香りの効果 「ホントかな?」編

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

「ホントかな?」

香りの効能といわれるもののなかには
思わず「えっ? ホント?」と聞き
たくなってしまうものもありますね。

 

たとえそれが、きちんとした
実験結果にもとづくものであり
科学的な説明がされていたとしても。

 

科学的知識が不足して理解が及ばない
せいか、何となく「風が吹けば桶屋が
儲かる」というようにも思えたりして。

 

今日は、そのような
「香りのホントかな?」を
いくつか御紹介しましょう。

 

 

 

 

 

スギ葉精油 不安・怒り・疲労に作用

緊張や疲労を取り除く効果がある
スギ葉精油の、吸入前後の心理的
気分を比べた実験があります。

 

その実験では、スギ葉精油の吸入後には、
「緊張・不安」
「怒り・敵意」
「疲労」
の全てが優位に低下していました。

 

 

 

 

これは樹木の香りを吸入することで
唾液中の分泌型免疫グロブリンA(slgA)
が増加した結果がもたらしたものです。

 

分泌型免疫グロブリンA(slgA)は、
ノドや気管などを感染から守る
免疫タンパクで、ストレスに曝され
ると分泌が低下してしまいます。

 

それがスギ葉精油の効果により
増えて、不安、怒り、疲労等が
減ったと思われます。

 

 

 

 

 

パチョリ精油 排便促進効果

ウッディ調の香りであるパチョリ精油
は、排便を促進させる効果があると
いわれています。

 

「パチョリ(patchouli)」というのは
あまり耳慣れない植物かもしれませんが
シソ科ミズトラノオ属のハーブで、古くから
お香や香水、漢方で使われているもの。

 

もっとも漢方では「霍香(かっこう)」
と呼び、パチョリを乾燥させたものを
使用します。

 

インドが原産で、パチョリの名前は
タミル語で、緑の葉を意味する
「パッチャイ・イライ」から。

 

パチョリ精油を使用した芳香剤を
枕元に置いて寝ると、翌朝は便通が
よくなるという報告例もあるようです。

 

 

 

 

 

シトラス系の香りのきれいな部屋に住む人

こちらはアメリカで実験されたものです。
シトラス系の香りできれいに掃除された
部屋に暮らしている人と、そうではない
部屋で暮らす人とを比較したもの。

 

「シトラス系の香りできれいに掃除された
部屋」で暮らす人は、チップや臨時収入
などがあった場合、同僚に比較的均等に
分配する傾向があるというのです。

 

一方、あまりきれいではない部屋で
暮らす人は、自分の取り分を増やし、
パートナーには自分の取り分より少なく
分ける傾向があるということでした。

 

 

 

 

これを紹介した論文では、
「お金に対する執着心(心のゆとり)
の差」と説明しています。

 

また、ボランティア活動に
対する理解に関しては、

 

「シトラス系の香りのきれいに
掃除された部屋で暮らす人」は
「そうでない人」に比べて理解が浅い、
という結果が報告されています。

 

これはどのように解釈したら
よいのか、私にはわかりません。

 

 

 

 

「シトラス系の香りで掃除された部屋
の人」が心のゆとりがあり、お金に
さほど執着せず、きちんと分配する、
というところまではわかります。

 

ですが、なぜボランティアへの
理解が浅いのでしょうね?
あえてこじつけてみるとすれば……、

 

お金に対する執着心がない故に、それが
不足して辛い立場にいる人への共感が
少なく、従ってボランティアへの理解
も浅いということなのでしょうか?

 

なにか、この無理やりな解釈の方が
「風が吹けば桶屋が儲かる」的に
なってしまったようです。

 

 

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香水 トップノート・ミドルノート・ラストノート

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

1つの香水には50〜200種類の香料が含まれる

香水は、油状や個体の香料を
アルコールに溶かしたものです。

 

一つの香水には平均  50〜200種類の
香料が含まれており、また香料も何百
という香り成分から成り立っています。

 

この膨大な種類の香り成分が
複雑に組み合わされることにより
香水が出来上がっているのです。

 

香水を嗅いだ時の香りは、使った時と
全く同じというわけではなく、使用する
人の体臭と混ざり合った香りになります。

 

「体温」「体臭」「肌の酸性度
( ph・ペーハー)」「水分量」
「皮脂量」は、人によって異なります。

 

また皮膚を構成するタンパク質の末端の
アミノ酸の違いにより、飛ばされる香料
と残る香料の個人差もあるといいます。

 

 

 

 

 

つける人によって変化する香り

一般的に、体温が
高い人は、香りが広がりやすく
低い人は、控えめに香ります。

 

乾燥肌の人より、オイリーな肌
の人の方が、香りが持続すると
いうのは何となく想像できますね。

 

脂分が多い肌の人は、香りが甘くなる
傾向があるため、女性より男性の方が
甘く、重たい香りになりがちです。

 

そのような、使う人毎による香りの
差とは別に、一人の人間のなかでも
時間による香りの変化が生じます。

 

それがよくいわれるトップノート、
ミドルノート、ラストノートです
(「ノート」とは「香調」の意味)。

 

 

 

 

 

「トップノート(top note)」

香水をつけて、5分〜10分位の香り

 

15分〜30分という説もありますが
変化の仕方や早さなどは、濃度の違い
や各香水によって差がありますので
一応の目安と思っていただければ。

 

トップノートとは、香水をつけて
すぐに香るものであり、その香水
の印象を決定づける香りです。

 

アルコールが十分飛びきれていない
ので、私はアルコール臭がかなり
気になってしまうのですが。

 

トップノートの香りの系統としては、

 

シトラス系

(柑橘系の爽やかな香り)

レモン、ライム、オレンジ、
グレープフルーツ、ベルガモットなど。

 

 

フルーティー系

(シトラス系以外のフルーツ系の香り)

ピーチ、プラム、アップル、ベリーなど。

 

 

グリーン系

(青葉のような香り)

ガルバナム、バイオレットリーフなど。

 

 

ハーブ系

(グリーンで葉っぱぽさやスパイシー
も感じさせ、清涼感のあるもの)

ペパーミント、ローズマリーなど。

 

 

 

 

 

「ミドルノート(middle note)」

*  香水をつけて30分〜1時間位後
*    の香りで、3時間程続く

 

トップノートの次に来る香りですが
香りの中心という意味で「ハートノート」
とも呼ばれているものです。

 

揮発性は中程度で、香りが落ち着いた
このミドルノートの時に、人と会う
のがよいといわれます。

 

ミドルノートの香りの系統は、

 

フローラル系

(花の香りの総称)

ローズ、ジャスミン、ミューゲ(すずらん)
の3つを3大フローラルといいます。

その他、ラベンダー、ライラック、
イランイラン、バイオレットなど。

 

 

スパイス系

(ピリッとしたもののほか、甘いものも)

ジンジャー、シナモン、アニスなど

 

 

ウッディノート系

(樹木の芯材のような香り)

シダーウッド、サンダルウッド(白檀)、
ローズウッド、アガーウッド(沈香)、
ティーツリーなど

 

などがあります。

 

 

 

 

 

「ラストノート(last note)」

*  香水をつけてから3時間
*   以上たった後の最後の香り

 

名前の通り、最後にくる香りのこと。
ベースノートとも、ボトムノート
ともいいます。

 

香りの種類によっても異なりますが
フローラル系などは、トップノート
からラストノートまでは12時間ほど、
ウッディ系では、24時間ほどと
いわれています。

 

香りの土台(ベース)となるもので
揮発性が低く、最後まで残る印象で
石けんを使った後の手についた匂い、
残り香のようなものです。

 

 

 

 

ラストノートを構成する香料素材は、

 

パウダリー系

(粉のおしろいのような甘い香り)

イリス、ミモザ、ヘリオトロープ、バニラなど

 

 

ウッディノート系

(樹木の芯材のような香り)

シダーウッド、サンダルウッド(白檀)、
ローズウッド、アガーウッド(沈香)など

 

 

モッシー系

(樫の木に生えるオークモスや
ツリーモスのような苔の香り)

コケの香りが香水に?と思われるかも
しれませんが、香水の半分以上に
コケの香りが使われているそうです。

 

 

バルサミック系

(樹脂の重く甘い香り)

ベイゾイン、ペルーバルサム、
トルーバルサム、ガルバナムなど

 

 

 

 

アニマル系

(動物系、動物由来の香り)

ムスク、シベット、カストリウム、
アンバーグリスなど。

 

原体の香りは、動物園の猛獣の檻にも
似た香りですが、薄めるとあら不思議、
お花を連想させる香りになったりします。

 

動物系の中でも、ジャコウジカの
生殖腺分泌物である有名なムスク
は薄めると、奥深く官能的な香り。

 

現在は、天然ムスクは流通しておらず
合成のものが使われています。

 

また、マッコウクジラの結石である
アンバーグリスも、言葉では説明が
できないほどの甘さと複雑な香りを
もっています。

 

これらの香りは持続性や残香性がよい
ため、保留剤としても使われています。

 

 

 

 

 

おまけ

トップノート  分子量

ミドルノート   ↓

ラストノート  大きくなる
      揮発しにくくなる

 

香水には「シングルノート」と呼ばれる
香料を1種類しか使用していないものも
あります。

 

当然のことながら、こちらはトップノート、
ミドルノート、ラストノートはありません。

 

 

 

 

 

香水をつけ過ぎてしまった時

1 ドライヤーの風を当てて
 香りを飛ばしてしまいましょう。

 

2 コットンなどに、無水アルコールや
 エタノールを含ませて香水をつけた
 ところを軽く拭き取るのも効果あり。

 

 

 

 

 

汗をかいた方が良い香りになる?

香水をつけた後、汗をかいて毛穴が
広がると、香りがより美しく広がる
といいます。

 

そのためには、毛穴が清潔であることが
必要なのはいうまでもありませんが。

 

普段から汗をかいて、毛穴に汚れが
詰まっていない人ほど美しい香りが
広がるそうです。

 

 

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香水の誕生

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

煙の向こうでは

「香水(perfume)」という言葉
は、「煙の向こうに(per fumus)」
からきている言葉だそうです。

 

「香り」にあたる外国語は、

  英語    perfume
 フランス語  parfum
 ドイツ語   das Parfum
 イタリア語  profumo

 

などがありますが、いずれもラテン語
の「Per Fume(through smoke)に
由来します。

 

 

 

 

古代ローマ時代、寺院の祭壇
では、炊かれていたお香の煙が
薫(くゆ)っていました。

 

お香を作る工房は、紀元前1850年
にはすでに存在していたようです。

 

この工房が地震によって破壊された
という不幸は、結果的に香水を
まもる働きもしました。

 

香水の瓶や材料の入った壺、使用
する蒸留機に至るまで、地震のために
地中に埋まってしまったからです。

 

それらが発掘されたのは、なんと最近の
ことで、それらを分析することにより
当時の香りの再現が可能になりました。

 

 

 

 

 

最古の調香師  タップティ

名前が判明している最古の調香師で
あり科学者は、メソポタミアの
タップティという女性です。

 

紀元前1200年ごろの楔形文字で
書かれた粘土板には、彼女が香水作り
をしている様子描かれています。

 

素材の精製や濾過技術などは記録
されているようですが、彼女自身に
ついて記されていないのは残念な限り。

 

 

 

 

 

古代エジプトで最も人気のあった「キフィ」

香水の歴史は、おそらく古代エジプトまで
遡るというのが多くの歴史家の見方ですが
香りの利用は宗教儀式に限ったものでは
なかったようです。

 

気温の高いエジプトにおいて、体を清潔
な香りで満たすことが望まれ、良い香りは
健康と生命力の証とも考えられていました。

 

当時、エジプトで最も人気の
あった香水は「キフィ」。

 

 

 

 

キフィのレシピは古文書および
寺院の壁にも掘られていたことに
より、明らかになっています。

 

ハチミツ、ワイン、レーズン、ミルラ、
ジュニバーベーリー、松ヤニ、イグサ、
シナモン、ミント、ヘナ……。

 

これらの材料を混ぜ合わせて
丸くし、それを熱した炭の上に
乗せて香りを出しました。

 

 

 

 

 

香料をアルコールに溶かした香水の誕生

アルコールに複数の香料を溶かした
香水が作られるようになったのは
10世紀頃のことでした。

 

高度な科学技術が生まれたイスラム
黄金時代に、十字軍の侵略とともに
ヨーロッパに伝えられ、蒸留技術は
ヨーロッパでさらに進化します。

 

ハーブを酒精と一緒に蒸留し、薬効の
あるラベンダー水や、ハンガリー
ウォーターの名前でお馴染みのローズ
マリー水が作られるようになります。

 

 

イタリア・フィレンツェのメディチ家から
フランス・アンリ2世に嫁いだ
カトリーヌ・ド・メディシス

 

 

 

イタリアからフランスへ

ルネサンス期のイタリアに
おいて、蒸留技術および香水文化
は、一層の深まりを見せます。

 

16世紀末、カトリーヌ・ド・メディシスが
イタリア・フィレンツェのメディチ家から
フランス・アンリ2世にお輿入れの際、
これらを持って行ったといわれています。

 

そういえば、お菓子のマカロン
フロランタンも、カトリーヌ・ド・メディシス
がフランスに持って行ったのでしたね。

 

当初は王侯貴族のものであった香水
は市民革命を経て、次第に人々にも
手に入れることができるように
なって行ったのです。

 

 

 

 

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