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「竹」
南北線の溜池山王駅アートの13回目は「竹」。
日本の竹類の中でもっとも大きいもの
といえばモウソウチクです。
最大では25メートルもの高さに
なることもあるそうです。
この写真は、溜池山王駅アートの「竹」に似ているかな?
(写真/「TAKAITATSU」)
揚子江南岸が原産で、中国名は「毛竹(マオツウ)」。
日本には平安時代頃に持ち込まれたといいます。
京都の庭園などに植えられたとか。
モウソウチクが本格的に広まったのは
江戸時代初期に、当時の清国から
薩摩藩に移植されてからのようです。
日本名「孟宗竹(モウソウチク)」は
例のお話からつけられたそう。
三世紀に、呉の軍吏であった孟宗が
老いた母に食べさせたいと、タケノコを探しに
行くと、冬だというのにタケノコがあったのだよ、
という有名な親孝行のお話ね。
モウソウチクに限らず、日本にある竹は
一部のものを除いて、ほとんどが中国から
帰化したものだそうです。
「竹」で編んだカゴは、すでに
縄文遺跡からも出土しているとか。
私は、「竹」といえば日本、という
くらい日本的なものに感じられますが
中国からきたのですね。
そういえば、パンダの主食は
「竹(笹?)」でしたね。
「竹」と「笹」と「バンブー」の違いは?
ただここでちょっと混乱してしまうのは
「竹」と「笹」と「バンブー」は
違うものだということです。
「竹」は地下茎で横に増えていきます。
一方、「バンブー」は株分かれによって
株立ち状状になり横には増えていかないそうです。
「笹」は、これは一般のイメージと
してもそうですが、背丈が低いものですね。
「竹」は九州から青森まで生育していますが
「笹」は北海道や高地にも生育しています。
ただし名前に「◯◯ダケ」、「◯◯チク」、
「◯◯ササ」とついていても、実際の
区分とは違うこともあるようですよ。
また、次の写真のように、成長するとともに
タケノコの皮が落ちてはがれるのが「竹」。
そのまま茎についているものが「笹」といいますが
この区別が私には一番わかりやすいかな?
とまあ少々、「竹」、「笹」、「バンブー」の
区別の仕方を並べましたが、例外もあるそうです。