「あぷりのお茶会」へようこそ!
「イメージフォーラム・フェスティバル」
最先端の映像表現を集めた、映像アートの祭典
「イメージフォーラム・フェスティバル2012」に
行ってきました。
シアター・メージフォーラムの主催するこの
「イメージフォーラム・フェスティバル」も
今年で26回目です。
毎年この時期にあるのですが、ここ2、3年は
引っ越しなどが重なって行けなかったので
ちょっと久しぶり。
東京が4月29日から5月6日まで新宿「パークタワーホール」
その他は京都等でも開催されます。
「日本招待部門」「海外招待部門」「一般公募入賞作」の
3部門にわかれた合計35プログラム、206もの作品が
上演されるフェスティバルです。
「上から下に針金で出来た昆虫が…..」
私はそのなかの I プログラム「身体のありか」、
5作品を見ました。
萩原朔美監督作品の「目の中の水」、
かわなかのぶひろ監督作品の「岐路(crisis)」の2作品は、
共に昨年、お二人の監督御自身が
手術をされたことに触れていました。
萩原朔美さんは左目の手術をなさったということです。
萩原朔美さんは,今回の手術とは別に、
「子どもの頃から飛蚊症で、白い画用紙を観るときなどは
上から下に針金で出来た昆虫が降りてくる」
「当たり前のように出てくるので、
誰でも見えているものと思っていて、後年、
それが目の病状の一つだと分かってびっくりした」
と書いていらっしゃったことがあります。
「一生分の話をしてしまった……」
かわなかのぶひろさんは、のどのがんの手術でした。
上映終了後、作者のご挨拶の時は、
声帯をとってしまわれたかわなか先生のメッセージは
他の方が読んでくれました。
そのなかで、かわなか先生は、
「自分はもう一生分の話をしてしまったのかもしれない」
と言っていらっしゃいました。
かわなか先生の口調もお声も、
私には今でもはっきりと頭の中で聞こえます。
「もっと、もっと、おしゃべりをしましょう!
かわなか先生!」