ラクダがいるけど「牛鳴坂」 赤坂の坂5

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

150827usinakizakarakuda

 

 

路面の悪さに牛が鳴く

赤坂の坂3回目は「弾正坂」を、
4回目は「弾正坂」と同じ場所から始まっている
「九郎九坂」
を御紹介しました。

 

ピンク色が「弾正坂」で、紫色が「九郎九坂」でした。
そして今日、御紹介するのは
緑色で表示した「牛鳴坂(うしなきざか)です。

 

 

usinakizakaピンク色「弾正坂」紫色「九郎九坂」緑色「牛鳴坂」

 

 

「弾正坂」は青山通りを越えて、そこからまた
「弾正坂」が続いていますが、今日の「牛鳴坂」は
「九郎九坂」とは少々場所も離れていますので、
独立した「牛鳴坂(牛啼坂)」の名を持っています。

 

 

 

短い坂

青山通りから「牛鳴坂」に入ったすぐの場所がこの
写真で、住所は赤坂4丁目1番から8番の間になります。

 

 

150827usinakisaka赤坂4丁目7-16にある「牛鳴坂」

 

 

この写真で、道の突き当たりに見えるのが
冒頭にあげたラクダが3匹いる場所で
「牛鳴坂」はそこで終わります。

 

もし「牛鳴坂」がここで終わらずに、「弾正坂」
まで延びていたら「弾正坂」「九郎九坂」、
「牛鳴坂」の三つの坂で二等辺三角形ができたのに
残念(!)ですね。

 

 

usinakizakaピンク色「弾正坂」、紫色「九郎九坂」緑色「牛鳴坂」

 

 

 

悪路だった「牛鳴坂」

 

「牛鳴坂」の名前の由来が
次のように説明されています。

 

「赤坂から青山に抜ける厚木道で、路面が悪く
車を引く牛が苦しんだため名づけられた。
さいかち坂ともいう。」

 

 

150827usinakizaka

 

 

と書いてありましたが、牛さん、可哀想だなぁ〜。
あまり泣き言をいわず、黙々と働くあの牛達が
鳴かずにはいられないというのは、よほどの
ことだったに違いありませんからね。

 

さほど急な坂ではないのに、なぜ牛が鳴くのかと
思っていたのですが、路面が悪いという理由
だったのですね、納得。

 

ところで標識の説明文の中に「厚木道」
という言葉がありますが、「厚木道」
とは厚木街道のことだそうです。

 

今、地図で神奈川県の厚木街道から
赤坂まで、ずっと辿って確認しました。
(車を運転しないので、道の名前がわからないもので)

 

 

 

 

 

ラクダのオブジェ

「牛鳴坂」という名前以上に不思議なのが
このラクダたちなのです。
3匹の黄金のラクダの存在。

 

結構大きくて、3匹とも帽子なんか
かぶっちゃってます。

 

 

150827usinakizakarakuda

 

 

数年前にうちの郵便受けに投函されていた地域
情報紙「MYタウン  赤坂  青山」によりますと
(今までとってあったのだよ、この日のために)。

 

80年代のバブル全盛期、この近くに
ディスコがあったそうな。

 

六本木の「ジュリアナ」は有名ですが
赤坂にも「ムゲン」、「HWITE HOUSE」
というディスコがありました。

 

その「 WHITE HOUSE 」が
     ↓
「 BLACK  &  WHITE  」
     ↓

   「キャメル」

と名を変えて営業していたそうですが
現在では赤坂彫金学園になっている

 

と「MYタウン  赤坂  青山」には書いてあったので
すが何か違うような気がして調べてみましたら、赤坂
彫金学園は、既に2012年3月で閉校していました。

 

 

 

 

 

謎の黄金のラクダ

そこでまた、ラクダに戻りますが
「MYタウン  赤坂  青山」20号によりますと、

 

「どうしてこのオブジェを建てたのかは、
元のオーナーも亡くなり、所有者も変わり、
詳しいことはわからなくなってしまいました。」

 

ということだそうですよ。
お店の名前が「キャメル」という名前だった
当時に作られたものなのでしょうか?

 

そんなに昔のことでもないのに、
そして黄金のラクダはまだ健在なのに、
わからなくなってしまったとは不思議ですね。

 

 

150827usinakisaka

 

 

 

今に残るは「牛鳴坂」の名前のみ

たった30年ほどしか経っていないのに、ディスコは
次々と名前を変え、そこにいる3匹のラクダの由来
もわからないままに、その場所は赤坂彫金学園に。

 

今は、その赤坂彫金学園もなくなってしまいました。
人の世の移り変わりの早さには驚くばかり。

 

そして今は、路面の悪さに牛も鳴く、と言われて
名づけられた「牛鳴坂」の名前が残るのみです。
それにしても牛さん、可哀想だなぁ……。

 

 

 

 

(2017年8月9日:追記)

写真に写っているラクダさんですが
この夏、解体されてしまったそうです!
「ご近所さん」さん(!)にコメントで
教えていただいて驚いています。
寂しいなぁ……、

 

実は少し前に、60年以上前からこの近くにお住まい
だった方に、この辺りのことを聞いたばかりでした。
その方は数ヶ月前に赤坂を離れてしまいましたので
ラクダさん解体を早速、教えてあげなくては!

 

「ご近所さん」様、ありがとうございました!

 

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弾正坂と同じ場所から始まっている「九郎九坂」  赤坂の坂4

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150827kuroguzaka

 

 

「弾正坂」の隣りにある坂

赤坂の坂・3回目の前回は、「弾正坂」を御紹介
しましたが「弾正坂」は、元赤坂1丁目と2丁目
の赤坂御用邸から青山通りを越えて、赤坂4丁目
の山脇学園に至るまでの坂でした。

 

今日、御紹介する「九郎九坂」は、「弾正坂」と
同じ場所から2つに分かれている一方の坂です。

 

次の地図では、ピンク色のものが「弾正坂」で
紫色は「九郎九坂」になります。

 

 

kuroguzakaピンク色が「弾正坂」、紫色が「九郎九坂」

 

 

「弾正坂」は、地図でいう上、つまり北から南に
向かっている坂で、「九郎九坂」は右下、
南東に向かっている坂ということになりますね。

 

 

 

短いけど少しだけ坂っぽい

「弾正坂」も「九郎九坂」も
ともに青山通りに通じています。
「弾正坂」の始まりの場所はこの写真。

 

 

150827danjozaka

 

 

この場所のすぐそばにあるのが
次の「九郎九坂」の標識です。

 

 

150827kuroguzaka「弾正坂」と分かれている地点の「九郎九坂」(地図では上)

 

 

「九郎九坂」は、この写真で坂の全てが
写りきってしまうほどの短さで、写真の
突き当たりの青山通りで坂は終わります。

 

その場所で撮ったものが次の写真。
上の写真は地図でいいますと、上から撮った写真
で次の写真が、下から撮った写真になります。

 

 

150827kurogusaka上の写真の突き当たり、青山通りから撮った「九郎九坂」

 

 

この写真の右側のビルは「赤坂センタービル」、
その向こうは「住友不動産元赤坂ビル」です。

 

「九郎九坂」の長さは、「弾正坂」の半分も
ありませんが、それは地図でも一目瞭然ですよね。

 

 

kuroguzakaピンク色が「弾正坂」、紫色が「九郎九坂」

 

 

「九郎九坂」は長さこそありませんが
高低は少々あって、「弾正坂」よりは
少しだけ「坂」という感じがする坂です。

 

 

 

読み方は「くろぐざか」

肝心なことを忘れていました。
この坂の読み方ですが「九郎九坂」と
書いて「くろぐざか」と読むそうです。

 

標識にはこのようなことが記されています。

 

「江戸時代の一ツ木町名主の秋元八郎左衛門の先祖、
九郎九が住んでいて坂名になった。
鉄砲練習場があって鉄砲坂ともいう。」

 

 

150827kuroguzakayurai

 

 

ということだそうです。

 

ではありますが、この一ツ木通りの名主、
秋元八郎左衛門の御先祖様が「九郎九坂」になった
という説とは別に、私は勝手に別の妄想を抱いて
いるのですが、それについてはまた後ほど……。

 

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TBS放送センターはてっぺんにある? 「三分坂」赤坂の坂2

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「語られることのないTBSの裏面」

昨日は「TBSの知られざる側面」という
ちょっと、!なタイトルでしたが、今日は
「TBSの語られることのない裏面」という
またまた!なお話です。

 

「TBSの語られることない裏面」というから
にはまず最初に、昨日に続く赤坂サカスの
後ろからの写真を御覧いただきましょう。

 

赤坂サカスの入口とは反対の、西側に
面している道路から撮ったものです。
写真の左下の部分には「ジ〜ン」が
見えますね。

 

 

140904tbs 赤坂サカスの入り口の反対側、
TBS社屋の後ろから撮ったもの

 

 

 

赤坂サカスの後ろにあるのがザ・ビー赤坂

数日前にホテル、ザ・ビー赤坂にある
イタリアレストラン「リアナ赤坂」のペペロン
チーノとジンジャーエールを御紹介しました。

 

「ニンニクたっぷりのペペロンチーノ
『リアナ赤坂』

「ジンジャーエール『リアナ赤坂』」

 

このザ・ビー赤坂というホテルは
赤坂サカスの裏手にあたるホテルです。

 

 

sanpunzaka(地図/「株式会社 TBSテレビ」)に加筆をしたもの

 

 

道路をはさんで赤坂サカスの
向かい側に建っています。

 

 

140915hotelbakasaka「ザ・ビー赤坂」

 

 

この写真でいいますと、右に少し写っているのが
ザ・ビー赤坂のレストラン「リアナ赤坂」のテラス席。

 

このテラス席からTBSのマークが
見えるの写真を撮ってみたのですが
おわかりでしょうか?

 

 

140921hotelbakasaka「ザ・ビー赤坂」から撮った「TBS」のマーク

 

 

 

右下の方に、ちょっと斜めに
「TBS」と見えるでしょう?

 

 

 

 TBS放送センターの後一帯がこのあたりのてっぺん

昨日は、赤坂サカスは入口から後ろにかけて
かなり高低差があるとお話ししましたね。
建物でいうと4階分ほどの差にもなると。

 

ですから、赤坂サカスの一番後ろの方と
ホテルザ・ビー赤坂も含めて、その辺一帯が
赤坂で一番高い場所、いわば頂上(!)。

 

ということで頂上にあたる赤坂サカスの
うしろからは、今度は下り坂になります。

 

それがこの写真の坂で
名前は「三分坂」といいます。
さんぶ坂」ではなく「さんぷん坂」。

 

 

140915sanpunzaka写真の手前が赤坂サカスの後ろ側
「三分坂」

 

 

 

赤坂で一番急な坂

昨日は「円通寺坂」を御紹介しましたが
赤坂にはその名の通り、たくさんの坂があります。
その中でも一番急な坂がこの「三分坂」でしょう。

 

写真ではちょっと感じがつかめない
ため、さほどでもないと思われれかも
しれませんが、かなりの急な坂です。

 

上ってくる時は、確実にゼイゼイします。
次の写真は、前のものと逆から、「三分坂」の
中間からTBS放送センターを撮ったもの。

 

 

140906tbssanpunzaka「三分坂」の半ばから
TBS社屋を見上げた写真

 

 

TBS放送センターの右上に、ちょっと
だけ見えるお皿状のものは、以前
御紹介した「ビッグハット」です。
「ビッグハット『TBS放送センター』
赤坂サカス『てっぺん』」

 

 

TBSbighut140618-374x299正面から見た「ビッグハット」

 

 

 

「三分坂(さんぷんざか)」 

「三分坂」を撮った今日の写真は2枚とも、
1本の直線の道しか写っていませんが
「三分坂」は先ほどの写真の右手前で
直角に右折して赤坂通りに合流します。

 

地図でいいますと、こんな感じ。

 

 

sanpunzakaピンク色(∧∧∧∧)が「三分坂」

 

 

TBS放送センターの後の通りから
急に下り坂になっているこの部分
∧∧∧∧  」が「三分坂」です。

 

昨日、お話ししたように
赤坂サカスの一ツ木通り(東側)と
赤坂通り(南側)は平地です。

 

昨日、「赤坂の坂1」で御紹介した「円通寺坂」
がある円通寺通り(北側)で上り坂になり、

 

 

entujizaka-400x303こちらのピンク色(∧∧∧∧)
は「円通寺坂」

 

 

今日お話しした「三分坂」(西側)で
急な下りになるわけですね。

 

 

 

「銀三分(ぎんさんぷん)」は百円余り

そもそも「三分坂」という名前の由来は
急な坂のために、車賃が銀三分増し
になったことからの命名だといいます。
(「MINATOあらかると」)

 

「銀三分(ぎんさんぷん)」といい
ますと、現在の金額で百円あまり。

 

「銀三分(ぎんさんぶ)」と読んでしまうと
四分の三両という大金になっていますので
ここは「さんぷん」と読むのが正しいとのこと。

 

銀三分増しになったというのが
頷ける、本当に急な坂です。

 

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