PollyZeus(巨大な黄色いインコ)  椿昇 赤坂サカス

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

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「PollyZeus」の作者は椿昇

赤坂サカスの赤坂Bizタワーの横手にる「憩いの広場」と
名づけられた場所にいる2羽の巨大な黄色いインコ。

 

お名前は「PollyZeus」。
作った方は椿昇さん。

 

椿昇は京都造形大学で教えていらっしゃる
日本を代表する現代美術作家のお一人です。

 

 

tubakinoboru1          椿昇(写真/「六本木未来会議」

 

 

 

赤坂サカスお披露目イベント(?)時に
飛んできたインコ

この黄色い巨大インコ「PollyZeus」が出来たのは2008年。

 

2008年という年は、「赤坂サカスができるまで」
「『赤坂サカス』と『赤坂』の名前の由来」
お話ししましたように赤坂サカスが出来た年ですね。

 

TBSはそれ以前も赤坂にありましたが、2008年に
総合エンターテイメント空間として赤坂サカスを完成させます。

 

その時に「Akasaka Art Flower 08」という
イベントが開催され赤坂の数カ所で作品が展示されました。

 

「放送局と現代アートが手を取り合って
赤坂からアートの魅力を発信したい」
との思いから開催されたイベントです。

 

「Akasaka Art Flower 08」のイベントが終了した
2008年の10月31日には、ほとんどの作品の展示が終わりました。

 

ですが、この黄色いインコ「PollyZeus」は
終了した後も赤坂サカスに生息してくれています。

 

 

140401inko450           「PollyZeus」椿昇

 

 

黄色い巨大インコ「PollyZeus」は
1994年の東京スパイラルでの展覧会での展示後
1995年の「ジャパン・トゥディ」で北欧を巡回。

 

トロントのパワープラントや1999年の宇都宮美術館の企画展
「恋する身体」にも出品され、同じ年の、博多リバレイン内の
アトリウムにも恒久設置された椿昇の代表作の一つでもあります。

 

 

 

「巨大バッタ」のおとうさん(?)も椿昇!

また、2001年に「横浜トリエンナーレ」で見て衝撃を受けた
巨大バッタも、椿昇の作品だということでした。

 

 

tubakinoborubatta     「バッタ」椿昇(写真/「PRESIDENT ONLINE」

 

 

このバッタの背後に見えるのは横浜の
インターコンチネンタルホテル。

 

バッタの全長は50メートル。
写真の下の方に小さく移っているのが人間ですよ。

 

 

tubakinoboru    巨大バッタの取り付け作業(写真/「京都造形芸術大学」

 

 

私は、横浜のインターコンチネンタルホテルの屋根から
あたかも火災訓練で滑り降りる途中のような(ごめんなさい、椿昇さん)
バッタの姿にワクワクしました。

 

 

 

十和田市現代美術の真っ赤なアリ

そして次の真っ赤な巨大な昆虫は「アリ」。

 

 

tubakinoboru-1       「aTTA(アッタ)」椿昇(写真/同上)

 

 

ハキリアリは、森の中で木の葉を切り出すということで
「葉きりアリ」といい、切った葉っぱで菌床を作りキノコを栽培して
それを食べるという農耕アリなのだとか。

 

この「aTTA(アッタ)」が展示されている
十和田市民現代美術館の説明には次のように書いてあります。

 

「ハキリアリをロボットのように巨大化させることで、
計り知れない多様性をもつ自然界の営みに目を向けさせると同時に
既成概念にしばられ、画一化した現代の消費社会に警鐘を鳴らします」
(「十和田市現代美術館」」

 

そっか〜、私のように巨大なバッタがインターコンチネンタルホテルの
屋根から火災訓練みたいに滑り降りてきてワクワクするとか、
真っ赤な巨大な触角を触りたい、なんて言っていてはいけないのだね。

 

 

 

「アーティストである前に人間」

また椿昇は阪神淡路大震災の経験から、水や灯油などの生活物資を
被災地に届けるための、自転車用トレーラーをカスタマイズして
現地に寄贈するなどの活動も行っています。

 

今、わかりましたが、先ほどの横浜のバッタちゃん、
実は「「The Insect World」という名前だったそうです。
(金沢21世紀美術館での椿昇と室井尚「The Insect Worldとは何か」

 

この金沢21世紀美術館での椿昇と室井尚のトーク
めちゃめちゃ面白いです。

 

あのバッタちゃんは、資金を大幅にオーバーして
しまい、結局赤字で終わったそう。

 

制作過程で資金が足りなくなるとわかった時に
椿昇さんと室井尚さんは事務所に行き「お座りください」と言われ
お二人は誓約書にサインをして判子を押します。

 

誓約書には
「足りない分は作家の自己負担になります」
と書いてありました。

 

とまあ、一言でいってしまえるような御苦労ではないのですが
その他のことも含めて、この金沢21世紀美術館
でのトークはとても興味深い内容でした。

 

 

tubakinoboru1-1    「KEINE STIMMEー声のない」椿昇(写真 Ryosuke Kikuchi)

 

 

なかでも、中学校の先生を長くしていらした
椿昇は、教育に関してもこんな言葉を。

 

「今の管理主義になってゆく教育現場に
風穴を開けないととんでもないことになるという思いが
ずっとありました。

 

中学生になると内申書という密告制度で押さえつけられて、
自由とか闊達とかいう子どもの大切なものを
みんな奪ってしまいます。

 

そんな国を作っておきながら、
若い者は元気が無いなんてよく言うよと思います。」

 

 

tubakinoborukokurenshounen-299x299       「国連少年」椿昇(写真/「水戸芸術館」

 

 

また困難なことに挑戦する時の心構え、
生きて行く上での指針のような言葉も。

 

「1000人いてもできないけれども、
1人いたらできるんですね。

 

どんなにすごいスケールに見えるプロジェクトも
最初
の一歩は一人の人間です。(略)

 

ぜひ忘れないようにしてほしいのは、社会のせいにしたり、
周りのせいにしたりするんじゃなくて、
ものすごい情熱があったら、たった1人でOKです。

 

そのときに、人手を頼んだり、誰かではなくて、
自分が猛烈にやりたいから、どうしても衝動的にこれを
やりたいからという気持ちさえあれば何でも動きます。

 

(略)1人、どうしてもという人がいたら、
物事というのは結果動いていますね。
とにかく銭金じゃないという心意気が重要です。」

 

 

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と、なんともカッコイイ言葉の数々ですね。

 

ところで先ほど載せた椿昇さんの写真(  ↑  )ですが
椿昇さんが座っているものはアレですよね?

 

 

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一昨年、2012年11月10日に御紹介した
東京ミッドタウンに10日間だけ出現した「マウンテンジム」

 

「富士には月見草がよく似合う」ではありませんが
「マウンテンジムには椿昇さんがよく似合」います。
「椿昇さんにマウンテンジムがよく似合う」でしょうか?

 

「1000人いてもできないけど、1人いたらできるんですね」
「社会のせいにしたりまわりのせいにしたりするんじゃなくて、
ものすごい情熱があったら、たった1人でOKです!」

 

という椿昇さんの言葉は、本当に素敵!

 

「たった1人でOK!」

 




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