「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!
十五夜は「収穫期の満月」
英語では十五夜を「the harvest moon
(ザ ハーベスト ムーン)」といいます。
秋分の頃の満月を指す言葉です。
「harvest(収穫)」ですから、秋の実りに感謝
する日本の十五夜と同じような意味合いをもって
いるのは、洋の東西をとわずといったところですね。
雨で十五夜お月様が見えなかった時は
「the harvest moon in the rain」
「the harvest moon on a rainy night」。
雨で見えない十五夜は
「the harvest moon in the rain」
「満月」と「半月」と「ちょっと太った半月」
満月を「full moon(フルムーン)」という
言い方は、ほとんど日本語になっていますね。
半月の「half moon(ハーフムーン)」も同様で
半月より少し膨らんだ月は「gibbous moon
(ギボスムーン)」。
新月の言い方は知らなくても、想像できますね、
そう「new moon(ニュームーン)」です。
新月前の月が全く見えない状態は「dark moon
(ダークムーン)」。
「dark moon(ダークムーン)」のことを日本語では
「晦(つごもり)」といいますが、一年の最後の「晦」
が「大晦(おおつごもり)」で大晦日(おおみそか)。
樋口一葉の「大つごもり」という
短編小説もありましたっけ。
読んだのは大昔なのですが年末になると
何故か思い出します。
(青空文庫 樋口一葉「大つごもり」)
「新月」は闇夜を過ぎて「満月」までの間
私は月の全く見えない「闇夜(dark moon)
ダークムーン」が過ぎて三日月になるまでの
ほんの短い間を「新月(new moon)」という
のかと思っていたのですがそうではないようです。
「闇夜(dark moon)ダークムーン」が過ぎて満月
まで間を、「新月(new moon)」というのだとか。
闇夜 → 三日月 → 半月 → 膨らんだ半月 → 満月
_____________
この間が新月
「三日月(上弦・下弦)
それでは三日月はといいますと
「crescent moon(クレッセントムーン)」、
上弦の月です。
また形としては同じような細い月ですが
下弦の月は「decrescent moon
(デクレッセントムーン)」。
「crescent (クレッセント)」
をフランス語でいうと
「croissant(クロワッサン)」。
そう、パンの名前と一緒ですね。
「crescent (クレッセント)」のもとの言葉は
「成長する」という意味のラテン語だそうですが
三日月からだんだん成長して満月になることを
表しているのでしょう。
音楽記号でだんだん大きくすることを
「クレッシェンド」、反対を
「デクレッシェンド」といいますが、
これも同じラテン語から
来ているのかもしれませんね
(音楽記号はイタリア語です)。
「月の満ち欠け」
ちなみに月の満ち欠けを英語で言いますと
「wax and wane(ワックス アンド ウェイン)」。
「wane」は欠けていくで、「wax」が満ちる
という意味で、この「wax」は、いわゆる
ワックスと同じスペルです。
鑞、蜜蝋などの意味の他に、今回の「月が満ちる」
という意味や、イギリス英語の俗語では
「怒り、かんしゃく」という意味もあるそう。
「get into a wax」で「かっとなる」
という意味だとか。
それでは最後に、イギリス出身のロックミュー
ジシャン、ジョン・グレアム・メラー(1952年
8月21日〜2002年12月22日 Joe Strummer の名
で知られる)の言葉を御紹介して終わりましょう。
「月に向かって手を伸ばせ、たとえ届かなくても」
Reach out to the moon, even if we can’t.
* ジョー・ストラマー(Joe Strummer)
月の満ち欠けをグーグル翻訳にかけてみたら、こうなりました。
Phases of the moon らしいですね。
翻訳にも違いがあるのでしょうか・・・?
puma0321様
コメントをありがとうございます。
月の満ち欠けに限らず、何かを表す言葉は1つではないと思います。
例えば日本語でも、緑色だった木の葉の色が秋になって変化
することを、「紅葉した」とか「色づいた」とかいいますよね。
「Phases of the moon」 の 「Phase」は 「(月の)相」
ということで、「新月」も「三日月」も「半月」も「満月」も
それぞれが全て月の相です。
お月さまの色々な顔。
一方、「wax and wane」 は、「wax (満ちる)」ことと、
「wane(欠ける)」ことの意。
月が満ちたり欠けたりすることにより、
月が様々な相を見せてくれるというわけです。
aprisugar様
そうでしたか!
Phaseは月の顔のようなもので、
waxやwaneはそれを変えていくという事と言ってもいいんでしょうか?
不思議なことがいっぱいで面白いですね!
puma0321様
そうそう、そんな感じみたい。
月に色々な顔があるのは、月が膨らんだり欠けたりしている
からで、「wax」や「wane」によって月の「Phases」が生じると。
で、考えたのですが、日本語では「月の満ち欠け」とは
いいますけれど、「Phases of the moon」を満ち欠け
以外の日本語で表すと何が適当かなぁ?、と思ったりして……。
「お月様の色々な顔)」とか、「月の多彩な表情」でしょうか?
aprisugar様
えーと、phase of the moonの意味を調べてみたら、どうやら月の”位相”らしいですね。
とても難しいですが、数学用語や、物理学用語として使われているみたいです。
数学用語は、集合の点の間の遠近を表すのに、距離や近傍(きんぼう)などを用いるが、問題に応じてこれらの概念が定義されたとき、位相あるいはトポロジーtopologyが定義されたという。位相は、位相数学あるいはトポロジーとよばれる数学の新しい分野の略称としても用いられる。その発生は20世紀になってからである。二つの図形A、Bの間に1対1の対応があり、これが双方から連続なとき、AとBは同位相であるという。位相数学は同位相な図形に共通な性質や量を研究する学問であるといわれている。最近は代数学や解析学とも関連して、位相代数学、関数解析など新しい分野としても発展しているという事です。
物理学用語は、単振動において、経過した時間に比例して増大する量で、時間が1周期だけ経過して同じ運動が繰り返されるたびに、振動の位相phaseは360度だけ増大する。x軸上で単振動する点の時刻tにおける位置xは、コサイン(余弦(よげん))関数を用いて、
x=Acos(ωt+α)
と書ける。ここに、Aは振幅、右辺の括弧(かっこ)内の量ωt+αが振動の位相である。ωは角振動数で、360゜×振動数に等しい。αは時刻ゼロにおける位相である。x方向に進む平面波においては、波動を表す関数uの位置x、時刻tにおける値が、
u=Acos(ωt-kx+α)
と書ける。右辺の括弧内の量ωt-kx+αが波動の位相である。kは波数で、360゜÷波長に等しい。この平面波では、x軸に垂直な平面上では位相の値が等しい。このような同一位相の曲面(波面)が速度=ω÷kで進行する。この速度は振動数×波長に等しく、位相速度とよばれるということですね。
すごく難しくて、僕にもわかりません(笑)
数学用語や物理学用語などには関係ないですが、ひっくるめて言うと、月の相の”位置”なのではないのでしょうか。
月の相と言えば、月のクレーターなどが思い浮かびますが・・・
puma0321様
「Phases of the moon」 の 「Phases」 、
単数で 「Phase」 は、おっしゃる通りに
「相、位相、(目、あるいは心に映る変化するものの)相、面」
という意味のようです。
「相」といえば、人の相だと「人相」ですよね。
手の相であれば「手相」。
そんな感じで 「月の相」 と私は捉えています。
「三日月」、「半月」、「満月」等、それぞれの月の相「Phase」
をまとめて「Phases」 、「Phases of the moon」 だと。
apurisugar様
では、その中の「of the moon」 はどういう意味でしょう…?
調べてみると、どうやら月の~らしいですね、という事は、「phase」を調べると・・・?
なぜか段階となってしまいます。
ですがほかの翻訳では・・・
位相
phase
相
phase, aspect, countenance
部面
phase
事相
aspect, phase, phenomenon
面
surface, face, side, facet, mask, phase
ですね。
どういうことでしょう・・・?
puma0321様
「Phase」 は、
「相、位相、(目、あるいは心に映る変化するものの)相、面」
という意味で、その相とは何の相かといえば 「of the moon」、
人相でもなければ手の相でもなく「月の相」ということ。