 

ですから必ずしも内容のあるブログでなくても
単にネット上での連絡口、ポストがわりにさえ
なればよいというつもりで作ったブログでした。

 

 

 

 

 

ポストに届いた英文のみのメール

内容といえば、ほんの2行だけしか書いていない
ブログで、いくら何でもそれだけではあまりに
ひどいのでは、というようなつくりのサイト。

 

ではありましたが、そのようなサイトであっても
私に連絡ととりたいと思ってくださる人には
それだけで伝わる内容でもあったのです。

 

ある時、そのブログにメールがきました。
メールは全部英語で書かれていて、英語の
わからない私には内容が理解できませんでした。

 

 

 

 

私にもわずかにわかる単語を拾っていきますと
次のようなことが書いてあるようです。
題名は「ギフト」だったと記憶しています。

 

「私(ドイツ女性の◯◯さん)は、オーストラリア人
の男性と結婚したが彼はすでに亡くなり、
今は自分も病気である。
夫の遺産があるのだが、夫の親族が
それを自分たちの自由にしようとしている。
私は、日本であなたに△△基金を作って
もらいたいので是非、連絡してください」

 

 

 

 

 

詐欺メールとは思いつつも……

というような内容だったと思います。
まあ、当然詐欺メールだと思いましたよ。

 

メールによれば、なぜ彼女が子どものための基金を
作ってほしいと願っているのかといいますと
「自分は赤ちゃんの時に孤児院の前に捨てられたから」
ということでした。

 

笑っちゃいますが、今思えば私はここで
ぐっときてしまったのですね。
これで落ちたのでしょう、きっと。

 

 

 

 

仮に、理由はそうだとしても基金を作ってほしいと
いうのが彼女の母国のドイツや、現在暮らしている
オーストラリアではなく、なぜ日本なのか?

 

と疑問が湧くのが当然ですが、実はこれがまた……。
長年、私が関わってきた運動ですが、この分野が
世界で一番遅れているのが日本だったのです。

 

この事実に関してはほとんどの日本人は知りませんが
その分野に詳しい人でしたら、当然のことながら
外国の人でも詳しい方は御存知のこと。

 

 

 

 

 

もし、病気の〇〇さんが実存していたら

だから彼女は、世界でも遅れている日本で基金を作って
ほしいというのだろうか?、などと深読みをしたりして。
私は自分に都合の良いように考えたのかもしれません。

 

私に英語の知識がないことが、そのメールの
うさんくささを一層わからなくもさせていました。
これは、よくあるという詐欺メールなのでしょう。

 

と思う一方、万が一本当に、敵だという夫の親族に
囲まれている病気の◯◯さんが実際に存在していたら……
という胸騒ぎを止めることができませんでした。

 

 

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私は知り合いにメールを送り
これは詐欺メールでしょうか?
と聞いてみることにしました。

 

家でまだパソコンができなかったその当時
毎日、お世話になっていた家の近くのカフェ
は、夜の9時になると閉まってしまいます。

 

仕方なくその晩は、カフェの閉店後は
家からちょっと離れたネットカフェに移動し
そこからお尋ねメールの送りました。

 

 

 

 

 

いつになく怖い声の電話

翌日のお昼頃のこと、携帯が鳴りました。
昨日の件をお願いした人からのものです。

 

第一声から、いつもとは違う声のトーンでした。
これほど明らかな詐欺メールについて、わざわざ
聞いてくること自体に驚き、またあきれもした様子。

 

99,9パーセントか、もっと9がついていたか
忘れてしまいましたが、とにかくその高確率で
これは詐欺メールだ、と彼は断言しました。

 

 

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今回のような内容の他には、殺された小国の大統領夫人の
バージョン等、この手の詐欺メールには数種類のパターン
があると、マスコミで働く彼は説明してくれました。

 

私は久しぶりに話した彼に初めて怒られたことに
少々めげもし、またわずかの残念さを感じながらも
内心ホッとしたことを覚えています。

 

夫の親族に囲まれて病気で苦しんでいる
◯◯さんは、存在しなかったのだ、と。

 

 

 

 

 

2度目のメール

それから3日ほど経った頃でしょうか、
その詐欺メールの続伸が来ました。

 

オーストラリアで結婚生活を送っていた
病気のドイツ人女性の〇〇さんは
現在、イギリスの病院にいるようです(!)。

 

「イギリスの××病院に入院して、手術を待っている。
ドクター△△に電話をしてくれたら私につないで
くれるので、連絡してほしい」

 

という内容のもので、病院のリンクと共に
ドクター△△の電話番号が書いてありました。

 

 

 

 

以前と違って、私はもう余裕です。
病気の◯◯さんがいないとわかった以上は
何も心配することはありませんからね。

 

今回のメールはオーストラリアからではなく
イギリスからというのが、少々不自然ですね。

 

でもまあこれは、良い病院がイギリスにある
のでということで一応、説明はつきます。
ですが、病院のサイトがリンクしてあるのには
さすがに笑ってしまいましたが。

 

 

12.7.18.ora

 

 

 

 Vox.と共に去った詐欺メール

詐欺メールの受信という、この一連の流れを
初めて体験してみた私は、何とも不思議な
思いにとらわれもしました。

 

もし彼らが、この詐欺で成功するとしたら
どこで、どのようになる筋書きだったのでしょう?
どの時点で、どのような理由で私にお金を振り込ませ
ようと考えていたのかがわかりません。

 

それ以後、メールは送ってこなかったのですが
同時にvox.のブログサービスも終了してしまった
ために、私のブログ自体もなくなってしまいました。

 

 

 

 

このような詐欺メールに限らず、世の中には
いろいろな種類の詐欺があまたありますが、
そのようなことを聞く時に私はいつも思うのです。

 

いろいろと筋書きをねり、あれこれ工作して
不安を抱えながら、一生懸命(?)に詐欺をする。

 

そして例え成功したとしても、またそれが
いつ発覚するか、逮捕されるのでは、と思いながら
暮らすなんて、割にあわないのではないか?、と。

 

 

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そんなふうにずっと思ってきたのですが
最近は、ちょっと考えが変わりました。
そのような人たちというのは、

 

「ハラハラドキドキ状態が『好き』という表現とも
違うのでしょうが、結果的にそういう状態に
なるように自分を追い込むことをしてしまう」

 

というのが近いのかなぁ、と現在では思っています。
何故そのように思うようになったかについては
また別の機会にお話しできるといいですね。

 

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鳥だと思ったら葉っぱだったお話

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昨日は深夜の夜空に、幻想的な鳥の群れを見た
お話を書きましたが、今日は葉っぱのお話です。

 

9月21日の台風15号は、日本の様々な場所に被害を
もたらしましたが、東京にも影響を与えて
最大風速は28メートルということでした。

 

昼過ぎというよりは夕方に近い頃、
あまりの風の凄まじさに私は
思わず窓から外を眺めていました。

 

 

 

 

まだあたりは暗くはなっていません。
物ははっきりと見えます。

 

突然、目の前の空中に、一斉に何かが
たくさん飛んできたのが見えました。

 

「飛んできた」と動きがわかるほど、ゆっくりな
速度ではなく「一瞬にして存在した」という
まるで瞬間移動でもしたかのような感じで
それは私の目の前に登場しました。

 

 

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黒っぽい紙のようでもあり、また突風に
さらわれた鳥のようにも見えました。

 

一瞬で瞬間移動のように登場した、その黒い紙か鳥
のようなものは、しばらく強い風に吹き上げられた後に
またどこかへ追いやられるように消えて行きました。

 

ほんの僅かの間ではありましたが
目を凝らして見ていると正体が分かりました。
それは黒い紙ではなく鳥でもなく、木の葉でした。

 

 

 

 

近くにあるプラタナスのような葉っぱです。
葉の大きさは、大人の男性が手を広げたくらい。

 

驚いたことは、それらの葉は落ち葉ではなく
まだ木についているものでした。

 

秋の落葉寸前というわけでもなく、まだ青々と力強く
木に生い茂っている葉っぱを、突風が一斉に
ひきちぎって、それを空に舞い上げたのです。

 

 

 

 

凄まじいまでの風の強さでした。
カサカサの枯葉ではなく、まだ新鮮な緑色の葉をまるで
紙を手でビリッと引き裂いたかのようにちぎり方。

 

それも無数に……。
一瞬、目の前が暗いといってはオオバーですが、

 

百や二百という数ではない無数のものが、
突然存在した様は不気味でもありました。

 

 

 

 

昨日の鳥と今日の葉っぱ、ともに
私にとっては初めて見たものでした。

 

今年は地震のみならす、台風や大雨等の災害が多く、
被害を受けている方も相当な数に上るようです。

 

どうかみんなが安心して暮らせる、
安穏な日々が続きますように。

 

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葉っぱだと思ったら鳥だったお話

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一年前の今頃、いえもう少し前だったでしょうか、
夜空に美しいものを見ました。
群れをなして飛んでいる鳥です。

 

東の方から西に向かって、たくさんの鳥が
うわっ~っと飛んでいきました。

 

最初は、茶色っぽい枯れ葉のようなものが、
一斉に舞い上がっているように見えました。

 

 

 

 

でも、葉っぱが舞い上がるにしては高度が高すぎて
いくら何でも枯れ葉が舞うような高さじゃないし、と。
そうなると、鳥しか考えらませんからね。

 

鳥って、夜飛べるんでしたっけ?
と考えて、そういえば「月に雁」などという切手
もあることですし、飛べる鳥もいるのでしょう。

 

昼間でしたら、たくさんの鳥が一列になって
飛んでいるのは、何度も見たことはあります。

 

 

 

 

でも夜に見たのは初めてでしたので本当に驚きました。
そしてそれはとても幻想的で美しいものでした。

 

深夜の美しい鳥、といいますか「鳥」というよりは
「美しい飛翔」といった方が正確かもしれません。
今まで見たことがないほどの美しさ。

 

この世には、私がまだ見たことのない美しいものが
きっとたくさんあるのでしょうね。

 

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