花粉症7 イネ科の植物

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意外に多いイネ科の花粉症

イネの花粉症というと、あまり聞く
ことのない言葉のような感じがしま
すが、近年は増加傾向にあります。

 

花粉症といえば、日本ではスギ花粉症
ですが、ヨーロッパではイネ科、アメリ
カではキク科(ブタクサ)が主な原因。

 

花粉症の英語を「Hay Fever(枯葉熱)」
といいますが、これは牧草の刈り入れの
際に起きるためにつけられた名前です。

 

それが19世紀初めになって、牧草
そのものというよりは、牧草の花
粉によるものと判明したのです。

 

 

 

 

 

飛散時期が長いイネ科の植物

イネ科は飛散時期が長く、スギやヒノキ
の花粉が終わった頃に飛んでいる花粉で
春と秋の2回、飛散ピークがあります。

 

スギやヒノキの花粉症の人は
イネ科の花粉症も持っている
可能性が高いともいいます。

 

スギ花粉症が長引いていると思って
いる方は、イネ科の花粉症を疑った
ほうがいいかもしれませんね。

 

 

実際のイネの花粉症の人は少ない
そうですが、皆無ではないとのこと

 

 

 

アレルギー性結膜炎や肌荒れも

特に、春から初夏にかけては、抗原性の
強い花粉が飛散しますので注意が必要です。
症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりが中心。

 

ただ、スギ花粉症よりも、目のかゆみ
や充血など、アレルギー結膜炎の症状
が強く出やすい傾向があります。

 

また、イネ科の花粉に直接触れた
場合は、花粉皮膚炎による肌荒れ
や赤い発疹を起こすことも。

 

イネ科の食物のなかでも特に小麦、
食品としてはパンやうどんなどが
症状を悪化させたりします。

 

その他には、イネ科の油、米油や
コーン油はもとより、それらの加工
品にも注意が必要とのことですが
そうなりますと結構大変ですね。

 

 

 

 

 

木本植物に比べると飛散距離は短め

花粉症の原因となるイネ科の植物は
オニウシノケグサ、オオアワガエリ、
カモガヤ、ハルガヤ、ネズミホソムギ等。

 

このようなイネのような草を
「草本(そうほん)植物」といい、

 

今まで御紹介してきた
シラカンバ、ハンノキなどを
「木本(もくほん)植物」といいます。

 

草本植物の花粉の飛ぶ範囲はさほど
でもなく、数十m〜100m位。

 

木本植物の花粉のように、遠くまで
飛ぶということはありませんので
近づかないことが最大の防御です。

 

 

シラカンバ(シラカバ)
左上ー木 右上ー葉
左下ー花 右下ー実

 

 

 

イネ(米)そのものの花粉症は少ない

イネは、イネ科イネ属で学名は
「Oryza sativa」、別名は
「とうか(稲禾)」「かとう(禾稲)」。

 

学名の「Oryza」は、古代ギリシア語由来
のラテン語で「米」「イネ」を意味します。

 

いわゆるお米のイネの花粉症の人もいる
もの、数としてはそう多くないようです。

 

とはいえ水田で稲刈り後に出る、稲わら
の粉や、脱穀時の埃やイネ殻のカスを
吸い込むことで、イネ科花粉症の症状
が出る場合もあります。

 

イネの花粉に反応しているわけではあり
ませんが、イネのダストが原因ですので
稲刈り中の水田や、天日干しをしている
稲藁には近づかないほうが無難でしょう。

 

 

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