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スマートなサクリスタン
ANAホテルの2階にある
「ピエール・ガニョール パン・エ・ガトー」
の「サクリスタン」です。
以前、ヤマザキパンの「サクリスタン」
を御紹介したことがありました。
こちらがヤマザキパンの
「サクリスタン」です。
大きさ、といいますか太さが
全然違いますよね。
ヤマザキの「サクリスタン」は
ヨットのオール風なのに対して
「ピエール・ガニョール」はこれはもう
スティックという感じの細さですね。
ヤマザキの方は幅広で「ピエール・
ガニョール パン・エ・ガトー」の
「サクリスタン」よりはるかに太い
ので食べる分量が多いのは確かですが。
「ダックワーズ」
ピエール・ガニョール パン・エ・ガトー
ただし「サクリスタン」のおいしさは
いわゆるパンではなくて、パイ生地の
サクッとした軽さが魅力ですので、
「ピエール・ガニョール パン・エ・ガトー」
の「サクリスタン」の細い形状が、味覚
にも一役買っているのかもしれません。
軽くて、サクッと口の中で溶けてしまう
「サクリスタン」ですが、それでも
きちんと小粋な風味が主張します。
「ショソン・オ・ポム」
メゾンカイザー(東京ミッドタウン店)
パイ料理の端切れで作ったサクリスタン
「サクリスタン」は、フィユタージュ
と呼ばれる折込みパイ生地を伸ばして
細く切ってねじり、それにお砂糖、刻み
アーモンドなどをまぶして焼いたものです。
一応、お菓子なのですが粉チーズ、
黒こしょう等々をまぶしますと
お食事やおつまみにもあうといいます。
フランスでパイ料理(菓子)を作った時
に出る端切れに、砂糖、刻みアーモンド
などをまぶして、ねじって焼いてお菓子
にしたのが始まりだそうです。
山盛りのアーモンドスライス
サクリスタンの意味は「聖具保管係」
フランス語、英語、共に「 sacristain」
ですが、サクリスタンの原義は
「教会堂番人、聖具保管係」の意味。
教会の道具を管理する人
のことを指すそうです。
昔、教会に集まった女性たちのおしゃべり
をやめさせるために、「サクリスタン」は
杖で教会の床を叩いて歩きまわったのだとか。
(私はこのお話が、あまり
好きではありませんが……)
「サクリスタン」ピエール・ガニェール パン・エ・ガトー
ANA インターコンチネンタルホテル 東京
その杖にちなんだお菓子が「サクリスタン」
というわけですので、ヤマザキのものより
「ピエール・ガニョール パン・エ・ガトー」
の形状の方が本物により近いかもしれません。