切られてしまった大木 檜町公園

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

サモトラケのニケの上は「サントリー美術館」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」に最近、
登場している「サモトラケのニケ」銀座「鳩居堂」
が出店しているのは東京ミッドタウンの地下1階です。

 

その上の3階には、サントリー美術館があり
現在、「若冲と蕪村」展が開催されています。

 

3月18日から5月10日までですが、いつものように
見逃しかねませんので選挙の投票を済ませた
帰りに寄ってみることにしました。

 

次の地図の左側、上下の赤い線で
表されているのが外苑東通りです。
その赤い線の下の方で接している
緑色のものが東京ミッドタウン。

 

 

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赤い線の方が正面玄関ですが、私は
後ろの檜町公園の方から行きました。
緑色の東京ミッドタウンの右端にある「M」と
書いてあるあたりに来ますと、消防車やパトカー
が止まっていて人々が何かしているよう。

 

 

 

木の悲鳴かな?

一体、なにごとかと思いましたら
これみたいです。
御覧になれますでしょうか?

 

 

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電線に30〜40センチほどの木が
3つほどぶら下がっています。

 

最近ここで、大きな木を切り倒して
いたのですがその時に、枝が電線に
引っかかってしまったのでしょうか?

 

でも伐採は少し前のことですので
別件かもしれませんが。

 

あの時からずっと木が電線にぶら下がったまま
ということも、あり得ないと思いますしね。

 

 

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昨夜も、樹齢数百年のエドヒガンザクラが
保存会の人の願いも空しく切られてしまった
という報告メールで読んだばかりです。
木が切られてしまうというのも悲しいですね。

 

枯れたわけでもない、大きな木が切り倒されて
横たわっているのは、切った部分が活き活きと
した色をしているだけに痛ましい気がして……。

 

檜町公園のそばにあった木は何歳だったのでしょう。
もしかしたら、この電線に引っかかった枝
も木の悲鳴なのかもしれない……、なんてね。

 

 

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「同い年の天才絵師」

などど思わず木の年齢などを考えてしまい
ましたが、今日はサントリー美術館の
「若冲と蕪村」を見に来たのでありました。

 

この展覧会のサブタイトルは
「生誕三百年 同い年の天才絵師
(Celebrating Tow Contenporary Geniuses)」
というもの。

 

タイトルが示しているように伊藤若冲と
与謝蕪村は共に1716年生まれ。

 

ちなみにこの1716年、正徳6年は元禄期の
町人文化を担った尾形光琳が亡くなった年であり
徳川吉宗が八代将軍となった年でもあります。

 

 

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共に40歳位から京で画業に専念

同じ年に生まれた若冲と蕪村は、共に40歳位から
京都で絵画に専念するようになりました。
しかも、二人が住んでいたのは
そんなに離れていない場所だったとか。

 

京都といえば、「あぷりのお茶会 赤坂・麻布
・六本木」では、京都市の野良猫に関する条例を
今月の初めにお知らせしたばかり。

 

3百年前に生まれた同い年の天才、蕪村と若冲。
先日、切られてしまった樹齢数百年の
エドヒガンザクラと、何歳だったのかは
わかりませんが切られてしまった赤坂の木。

 

そして野良猫の生存がますます
過酷になっていく京都市の条例等々。

 

 

PHT0200086000000サントリー美術館所蔵の桜のお抹茶碗

 

 

檜町公園の近くで伐採された大きな木を
目の当たりにして、ショックとも衝撃とも
言葉が違うような気もしますが心が揺れました。

 

この世に生を受けたものは
人間に限らず、出来るだけこの世界に
長く留まることができるといいですね。

 

と今日は木が気になり(オヤジギャグ)、
お話しができませんでしたので、明日
サントリー美術館のショップで買った若冲と
蕪村に関する意外なグッズ(?)とともに
「若冲と蕪村展」を御紹介しましょう。

 

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「栴檀は双葉より芳し」の「栴檀」は「白檀」のこと 白檀「鳩居堂」

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サモトラケのニケの後ろで買った白檀

前々回に御紹介した、東京ミッドタウンの地下1階
に現在
展示されている「サモトラケのニケ」
後ろにあたる場所で今日の写真の香木を買いました。

 

この場所は色々なお店が次々と変わる場所で、以前
御紹介した「サーモン昆布重ね巻き」も、そして
こちらはもう3年前になりますがぬいぐるみの
「ハンサ(Hansa)」
もこの場所にあったものです。

 

そこに今回登場したのは、銀座の鳩居堂。
中学、高校生の時、私は銀座の
鳩居堂に通い、和紙の便せんや千代紙
などを買って楽しんでいたものでした。

 

今回、東京ミッドタウンの鳩居堂を
ちょっと覗いてみますと、驚くほど
リーズナブルな香木(白檀)ががあります。

 

 

150422byakudan白檀

 

 

 

フィジー産の白檀

白檀は香木の中で高価な方ではないのですが
それにしても見たことがないような
お値段でしたので聞いてみることに。

 

今回は2種類の白檀がありましたが、3グラム
千円台のものと400円のものがあったのです。

 

千円以上のものは老山白檀というインド産の
もので、400円の方はフィジー産ということ。
フィジー産の香木というのは初めて聞きました。

 

 

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さっそく家で香りを聞いてみましたが、
フィジー産の白檀は、よくいえば柔らかですが
コクがない(コクという言い方も変ですが)。
よくも悪くも淡過ぎる香りでしょうか。

 

私は白檀という香木は、もっとツンとくる
ものだと思っていたのですが、ソフトな
甘い香りだったことに驚きました。

 

 

 

「栴檀は双葉より芳し」の「栴檀」=「白檀」

白檀は「サンダルウッド(Sandal wood)
という名前でも有名ですね。
エッセンシャルオイル、ウォーター
(樹皮などから抽出する水分)等々。

 

そういえば白檀で出来たお扇子もありますが
私は子どもの頃からこの香りが苦手でした。

 

その白檀にまつわるものとして
「栴檀は双葉より芳し
(大成する人は幼い時から優れているとの意)」
という言葉は超有名ですが
この栴檀とは白檀のことを指します。

 

 

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「栴檀」という名の別の木もある

ところが、ところが……、ここで
少々、混乱する事実があります。
「栴檀は双葉より芳し」でいう
「栴檀」は確かに「白檀」のこと。

 

ですが実は「栴檀」という名前を持つ
別の木があり、現在「栴檀」といえば
「白檀」ではない方の木を指すそうです。

 

「栴檀は双葉より芳し」の方の
「栴檀(白檀)」にはこのような花が咲きます。
5月から6月が花の時期だそう
ですので、これからですね。

 

 

byakkudanhana白檀の花(写真/「花図鑑」)

 

 

一方、上記の「白檀(栴檀)」とは別に
一般的に「栴檀」といわれている木の花がこちら。

 

 

sendannohana栴檀の花(写真/「木の雑記帳」)

 

 

このように花を比べてみるだけで
同じ木でないことは一目瞭然。
では、なぜこんな混乱が
生じてしまったのかといえば、

 

昔の日本人が中国の文献を参考にしている
時に、中国の表記とは異なる日本語で
書いてしまったことが原因なのだそうです。
また、このような例は他にもあるとか。
     (参照/「木の雑記帳」)

 

 

 

白檀(びゃくだん)

Santalum album ビャクダン科ビャクダン属
英名は  White sandalwood, Sandalwood
木の部分が香るのであり、
葉や花には香気はないとされる

 

 

 

栴檀(せんだん)

Melia azedarach   センダン科センダン属
英名は  Chinaberry
香りはしない

 

 

 

栴檀の実では数珠を作らない

また、今回の香りのこととは別ですが
よく間違えて既述されていることがあるよう
ですので、念のために書いておきましょう。

 

 

sendannohana栴檀の花

 

 

栴檀はこのような花が咲いたあとに
次の写真のような実がなります。

 

ころころの丸い実がお数珠のようだと
いうことで「センダマ(千球)」から
「センダン」と命名されました。

 

 

sendan99栴檀の実(写真/
「季節の花  300」)

 

 

それを間違えて、この実でお数珠を作ると
記載しているものが多々ありますが
「栴檀の実で数珠を作る」は間違いです。

 

ただし実ではなく、木の部分ではお数珠を
作るそうですので、間違えないで下さいね。

 

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「ルーブル美術館展」国立新美術館 「サモトラケのニケ」in 東京ミッドタウン

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 不完全な姿が一層の美を感じさせる?

昨日お伝えしたサモトラケのニケですが
このルーブルの至宝はヘレニズム時代の
彫刻の代表的な作品で、紀元前2世紀に
作られたと考えられています。

 

幾つもの断片を復元したものですので
完全な姿ではなく頭部、顔などがありません。
残念ではありますが、顔がない方が
美しいという意見もあるようです。

 

頭部のある他のニケ像を見てみますと
確かにそのように感じられなくもありません。

 

頭部や腕が見つからなかったことが
はからずもサモトラケのニケに、一層の
美を与えているのかもしれませんね。

 

 

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言葉では表すことができないほどの美しさ
ではありますが、サモトラケのニケは
現代の美の基準である八頭身でもなく、また
スーパーモデルのようなか細い体でもありません。

 

しかもよく見ますと、かなり肌を露出してもいるの
ですが、それを全く感じさせない毅然とした立ち姿。

 

ちなみにサモトラケのニケは一見、歩いているよう
に見えますが、左足が軽く地面から離れていて、空中
からそっと降り立った瞬間を表現しているそうです。

 

 

150418samotorakenonike

 

 

 

国立新美術館「ルーブル美術館展」

御覧になっておわかりのように、今日の
サモトラケのニケは、ルーブル美術館の
ものではなく赤坂9丁目で撮った写真。
(東京ミッドタウン 赤坂9−7−1 03-3475-3100)

 

現在、サモトラケのニケは東京ミッドタウン
に出張中なのです。
といってももちろんレプリカですが。
ルーブル美術館でのサモトラケのニケはこちら( ↓ )。

 

 

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東京ミッドタウンでのサモトラケのニケの
展示は、国立新美術館で「ルーブル美術館展」
が開催されていることに因んだものです。

 

国立新美術館での「ルーブル美術館展」の
サブタイトルは、
「日常を描く 風俗画にみるヨーロッパ絵画の神髄」。

 

期間は
2015年の2月21日〜6月1日まで、
開館時間は10時〜6時です。

 

 

 

「ルーブル美術館展」で展示されている作品

「風俗画」と銘打っていますが、風俗画の
位置づけの説明のために、「歴史画」「肖像画」
「風景画」等も展示されているようです。

 

 

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ヨハネス・フェルメール 『天文学者』1668年
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) /
René-Gabriel Ojéda /distributed by AMF – DNPartcom

 

 

ヨハネス・フェルメールの『天文学者』、
バルトロメ・エステバン・ムリーリョの『物乞いの少年』、
ニコラ・レニエの『女占い師』等々、
むか〜し、NHKの「ルーブル美術館」で
見た作品が目白押しです。

 

次の写真がムリーリョの『物乞いをする少年』。
HNKの「ルーブル美術館」では、
『蚤をとる少年』という名前で紹介されて
いましたので、別の作品かと思いましたが
同じものですね。

 

 

01011ムリーリョ『物乞いをする少年』 1645年

 

 

 

残念なことには、国立新美術館での
「ルーブル美術館展」には、サモトラケのニケは
展示されない
そうですのでお間違えのないように。

 

なお6月16日〜9月27日までは
京都市美術館で巡回展が開催されます。

 

 

ルーブル美術館とピラミッド

 

 

赤坂に帰ってきました

一方、この東京ミッドタウンでのサモトラケ
のニケの展示は2月18日に始まり、
展覧会終了の6月1日までだそう。

 

サモトラケのニケが展示されている場所は
東京ミッドタウンの、ガレリアB1階の
「ディーン&デルーカ」のお店の前です。
(サモトラケのニケの後ろに
写っているのが「ディーン&デルーカ」)

 

 

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赤坂のお隣、青山のヨックモック
「シガール」から始まって、
スウェーデンのヨックモック
     ↓
アラブ首長国連邦のアブダビ
     ↓
  イタリアのピサ
     ↓
サモトラケのニケビルがあるどこかの都市
     ↓
ギリシャのサモトラキ島
     ↓
  フランスのパリ、

 

と続いた「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」
の小旅行はここでおしまいです。
また、赤坂に戻ってきました。

 

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