「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!
![130518hurututaruto](https://i0.wp.com/ochakai-akasaka.com/wp-content/uploads/2011/10/130518hurututaruto.jpg?resize=600%2C496&ssl=1)
食べられるお花
ANAインターコンチネンタルホテル東京の
2階にある「ピエール・ガニェール
パン・エ・ガトー」のフルーツタルトです。
フルーツタルトは、どこのお店のものでも
美しいものですが、このフルーツタルトには
果物以外に、黄色いお花がのっています。
何のお花かはよくわかりませんが
これはいわゆる「食べられるお花」の
「エディブルフラワー」ですね。
「エディブルフラワー」とは、お花屋さんに
ある、飾るためのお花ではなく、食べるため
のお花のこと。
「edible(食べられる)」+「flower(花)」
というわけですね。
![130518hurututaruto2](https://i0.wp.com/ochakai-akasaka.com/wp-content/uploads/2015/05/130518hurututaruto2.jpg?resize=570%2C477&ssl=1)
むやみにお花を食べるのは NG!です
現在、スーパーマーケットなどで売られている
エディプルフラワーは、野菜などと同じよう
に、食べることを前提としたものです。
農林水産省のガイドラインに基づいて
農薬や化学農薬を使用しないで栽培
しているのです。
それに対して鑑賞用の花の場合は、農薬の制限
がありませんので、有害な農薬を使用している
こともありますので、食用には適しません。
食べられるお花の一種「菜花」
例えば、観賞用の鉢植えのお花を自宅で育て
つぼみができ、花が咲いた場合でも、すでに
農薬が投与されていることも考えられますの
決して食用にはしないほうがよいでしょう。
それなら自分でタネから育てて、という方は
エディブルフラワー用のタネや苗があります
ので、挑戦してみるのも楽しそうですね。
また農薬の問題だけではなく、花自身に
有毒物質を含んでいるものもあります
ので注意が必要です。
アジサイ、アネモネ、オダマキ、クレマチス、
クリスマスローズ、桔梗、スイセン、ヒガン
バナ等には毒がありますので、気をつけて。
![](https://i0.wp.com/ochakai-akasaka.com/wp-content/uploads/2016/02/130101tubakiuka-1.jpg?resize=600%2C475&ssl=1)
昔から、世界中で食べられてきたお花
世界各地でエディブルフラワーを使った
お料理が作られていますが、ヨーロッパ、
なかでもオランダは特に多いそうです。
日本では、「エディブルフラワー」とは
呼んできませんでしたが、昔から「菜の花」
や「食用菊」、「シソの花」などが食用に
されてきました。
桜の塩漬けは、桜餅や桜湯などに
使われてきたように、昔から美しい
お花を食用にも楽しんていたようです。
中国、東南アジア、ヨーロッパでも
数百年前から食用として親しまれてきたと
いいますので、どの国も思いは同じですね。
イタリアの菜花「チーマディラーバ」
エディブルフラワーはどんな風に作られる?
エディブルフラワーを栽培する環境
としては、以下の4つがあります。
1 畑などで栽培する「露地栽培」
2 農業用ハウスの中で栽培する「ハウス栽培」
3 ハウスの中で植物に水分を栄養分
* を供給して栽培する「水耕栽培」、
4 植物工場と呼ばれる建物の中に植
* 物栽培ユニットを設置し、人為的に
* 温度等を管理した「植物工場栽培」
食用として売られている「ズッキーニの花」
愛知県豊橋市が日本一の生産地
エディブルフラワーは、日本各地で作られ
ていますが、中でも国内生産の9割近くを
占めているのが愛知県豊橋市です。
豊橋市は、1967(昭和42)年にサクラ
ソウの栽培を始めましたが、最初は
全く相手にされなかったそうです。
ところが、1988(昭和63)年頃に起きた
食用花ブームをのがすことなく、素早く
対応をしたことにより、売り上げが上昇。
今では、年間を通して20種類以上もの
エディブルフラワー を出荷するまでに
なったということです。
![](https://i0.wp.com/ochakai-akasaka.com/wp-content/uploads/2013/10/130617endouhana4701.jpg?resize=570%2C469&ssl=1)
2種類の「エディブルフラワー」
食べられるエディブルフラワーには、今日
のケーキに使用している「生花」と「ドライ
エディブルフラワー」の2種類があります。
この「ドライエディブルフラワー(乾燥
食用花)」の中にも、「押し花タイプ」と
「自然乾燥タイプ」の2種類があるそう。
「生花」ですと普通は、3〜7日しか保ち
ませんが、「ドライエディブルフラワー」
の場合は1年間ほどの長期保存も可能です。
これはうちで育ったサラダ菜の花なの
ですが、食べられるのでしょうか?
保存方法
生花のエディブルフラワーの保存で
最も重要なことは乾燥を防ぐことです
ので、お花は保存容器に密閉します。
それを、直射日光や高温多湿を避け
て涼しい所、冷蔵庫の野菜室などで
保管するのがいいようです。
お花ですのでお水を、と思いがちですが
花びらにしみてしまう可能性があるので
水は直接花びらにかけないでください。
乾燥してきたような時は、湿度を与える
程度に霧吹きを1度与えてみましょう。
保存期間は、3日から7日くらいを目安に。
![](https://i0.wp.com/ochakai-akasaka.com/wp-content/uploads/2014/08/130815hasunohana480.jpg?resize=600%2C460&ssl=1)
メジャーなエディブルフラワー
現在、市場に流通しているエディブル
フラワーの種類はたくさんあります。
写真が小さくて申し訳ないのですが
上の段(左から)
ハイビスカス、ハマナス、プリムラジュリアン、
パンジー、バーベナ、ビオラ、
![](https://i0.wp.com/ochakai-akasaka.com/wp-content/uploads/2020/04/edhi.jpg?resize=500%2C198&ssl=1)
(写真/「エディブルフラワー
専門店HanaLabo(ハナラボ) 」)
下の段(左から)
ひまわり、プリムラ、フロックス、
ベゴニア、ペチュニア、ペンタス、
これ以外にも
アリッサム、カーネーション、カレンジュラ、、
コーンフラワー、サイネリア、キンギョソウ、
デージー、ナスタチューム、ナデシコ、菊、
マリーゴールド、ローズ
等々があります。
ピエール・ガニェールの「フルーツタルト」に
のっている黄色い花は「キンギョソウ」でしょうか?
栄養もあるエディブルフラワー
こエディブルフラワーは美しいだけでは
なく、意外なことに栄養も含まれるそう、
と書いて思いましたが、意外ではないの
かも、お野菜のようなものですからね。
バラ、プリムラ、パンジーなどはビタ
ミンCが、カレンジュラ、ナスタチウム
は、Aカロテンが多く含まれています。
といいましても、エディブルフラワーは
一度に食べる量は、お野菜に比べるとわず
かなもので、あくまでも彩り程度ですが。
お味の方は、私はそんなに多くの
エディブルフラワーを試したことが
ないので正直、よくわかりませんが、
![130519hurututaruto](https://i0.wp.com/ochakai-akasaka.com/wp-content/uploads/2015/05/130519hurututaruto.jpg?resize=600%2C475&ssl=1)
一般的に思われている「苦いイメージ」は
ハズレで、むしろスッーとした爽快感に近
く、中にはスパイスっぽいものもあるよう。
最後に、私の極個人的な感想ですがエディ
ブルフラワーは、ホールタイプ丸ごとの
ケーキに使用するのが超々オススメです。
エディブルフラワーだけで、めちゃめちゃ
センスのよいケーキができること請け合い!
(作ってみたいなぁ……)