「サモトラケのニケ」 を象ったビル

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

samotorakenonike

 

 

 

このビルはどの都市に似合うかな?

さてさて、昨日のアラブ首長国連邦の
アブダビには近い将来、ルーブル美術館
の分館が出来るということでした。

 

ということで、昨日のキャピタル・
ゲート・アブダビ
の18度傾いたビルに
勝るとも劣らないビルが今日の写真です。

 

ルーブル美術館にある「サモトラケのニケ」
をモチーフにした大胆なビル。

 

すごいインパクトですよね。
こちらがアップの写真ですが、うお〜っ!です。

 

 

samotorakenonikepiruup

 

 

美しいと絶賛する声が渦巻いていますが
私は正直に言うとちょっとかなりこわいです。

 

こんなにインパクトのあるビルは、
一体どこにあるの?と思いますが、残念
ながら、実際にはまだどこにもありません。

 

これはロシアの建築家、ヴァシリー・クリューキン
(Vasily Klyukin)が「実現したい未来」として
サイトに公開しているコンセプトデザインです。
           (「Don Japan」)

 

 

 

ルーブルの至宝「サモトラケのニケ」

ルーブル美術館のサモトラケのニケ
といえばこちらですね。

 

 

150417midtownsamotorakenonike東京ミッドタウンにきた「サモトラケのニケ」

 

 

フランス語では「 Victoire de Samothrace,」
英語ですと「 Winged Victory」、
全然わかりませんがギリシア語は
「Νίκη της Σαμοθράκης」だそう。

 

2014年7月、ルーブルの至宝、サモトラケの
ニケは10カ月の修復作業を終えて、
大理石本来の白い輝きを取り戻しました。

 

 

 

ニケとは勝利の女神の名前

1863年、ハドリアノポリス(トルコ)の
フランス副領事だったシャルル・シャンポワソは
エーゲ海の北東サモトラキ島で見つかった
数多くの断片をフランスに送ります。

 

 

 

MilosSamothraki

 

 

 

それらの断片は一年後の1864年、ルーブル美術館
につき、修復作業の後、1866年に現在の形では
なく、体の主要部分のみが展示されたようです。

 

サモトラケのニケの頭部、腕や足は見つからずに
復元されず、1884年の修復後には現在の展示場所
である、ルーブル美術館のダリュの階段の
踊り場に展示されることになりました。

 

 

samotorakenonike

 

 

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ウーピーパイ(ピスタチオ&チェリー)ゴッホ「ディーン&デルーカ」

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rosenthalmateki140703

 

 

「ウーピーパイ」って知ってる?

今日のお菓子は「あぷりのお茶会」
初登場の「ウーピーパイ」です。

 

ちょっと見た感じは、マカロンに
似ていますが食感は全く別物です。

 

マカロンは口に入れると
「サクッ」とした食感ですね。

 

ところがこちらの「ウーピーパイ」は
クッキーやケーキに近いもので
マカロンよりも柔らかです。

 

最初の写真で、コーヒーカップの大きさと
比べますと、「ウーピーパイ」がマカロン
よりかなり大きめだとおわかりでしょう。

 

 

whoopiepiesizeウーピーパイとマカロン
(写真/「チャプチーノ」)

 

 

 

「ウーピーパイ」の名前の由来は

ところでこの「ウーピーパイ」という名前ですが
子どもたちがおやつに出された時に
「うわ〜い!(Whoopie)」と喜んで叫んだ
ことから、つけられた名前なのだそうです。

 

アメリカ東部のアーミッシュに
よって伝わったお菓子だとか。

 

ここでWikipediaの「ウーピーパイ」を
のぞいてみましたら、場所については同じ
なのですが 、ちょっと違う部分もありました。

 

「アーミッシュの女性が、デザートを弁当箱や
ランチボックスにつめ、昼に農民がその中に
ウーピーパイを見つけると『Whoopie
(イヤッホー!)』と喜んでいた」と。
           (Wikipedia)

 

 

whoopiepie1

ウーピーパイ(写真/「チャプチーノ」)

 

 

 

叫んだのはお子ちゃまか?、おじさんか?

ここで喜んだのはお子ちゃまではなく農民。
ということは、おじさんとは限りませんが大人ですね。

 

しかも「うわ〜い!」ではなく「イヤッホー!」。
いえ、これは冗談冗談……。

 

おじさんよりお子ちゃまの「うわ〜い!」
の方が可愛らしいけどね。

 

 

 

メイン州の御馳走に指定

同じくWikipediaによりますと
「アメリカ合衆国の州の食べ物一覧」では
「ウーピーパイ」は、メイン州を象徴する
御馳走に指定されているのだそう。

 

次の「ウーピーパイ」の写真は、Wikipediaの
ものですが、本来の「ウーピーパイ」という
のは、このような素朴なものなのかも。

 

チャプチーノの「ウーピーパイ」は
かなりよそ行きバージョンで。

 

 

150px-Whoopie_pie_with_dusting_of_confectioners_sugarウーピーパイ
(写真/「Wikipedia」)

 

 

となりますと今回、私がディーン&デルーカで
買った「ウーピーパイ」はちょうど、その中間
あたりに位置するつくりでしょうか。

 

なお、買った場所は東京ミッドタウンの
ディーン&デルーカですが、作っているのは
神戸市にある「株式会社シンケールスS」。

 

 

 

今日の「ウーピーパイ」はゴッホ!

この「ウーピーパイ」ですが名前がついています。

 

 

whoopiepie140703

 

 

その名も「ゴッホ」!
(フィンセント・ファン・ゴッホ Vincent van Gogh
1853年3月30日 〜1890年7月29日)

 

今日のディーン&デルーカの「ウーピーパイ」と
感じが似ている絵といえば……

 

 

goghゴッホ「アイリスのあるアルルの眺め」

 

 

このような絵?、とも思いましたが
そういうことじゃないんだよね。
イメージ、イメージ。

 

 

 

「ウーピーパイ」が有名になったきっかけ

なお、日本で「ウーピーパイ」という名前が
有名になったのは、TVドラマ「セックス・
アンド・ザ・シティ」なのだそうです。

 

私は一度も見ていないので、そのドラマの
主人公が食べたのかと思いきや、そうではなく
主人公が食べたのはカップケーキ。

 

そのカップケーキを売っているお店が
「マグノリア・ベーカリー」といって、
そのお店に「ウーピーパイ」が置いてあるという
ちょっとまわりくどくて、ややこしい話。

 

 

whoopie1札幌グランドホテルの「ウーピーパイ」
一口でガブッとはいけない感じですね。
(写真/「札幌経済新聞」)

 

 

 

「SATC」って何?

上の写真の、札幌グランドホテルの「ウーピーパイ」
に関する札幌経済新聞の見出しが凄いです。

 

「SATCで話題のスイーツ『ウーピーパイ』、
札幌グランドホテルが提供開始」と書いてあります。
「SATC」とはドラマ「セックス・アンド
・ザ・シティ」の略だそう。

 

そうなの?、このドラマって、社会現象だったの?
と、いつもの如く流行から一人取り残されている私……。

 

 

140703whoopiepie

 

 

 

2,3年前に日本上陸

そんなこんなで「ウーピーパイ」は
2011年頃に日本に上陸したそうです。
お店としては、先ほどの写真の
代々木上原の「チャプチーノ」が有名。

 

今日の「ウーピーパイ」の肝心のお味ですが
中に挟んであるクリームが、バタークリーム
で私はちょっと苦手でした。

 

生クリームを挟んだものもあるそうですが
「ウーピーパイ」に使われているのは、本来は
バタークリームではないかと私は思います。

 

「ウーピーパイ」の成り立ちを考えます
生クリームよりバタークリームですよね、
ここは……

 

なんて言っているうちに
今日はちょっと長くおしゃべりしすぎちゃったね、ごめん。

 

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コーヒー伝説 コーヒー「リッツカールトン デリ&カフェ」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

140920ritcarltoncafeコーヒー(リッツカールトン『デリ&カフェ』)

 

 

今日のお菓子は抹茶色

この写真は東京ミッドタウンにある
リッツカールトンの「デリ&カフェ」
でコーヒーを頂いたときのもの。

 

こちらではいつもコーヒーのそばに
クッキーを添えてくれるのですが、
これが何となく嬉しくて。

 

その上、「エアコンの風が当たる場所
ですから」と膝掛けを持ってきてくれる
気配りも、ホテルならではのものでしょうか。

 

 

140921ritcarltonburankettoリッツのライオン(?)マーク入り膝掛け

 

 

 

2つのコーヒー伝説

ところで何気なく飲んでしまうコーヒー
ですが、コーヒーって、一体いつ頃から
飲まれていたのでしょうね。

 

これについては本当のところは
わかっていないそうです。

 

どのようなきっかけでコーヒーを飲むように
なったかについては、いくつかの伝説が
ありますが、その中でも2つのものが有名です。

 

一昨年、東京三鷹の中近東文化センターの閉館前
の最後の催し「コーヒーがやってきた(『もか』
リバイバル)」
ではコーヒーの伝説を含む様々な
事柄を、ビデオで館内に放映していました。

 

そこでも2つのコーヒー伝説が紹介されていました。

 

 

140920ritcarltonkukki

 

 

 

1 山羊飼いカルディの伝説(エチオピア説)

レバノンの言語学者、ファウスト・ナイロニが
1671年に書いた『眠りを知らない修道院』
という本に既述されている説です。

 

6世紀頃のエチオピア高原で
ヤギ飼いのカルディは、山羊を連れて
野山を歩き回っていました。

 

ある日、ヤギが赤い実を食べて元気になり
走り回っているのを見たカルディは
自分もその赤い実を口にしてみます。
すると疲れが消え去り元気になりました。

 

その話を聞いた修道士は
赤い実を煮だして飲物をつくりました。
その飲物は、修道士たちの眠気覚ましとして
それ以降、活躍することになったのです。

 

これがコーヒーの伝説、エチオピア説といわ
れるもので、キリスト教国での発見伝説です。

 

 

yagi(写真/「コーヒーのこと」)

 

 

 

2 僧侶シェーク・オマールの伝説

一方こちらは、1587年に出版された回教徒
アブダル・カディの『コーヒー由来書』
という本に記されたものです。

 

13世紀のイエメン山中が舞台で、アラビア説
といわれる、イスラム教国での発見伝説。

 

イスラム寺院のシェーク・オマールは
イエメンのモカで、祈祷によって
王女を病いから救いました。

 

その時、彼は王女に恋をしてしまい、
やがて、それが王様に知られるところとなって
イエメンのモカからオーサバに追放されます。

 

しかし、それは彼に着せられた濡れ衣であり
無実の罪だとする説もあるようですが
いずれにせよ所を追われてしまったのです。

 

 

coffeenomiコーヒーの実(写真/「今、青島。時々、旅」)

 

 

山を彷徨っていたシェーク・オマールは
赤い実をついばんでいる小鳥を見て
その実を摘み、煮だしてみました。

 

医者でもあったシェーク・オマールは
この赤い実を利用してたくさんの病人を救います。

 

後に罪を許され、モカに帰ったシェーク・オマールは
聖者としてあがめられるようになったそうです。

 

 

 

もう1つのお話

ヤギ飼いカルディの伝説は1671年に
僧侶シェーク・オマールの伝説は1
587年に記されたものですが、

 

それ以前の西暦900年頃に、アラビアの
ラーゼスという医師が書いた
コーヒーに関する既述も残っています。

 

バンと呼ばれるコーヒーの実を煎じた
ものを「バンカム」といい、薬として
使用されていたということです。

 

ラーゼスは、生涯で百数十点にものぼる著作があり
なかでも『医学体系(アル・ハーウイ・フイツ・
テイツプ)」といわれる書は、アラビア医学が
生んだ最高の書ともいわれるほど。

 

ラーゼスの1世紀ほど後に登場した、医学者であり
哲学者でもあったアビセンナも、やはり
「バンガム」を薬だと記しているそうです。
(参照/「コーヒー百科」)

 

 

140920ritkarltoncoffee

 

 

 

最初はお薬として

ところで最初のヤギ飼いのカルディの伝説
ですが、『カルディコーヒーファーム』という
お店の名前は、ここからきているのでしょうか?

 

コーヒー伝説といいますと、大抵はこの1、2が
記されることが多いようですが、1つの記載の
場合は山羊飼いのカルディの方が多いです。

 

カルディコーヒーファームのサイトも、
山羊飼いのカルディの説だけしか書いてありま
せんでしたし、スターバックスも同様でした。

 

いずれにしても、緑茶やチョコレートと同様に
やはりコーヒも、最初はお薬としての扱い
だったようですね。

 

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