ステロイド吸入の副作用

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ステロイド吸入は副作用がない?

一昨年の9月に私は喘息で入院をして
退院後はステロイド吸入をしていました。

 

これは一般的な治療法だと思いますが、半年
近く経った時に副作用がひどくなり、どうにも
使い続けることが困難になってしまいました。

 

そこでステロイド吸入の副作用について調べて
みたのですが、私が経験した副作用に近いもの
の記述は全く見当たらないのです。

 

 

 

 

 

万が一、副作用が出た人のために

ほとんどのものに共通しているのは、ステロ
イドには副作用があるが、ステロイド吸入に
関しては問題はなく、また使用した患者側の
意見も、副作用はないというものばかりです。

 

ということでしたので、私のように
副作用が出た人が検索した時のために
ここに記しておくことにしました。

 

とはいっても、私は副作用が出るから
ステロイド吸入はしない方がいい、
ということを言いたいのではありません。

 

副作用が出た人が調べた時に、それが例え
少ない割合であったとしても、出る人もいる
という事実だけをお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

ステロイドに関する記載

ステロイド吸入の副作用で検索してみて、上位に
出てくるサイトから一部を抜き書きしてみます。

 

1「すこやかライフ」

「ステロイド薬の正式名称は、『副腎皮質ステロ
イド薬』といい、その名のとおり、もともとは
人体にある副腎という臓器から少量分泌されて
いるホルモンです。

炎症を抑えるうえでもっとも強力な作用を持ち、
正しく使えばとてもよい薬で、約70年前から使用
されています。

しかし、このステロイド薬を経口や注射などに
よる投与法(全身投与といいます)で長期間使用
すると、さまざまな副作用(高血圧、糖尿病、
骨粗しょう症、胃潰瘍、感染症など)が生じる
ことがあります。

この副作用のリスクを減らす工夫を施された薬が、
現在のぜん息治療の中心となっている『吸入ステ
ロイド薬』です。

毎日継続して長い年月使用することを考え、少ない
量を、吸入という方法で肺に直接届けることで、
重い副作用がかなり抑えられるようになっています。

この吸入ステロイド薬の普及によって、ぜん息死
やぜん息発作による入院は減少しました。」

 

 

 

 

2「環境再生保全機構」

「吸入ステロイド薬は副作用も少なく、
長期に安全に使うことができます。

経口ステロイド薬、注射でのステロイド薬投与
の場合ステロイド薬は、炎症を抑える強力な
作用をもち、約70年前から使用されています。

しかし、このステロイド薬を飲み薬や注射など
で長期間使用すると、薬が全身に作用するため
さまざまな副作用(体重増加、高血圧、糖尿病、
骨粗しょう症、脂質異常症、胃潰瘍、感染症、
副腎不全、白内障など)が生じることがあります。

吸入ステロイド薬の場合
ステロイド薬の副作用のリスクを減らす工夫を
施された薬が、現在のぜん息治療の中心となっ
ている「吸入ステロイド薬」です。

吸入ステロイド薬は、気道だけに作用する薬で
あるため、通常の投与量では全身の副作用は
ほとんどなく、長期に安心して、小児から
高齢者、妊娠中の方でも使用できます。

吸入ステロイド薬の副作用としては、声がかれ
たり、口の中に残ると粘膜の免疫を抑制して
しまい、カンジダというカビの一種が増えたり
することがあります。」

 

 

 

 

 

3「ASTHMA MEDICINE 喘息の薬」

「ステロイドというと副作用を心配する方も
多いですが、吸入薬なので気道に直接とどき、
内服薬と比べて用いる量が非常に少なくて
すみ(約100分の1)、全身への作用が少ない
薬剤です。」

 

 

4「東京都福祉保健局」

「毎日続ける長期管理薬でも、正しい使い方を
していれば、副作用の心配はありません。

中等度以上の喘息治療の主力の一角である吸入
ステロイドですが、高用量の場合にのみ、若干
の副作用があります。
それは上気道、食道での免疫抑制によるカンジダ
等の感染症です。」

 

 

 

 

ここでは4つのサイトしか取り上げません
でしたが、他のサイトや書籍等でも、ほぼ
これと同じようなことが記載されています。

 

まとめてしまいますと、ステロイドを全身投与
(経口や注射等)を長期間すると副作用が生じる
が、吸入の場合はほとんどない、ということです。

 

 

 

 

1「すこやかライフ」
「少ない量を、吸入という方法で肺に直接届け
ることで、重い副作用がかなり抑えられる」

2「環境再生保全機構」
「副作用も少なく、長期に安全に使うことが
できます」

3「ASTHMA MEDICINE 喘息の薬」
「内服薬と比べて用いる量が非常に少なくて
すみ(約100分の1)、全身への作用が少ない」

4「東京都福祉保健局」
「高用量の場合にのみ、若干の副作用があります。
それは上気道、食道での免疫抑制によるカンジダ
等の感染症」

 

 

 

 

 

皆無とは言っていない

使用している患者側のコメントとしては、少なく
とも私がみた限りでは、声がかれるということ
以外は、全く見つかりませんでした。

 

私の知り合いで、数十年使っているという人が
いますが、彼女は最初の薬でノドが痒くなったの
で種類を変えた後は、全く問題はないのこと。

 

声がれ以外では、2と4のサイトでは、カンジダ
があげられています。

 

こうしてあげてみて「副作用はない」と言いきって
いるサイトはないことに今、気づきました。
「かなり抑えられる」「ほとんどなく」
「少ない」とあり、皆無とは言っていません。

 

 

 

 

 

私の副作用

まずは声がれがあり、自分では別人の声の
ような気がするほどでした。

 

そして全身の皮膚が弱くなる、というレベル
ではなく、異常に脆くなってしまったのです。

 

 

 

 

かぼちゃを切ろうとして右手で包丁を持ち、
左手で添えて切ったところ、あまりの左手の
痛さに驚いて見ると、包丁を押していた左の
手のひらの部分が切れて(割れて)いた。
窓のサッシに手をついた時なども、同様。

 

また、普段履いている靴擦れをしないもの
なのに、靴を脱ぐとストッキングに血がつい
ていて、足指の皮がむけているのに気づく。

 

髪にブラシをかけると頭皮が切れて出血する。
最初は、傷跡が指に振れた時に、いつ怪我を
したのだろう?、と不思議だったが、かなり
経ってからブラシが原因だと気づく。

 

 

 

 

左の目のまぶたがピクピクし、
右の目の視界の右下あたりに、白というか
光のような円形のものが現れた。

 

こちらも最初は、右下あたりに太陽光が反射
したものが見えているのかと思い、視線を右に
ずらしてみたのですが、その円形のものの同様
に移動するので、視覚の問題だとわかる。

 

洋服を着替えるだけで、爪が崩れる。
折れるというほどの強度もすでになく、糸の
ように細く崩れていく。

 

入浴時に膝が光るような真っ黒になっている
のに気づいて驚く。
これは膝をついて床を拭いた時にできたもの。

 

私自身は痛いとも感じない日常の行為を、膝は
衝撃と受け取り、またそれを回復できない。

 

 

 

 

 

頭からつま先まで

このように書いていきますと、頭の天辺から
足の爪先まで、まさに全身が脆くなっている
ことがわかります。

 

そしてもっと怖いと思ったのは、目で見える
これらのことが、体の内部でも起こっている
のではないかということでした。

 

本人は意識しないほどの些細なことなのに、
体はかなりの衝撃と受け取り、かつそれに
対しての修復機能が弱まっているのです。

 

痛みはまったくなかったのですが、膝の色が
あまりにどす黒い色だったことは、かなり
衝撃的で、一瞬、腐っているのではないかと。

 

この色になるほどの打撲をした経験はあり
ませんが、バットで思いっきり打たれたら
こんな風になるのでしょうか。

 

 

 

 

 

これは本当に副作用?

これらの副作用が出た時に思ったのは、私は
これがステロイドの副作用だと思っている
けれども、実は他の病気の症状なのかもしれ
ないということでした。

 

ですが、ステロイドの吸入をやめると、頭皮
以外のものはあっという間に治ってしまい、
改めて副作用だったのだとわかりました。

 

今回、これを書いていて「副作用はない」と
と言い切っているものはなかったことに初めて
気づきました。
やはり少数であっても、ステロイド吸入で
副作用が出る人もいるのでしょう。

 

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咳でむせたり、喉が痛い時に「メントールクリスタル」

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咳が出る時に

今日はここ数ヶ月、私が試してみた
メントールクリスタルに「オイル」と「水」を
加えたものの作り方をシェアしたいと思います。

 

「メント(ソ)ールクリスタル(Menthol)」
は「ハッカ脳」「薄荷脳」といわれるもの
で、詳しいことは後日、記事にする予定。

 

今回、御紹介するオイルを加えた「ハッカ油」
と、水を加えた「ハッカ水」ですが、一般的に
使われている「ハッカ油」と「ハッカ水」と
いう言葉が指しているものとは別のものです。

 

 

こちらが、一般的に「ハッカ油」と呼ばれるもの
今回、御紹介するものはこれではありません

 

 

 

誤解がないように今回、作り方を書く前に
確認しておきましょう。

 

オイルを加えたものは、「ハッカ油」ではなく
「オイルを加えたメントールクリスタル」、

 

水を加えたものは、「ハッカ水」ではなく
「お湯でとかしたメントールクリスタル」

 

という言い方に統一します。

 

 

お茶にメントールクリスタルを
入れれば「ミントティー」

 

 

 

「食品グレード」を使用

「メント(ソ)ールクリスタル((Menthol))」とは
いわゆるハッカの葉から水蒸気蒸留法で作られた
精油から得られる、透明の水晶のような結晶の
ことで「ハッカ脳」「薄荷脳」ともいいます。

 

これから作られた「ハッカ油」も市販されて
いますが今回、御紹介する「オイルを加えた
メントールクリスタル」の方がリーズナブル、
という以前に、そもそも両者は違うもの。

 

なお、メントールクリスタルには「食品グレード」
や「化粧品グレード」などがあるようですが
必ず「食品グレード」でお願いします。

 

 

↑ この辺りに白く見えるもの

 

 

 

A「オイルを加えたメントールクリスタル」

こちらは文字通り、メントールクリスタルに
オイルを加えるのですが、上の写真のように
最初はごく少量をガラスの容器に入れてください。

 

次にオイルを入れますが、これは「入れる」
というよりは「垂らす」という表現の方が
正確かもというほど、少しの量にします。

 

オイルが多くてもよいのですが、この
「オイルを加えたメントールクリスタル」の
ビンを、口と鼻に当てて使用するのでオイル
がこぼれないよう敢えて少なめにしています。

 

 

オイルを加える(たらす)

 

 

特に私は夜、就寝時に横になって使用するので
オイルを「ヒタヒタ」ではなく「パラパラ」と
かける程度(オイルが多すぎてお布団に
こぼしたことが何度もありますので)。

 

使用するオイルは、この写真では「ひまし油」
を使いましたが、おうちにある調理用の油
でしたら、何でも大丈夫だと思います。

 

あえていえば、酸化しにくい方がいいのかも
しれませんが、少しずつ作って使用します
ので、そこまで気にしなくてもいいかなと。

 

上から見ると、こんな感じです。

 

 

メントールクリスタルに
オイルを垂らしたもの

 

 

あまりオイルに溶けた、という感じがしないかも
しれませんが、大丈夫、香りを嗅ぐと十分、ハッカ
の香りが漂っていますし、ビンを傾けてもメン
トールクリスタルが落ちてくることはありません。

 

その上、メントールクリスタルはビンを持つ手
の温度で徐々に溶けてきますので、嗅いでいる
時間にもよりますが、液体状になってきます。

 

これを、好きな時に好きな時間だけ鼻や口から
吸うと、咳が出る時などとても楽になります。
私は気管支喘息を患っていますので毎晩、この
香りを嗅ぎながら眠りについています。

 

 

メンソールクリスタルは
このままでもハッカの香りがします

 

 

 

B「お湯で溶かしたメントールクリスタル」

次はお湯版の作り方ですが、実はメントール
クリスタルは、油には溶けますが水には溶けない
というよう説明されていて、それは事実です。

 

ですが、お湯を加えると、いわゆる溶ける
というのではありませんが一瞬、溶けたよう
に見えた後、時間が経つと再び固まります。

 

ただしその時に、元のクリスタル状になるの
ではなく、細かくなったお砂糖が再結晶する
様な感じです。

 

 

メントールクリスタル

 

 

お湯を加える → 液体を飲む
  → 再びお湯を加える → 液体を飲む

 

を繰り返していくと、そのうちにメントール
クリスタルの結晶はなくなります。

 

作り方というほどのものではありませんが、
1 このように少しだけメントールクリス
 タルをガラス等の容器に入れます。

 

 

1 ガラスの容器にメントールクリスタルを入れる

 

 

2 次にお湯を適当に入れます。
 入れた直後は、まだ結晶が見えます。

 

 

2 お湯を注ぐ

 

 

3 メントールクリスタルが溶けたように見えます。
(下に何色のものを置いたら見えやすく
 なるかを試しましたが、あまり変わりませんね、
 というか、かえってこちらの方がみづらい
 ですね……ごめんなさい)

 

 この時に飲むのは刺激が強すぎてNG!

 

 

3 最初は、結晶が消えてお湯だけになる

 

 

4 もう少し時間がたつと、こんなふうになります。
 ビーカーの目盛りの20くらいから下が水で、
 上に白っぽく見えているのが、メントール
 クリスタルの再結晶化したもの。

 

 

4 下に水、上に蓋をしたように
メントールクリスタルが再結晶化する

 

 

その時の分量にもよりますが、水の上
に蓋をしたようになったりもします。

 

この蓋は、牛乳を温めた時のタンパク質の
ようにプニョプニョしたものではなく、
お砂糖の結晶のような、ちょっとかたいもの。

 

 

 

調子の悪い時に少しだけ飲む

これの利用方法は、咳が出てむせた時や、
喉の調子がよくない時にほんの少しだけ飲みます。
風邪、喘息、タバコ等で喉の調子が悪い時など。

 

このビーカーは50ミリリットルの小さいもので
お湯は、20ミリリットルも入れていないのが
おわかりだと思います。
これを4〜5回に分けて飲みます。

 

お薬ではありませんので決まりはありませんし
食品添加物ですので多めに飲んでも問題はない
と思います。

 

水の部分を飲んでしまった後は、またお湯を
加えるというのを何回か繰り返しているうちに
メントールクリスタルはなくなってきます。

 

 

 

 

 

清涼感は感じても体は冷やしていない

冬はちょっと向きませんが、夏にメントール
クリスタルを浴槽に入れると(ほんの少しだけ、
多いと大変なことに)スースーして面白いですよ。

 

でもハッカのスースー感は、そう感じるだけで
実際は体を冷やしていませんので、今日の「オイル
を加えたメントールクリスタル」も御心配なく。

 

ハッカ油の使用方法については、たくさんの情報が
ネットにあふれていますが、このような使い方が
見当たりませんでしたので書いてみました。

 

咳で苦しい時などに試してくださいね。
少しでも楽になりますように!

 

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「わが家のAP通信  〜天使と暮らしたいあなたへ〜」あぷり 7/7

「おやすみ、あぷ」

 

 

 

「おやすみ、あぷ」
2009年11月23日

私はそれまで 天使に会ったことがなかった

だから 初めてあなたに会った時

あなたが天使だとわからなかった……

 

 

 

やっと引越しの準備に

11月20日、私が面会に行くのを待って
いてくれたあぷりは、私の胸に抱かれて
その一生を終えました。

 

2日前に、マンションの処分を業者に連絡をし
面会の翌日には引っ越し先の家を探す予定でした。

 

やっと動き出したところでした。
でも、遅過ぎたのです。

 

 

 

 

7月末の時点で、あぷはもう限界だったのです。
すぐに引っ越すべきでした。

 

引っ越しの難しさに、ズルズルと
先延ばしにしてきたのです。
困難ではあっても、不可能なことではなかったのに。

 

家を処分しても、あぷりの一生を終えるまでの間位
生活していけないことはありませんでした。

 

 

 

 

私は、あぷりがいてくれれば何もいらない
と言いながら、あぷりの苦しみより
自分のことを優先したのです。

 

その結果として、唯一の家族、
生涯の伴侶を失ってしまいました。

 

あぷりだけではありません。
前のうさぎの「ももち」も、騒音の
せいで死なせてしまったのです。

 

 

 

 

 

ミドリガメのたーちゃん

それどころか、その前のミドリガメ
の太郎(たーちゃん)に至っては
私が殺してしまったのです、私自身が。

 

5月の連休中に,ちっちゃな透明のケースに
入った「たーちゃん」がうちに来てくれて
4か月経った時、リビングにいたたーちゃんの
頭を,私のかかとが一瞬踏んでしまいました。

 

暑い夏のお昼頃でした。
強い日差しを避けるためにカーテンをして
クーラーをかけていた部屋。

 

 

 

 

真夏の暑い日に感じたその一瞬の心の冷えを
私は今も忘れることはできません。
きっと,一生忘れることはないでしょう。

 

それからの2か月間,たーちゃんは
ほとんど寝てばかりいました。

 

11月1日に少し元気になって,泳ぐ姿を見せて
くれた時の嬉しさは,言葉にはできません。

 

 

 

 

リビングとキッチンの間のカウンターに
おいてある水槽にたーちゃんはいました。

 

中に置いてあった流木にいたーちゃんは、キッチンの
流しで仕事をしている私に対して「そばに行きたい」
というアピールをしきりにしていました。

 

右手で流木の出っ張った部分をつかみ
左手を思い切り私の方に伸ばしています。
あまりに伸ばしすぎて、体が流木から半分落ちそう。

 

 

 

 

「たーちゃん、そんなことしたらおっこっちゃうよ」
私はたーちゃんのあまりの必死さに驚き
笑いながら言いました。

 

その翌日,たーちゃんは死んでいました。
右手で流木の出っ張った部分をつかみ
左手を思い切り前に出して伸ばした
その形のままで……。

 

映画やドラマで死の直前、想いを寄せる二人が
お互いに触れるために思い切り手をのばす
ような仕草がよくあります。

 

 

 

 

たーちゃんの姿は,その仕草そのものでした。
毎日泣いて暮らす日々が,延々と続きました。

 

自分を死に至らしめた相手の手のひらいに乗りたい
と流木から体が落ちそうになるほど,手を
精一杯伸ばした形のままで死んでいた……、
この事実が私を打ちのめしました。

 

ちょうどその頃,フランスが核実験を他の国
で行ったというニュースが流れていました。

 

 

 

 

他の国で核実験をして自国を守る、というのが
万物の霊長である人間の「英知」であるならば
私は自分に死をもたらした相手を宥し、なおも
求める、その「愚かさ」に与したいと思いました。

 

その尊さに、優しさに、決して消える
ことのない悔いに、悲しみに……、
私は立ち直ることができませんでした。

 

もう一度「私のもとに,必ず来て欲しい」
それだけを強く、強く、願いました。

 

 

 

 

 

ももちは私のナイト

それから私は、うさぎのももちと暮らし
次にあぷりを迎えました。

 

ももちはパンダウサギの雑種で、あぷりより
小さい1キロちょっとの男の子でした。

 

しかし凛々し系(?)で、私を守るナイト
(騎士)を自認しているかのような
うさぎでもありました。

 

その後に来てくれたあぷりは、ももち
とは対照的に最後まで甘えん坊さん。

 

11月3日が命日の「たーちゃん」と、
1月13日が誕生日の「あぷり」です。

 

 

 

 

 

出会った時の「笑顔」

そんなあぷりに出会ったのは,こうさぎが
揃ったとの知らせを聞いてペットショップに
行った夕暮れ時のことでした。

 

うさぎたちが順番にケージから出して
もらって遊ぶ時間だったようです。
私が行った時が,ちょうどあぷりの番でした。

 

ケージの外に出られて喜んでいるあぷりは
ビンキーをしながらくるっと振り返って
「笑顔」で私を見たのです。

 

 

 

 

うちにきてからのあぷりは、とにかく
私のそばにいたがるうさぎでした。

 

私が、朝起きてあぷりの部屋へ行くと、
「ギィーッ」と,叫ぶような甘えた声を
出しながら私の元に走ってきます。

 

そして、正座をした私の膝の上に
飛びつくように抱きついてくるのです。

 

 

 

 

 

ダッキー大好き

あぷりは自分の上半身を,私の膝の上あたりに
乗せたまま抱きつき、私は両手であぷりの体を
包むように支えながらナデナデをします。

 

一歳になるくらいまでは毎日、これを
長時間していて、朝は短くても1時間、
2時間以上することも当たり前でした。

 

私はこれを「ダッキー」と呼んで、でたらめな歌
を歌っているうちに出来た「あぷりのテーマ」を
エンドレスで歌いながらナデナデをしたものでした。

 

 

 

 

夏はクーラーをつけていても、ありぷのお腹と
私の膝の上あたりが、汗でベトベトになります。

 

それでもあぷりは平気で、ダッキーを
しながらすやすや眠っていました。

 

初めは,あぷりの上半身は私の足の上に
乗っているものの、寝てしまうとあぷりの
頭がだんだん後ろに反ってきます。

 

 

 

 

 

きちんと抱っこしていて!

おんぶをしている赤ちゃんの頭が、ガクッ
となるように、あぷりの頭が後ろに
倒れそうになってしまいます。

 

私は手でそっとあぷりの頭を支えてあげました。
まさに愛しさの塊でした。

 

その間、私は本や新聞を呼んでいるのですが
ページをめくろうとして片手を離すと
あぷりは嫌がります。

 

私が片手を離すたびに、離した方の
私の手を振り返って見ながら
「手を離しちゃだめ!」という仕草をします。

 

 

 

 

私は「いいじゃない,少しくらい離したって……」
と、少しだけ口をとがらせながら言ったものでした。

 

あぷりが2年前に卵巣がんになった時など
朝といわず、昼といわず、夜といわず……
一日中、私が床に座ると
たちまちダッキーをしにきました。

 

身体の具合が悪くて不安だったのでしょう。
それは手術の日の朝まで続きましたが
手術後は傷口の関係か一切しなくなりました。

 

 

 

 

 

キャリーバックは絶対イヤ!

あぷりはキャリアーバックが大嫌いでした。
前のうさぎのももちも嫌いでしたが
一旦入った後は、大人しく座っていたものです。

 

ところがあぷりは、嫌いという言葉では
表現できないほどの激しい拒否反応。

 

単なるわがままなのか否かを見極めることは
とても難しいことですが、私はもっともっと
わがままを聞いてあげるべきでした。

 

 

 

 

うちにいた子たちで、そこまで嫌がった子は
いなかったのですから、もっと深く考えて
察してあげることが本当の愛情だったでしょう。

 

あぷりは全身全霊で拒否するものの病院には
行かなくてはならないので私も必死。
「詰める」という感じで入れます。

 

ハサミで切ろうとしても難しいほど頑丈な
素材を諦めることなく齧り続けたあぷりは
キャリーバッグを壊しました。

 

 

 

 

 

しつけという名の虐待だったのかも

木や布などをほとんど齧らないあぷりの
綺麗だった歯を痛めてしまったのは
この時だったのです。

 

キャリーに入れた日は「おとなしくなる」という
よりは「虚脱、脱力」という感じでぐったりして
いました。

 

それが家に帰ってから数時間も続くのです。
あぷりは、これも私と同様に
揺れにも弱かったのかもしれません。

 

 

 

 

 

あぷちゃんの舟

仕方なく私は、バスタオルにファスナーをつけ
キャリーバック風に作り「あぷちゃんの舟」と
名づけたもので病院に通うことにしました。

 

この時も、あぷりの顔が私の胸位の高さではダメで
私の頬あたりでないとと必死でよじ登ろうとします。
これですと人が驚くほど長時間大人いのです。

 

以前、近くの病院の待合室でキャリーバックから
出してはいけないので、ファスナーを開けあぷりの
前の両脚(手?)と私の両手をつないでいました。

 

 

 

 

本当はファスナーを閉めていなくてはいけなかった
のですが、こうしないとあぷりはダメだったので
私は、仕方なく苦肉の策という感じでしたのです。

 

するとその時、夏休みで女の子2人と両親できて
いたお父さんが、びっくりした顔で言いました。
「何年たつと、そんなに慣れるのですか!?」と。

 

内心、困ったもんだと思っていた私は、思いもかけ
ない方向の質問に、何と答えたかは忘れましたが
顔と顔がついていたり、向き合って手を繋いでいたり
すれば何時間でもあぷりは大人しくしていたのです。

 

 

 

 

あぷちゃんの舟に入ったあぷりと私は
往復3時間弱の荻窪の鍼灸院と、4時間
以上の藤沢の獣医さんに通いました。

 

特に具合の悪い時は体への負担が心配でしたが
それでもあぷりを抱いての通院は楽しく
今ではかけがえのない素晴らしい思い出です。

 

入院時も、毎日、あるいは一日おきに面会に行って
いたのですが、最後の2回の入院では、騒音対策と
それが無理だとわかってからは引越しの準備のため
ほとんど行ってあげることができませんでした。

 

 

 

 

どんなに急いでも退院までに引越しが間に合わない
ので、それまでウィークリーマンションでと思って
いた11月20日のお昼頃、あぷりの面会に行きました。

 

いつものK先生は学会でお出かけで、代わりにY先生
が担当して下さいましたが、2階の入院室に行く途中
あぷりの状態がかなり悪いことを告げられました。

 

薬を与えても頭の揺れと眼振が
おさまらないとのこと。

 

 

 

 

あぷりはもう、いつものように座ることも
できずに、前と後ろの全ての脚をダラッ〜と
伸ばし、苦しそうにしていました。

 

私が来たのをわかったあぷりは、動けないながら
必死で私のそばに来ようと右の肩と右の前脚、左の肩
と左の前脚をさざ波のように交互に動かしました。

 

ですがあぷりは、もう1ミリも進むことはできないのです。
歩くことも、立つことも。

 

 

 

 

先生は酸素室の左右の窓を開けて、
「ここから撫でてあげてください」
とおっしゃいました。

 

私が「先生、抱っこされたがっています!」
とお願いすると、扉を開けてあぷりを
出して抱かせて下さいました。

 

見た瞬間から、もう長くないことがわかりました。
涙が静かに流れました。
あぷりが愛おしくて愛おしくて、申し訳なくて……。

 

 

 

 

もう、最期なんだね……

「お母さんが来たので、眼振も止まりましたね」
先生は左目、右目と確認しながらおっしゃいました。

 

「もう、今日中だと思いますので、病院ではなく
お家に帰られた方がいいと思うのですが、
おうちはには……」

 

「うちへは帰れませんので、ホテルに行きます」
あぷりを連れて行ってどのようにしたらよいかを教えて
もらい、しばらくこのまま抱かせてもらうことにしました。

 

 

 

 

それからさほどの時が経たないうちに
あぷりは息を引き取りました。

 

頭を深く下げてあぷりと私を見送って下さった
Y先生が泣いていらしたことに、私の気持ちを
言い尽くせる感謝の言葉は見つかりません。

 

なぜ、一昨日には家の処分の動きを始めたのに、
また明日はあぷと静かに暮らせるお家を探しにいく
予定だったのに、逝ってしまったののでしょうか。

 

私が行動を起こすのが遅すぎたことは
充分反省しながらも、残念でなりません。

 

 

 

 

 

身代わり

前のうさぎのももちも、あぷりも、騒音で
体を壊しているということは、私の体にとっても
良くないのでは、と多くの方にも指摘されました。

 

何より、私自身が一番感じていたのですが。
ももちとあぷりが、身をもって、命をかけて知らせ
てくれているのです、洞窟のカナリヤのように。

 

そして、やっと、本当にやっと私が動き出したのを見て
あぷりは安心して逝くことが出来たのかもしれません。

 

 

 

 

防音ルームではなく

あぷりの死の前日はペットの防音ルームを、表参道
にあるショールームに見に行ったところでした。

 

そして帰りに寄ったクレヨンハウスで思いがけなく
敬愛する方に会うことができ「あなたにあげたかったの」
とおっしゃって素敵な絵本を下さったのです。

 

18日 水 家の処分の動きを始める

19日 木 あぷの防音ルームを見に行く
    「おやすみ、ぼく」の絵本をいただく

20日 金 あぷ息を引きとる

21日 土 家探しの予定(あぷの死により延期)

22日 日 ももちの祥月命日忌  あぷ火葬

 

 

 

 

眠りに入るあぷりに

19日に防音ルームを見に行きましたが、もうその時の
あぷりは、防音ルームより安らかな眠りに入る時に
かけてあげる言葉の方が必要だったのでしょう。

 

そして、まさにそれをいただいたのです。
「母に読んであげたかった絵本なの」と
おっしゃりながら手渡してくださった本は、

 

赤ちゃんオラウータンが、自分の「あしさん」や
「みみさん」に「ありがとう」「おやすみ」の言葉を
優しくかけた後に、優しい眠りにつく絵本でした。

 

 

 

 

「おやすみ、ぼく (Good Night, Me)」
アンドリュー・ダッド/文   エマ・クエイ/絵
落合恵子/訳  クレヨンハウス/刊  2009年

 

表紙の裏に落合恵子さんはこんな風に書いています。

「おやすみ、ぼく」
「おやすみ、ぼく」
 眠たい子も もう眠ってしまった子も
 まだ眠くない子も まだまだ眠れない子も
 今夜 あなたが みる夢が
 おだやかで しずかな夢でありますように!(略)                 」

 

 

 

 

 

「おやすみ、あぷ」

おやすみ、あぷ。
ありがとう、あぷ!
本当にごめんね。

 

あぷりと暮らせて信じられないくらい幸せだったよ。
あぷりがいないなら引っ越しをしなくてもいいかなあ。

 

と思ってしまいますが、そうしたら命をかけて伝え
てくれた、ももちとあぷりに申し訳ありませんよね。
ちゃんと引っ越そうと思っています。

 

あぷり、ゆっくりやすんでくださいね。
もう、音に苦しめられることはありませんから。

 

そして安らかな眠りで充分な休息をとった後、
優しい朝が訪れて、再び目覚めたら……
あぷ また会おうね、きっと!

 

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コメント

plopp
2009年11月26日 8:14 AM 編集
途中まで頑張って泣かないよう
読んだのですがやっぱりダメです。
もう、たーちゃんの所から先、

 

 あぷり
 2009年11月27日 5:07 AM 編集
 フロスティのploppさんの可愛さに目が止まり、
 あぷと同じ頃に病気をしていると知って、
 思わずお話をせずにはいられませんでした。
 そうしたら……

 

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