「フェデックス( FedEx)」からと騙る詐欺メール 「本物」「ニセモノ」19

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

今度は「フェデックス( Fed Ex)」から

久しぶりに詐欺メールが来ました。
今までの詐欺メールは一目で詐欺とわかるもの
でしたので余裕でしたが、正直に告白しますと
今回はちょっと迷ってしまいました。

 

以前の詐欺メールは、聞いたことのない宅配業者が
夜の9時過ぎに「これから荷物を届けにいきます」
という不自然な内容だったり、

 

銀行から「口座に関して云々」というメールがきた
ものの、その銀行に私の口座がないばかりか、
お店に足を踏み入れたことすらなかったので
即詐欺メール認定だったのですが。

 

 

 

 

 

ファイルを開いて確認

ところが今回の差出人と称するのは
「フェデックス( FedEx)」という
国際宅急便のサービスをしている会社です。

 

フェデックスは、ローゼンタール〈魔笛〉専門店の
「アプリ」で海外から食器を取り寄せる時に使用する
ことが多い会社なので、すぐに詐欺メールとは
断定できずに、ちょっと考え込んでしまったのです。

 

メールには、ファイルが1つ添付されていて
次のような文章が書かれていていました。

 

 

 

 

1通目の詐欺メール

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  Hello,

  Your immediate attention required: our delivery
  agent wasn’t
  able to locate  your delivery address.
  Please, find delivery confirmation in the
  attachment enclosed.
  Thank you for using FedEx.
  Lasonya Tanenbaum
   - FedEx International Manager

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

これを見て思わず、添付されているファイルを開けてみた
くなったのですが、ファイルを開くだけでウイルスに感染
するという情報もありますので、ここはがまん、がまん。

 

この時期、ローゼンタールの〈魔笛〉が届く予定が
なかったことが幸いでしたが、時には予定より遅れて
着くこともありますので、もしや、と思ったりもして。

 

またフェデックスといっても、必ずしもローゼンタール
〈魔笛〉の食器と限ったものではなく、お友達から
かもしれないのですが、実は、開いた瞬間から
ちょっと変だなぁと感じてはしていました。

 

 

 

 

 

怪しいと思った根拠

1 荷物の差出人が、どこの国の誰なのかが
 記されていない
ことです。
 それはファイルに書いてあるということで
 ファイルを開かせようとする作戦なのでしょう。

 

2 と同時に、メール自体の差出人の連絡先が
 記載されていない
こと。
 「フェデックス」ということはわかりますが、普通は
 ファイルの方ではなく、メール自体に電話番号などの
 連絡先が書いてあるのではないかという気がします。

 

3 そして何より、このメールが
 「CC」扱いで送られてきたことです。
 私以外に3つのアドレスが記されていました。
 荷物の受け取り先の住所が正確でなかったりして、
 荷物が届かないことはよくあるのかもしれません。

 

 東京都、あるいは港区全体であれば、
 たくさんの荷物を扱っているフェデックスのこと
 です、確かに4つぐらい住所が正確でなかったり
 転居して届かないこともあり得ます。

 

 でも例えそうであっても「CC」は使わないでしょう。
 送り手は一斉に出すことができても、受け取った側
(私)が他の人のメールアドレスを知ることができ
   ない「BCC」を使うのが普通ではないかと思います。

 

 

 

 

 

「CC」と「BCC」

「  CC」とは
 複数の人に同時に送信することができる機能で
 受け取った側は、自分以外に誰に送られたかは
 「 CC」にメールアドレスが記載されているのでわかる
 返信時は、普通はこのまま全員に送信する
  〜〜〜メールアドレスを知っている人同士に送る

 

「 B CC」とは
 複数の人に同時送信することができるが
 受けた側は、自分以外に誰に送られたかはわからない
 「 CC」がついていた場合に、そのまま返信して
 しまうと自分のメールアトレスが、送られた
 人全員にわかってしまう
  〜〜〜面識のない人たちに送信する時は
     個人情報の保護のために「BCC」を使う

 

 

 

 

 

数日後に再び

以上の理由から、ファイルを開くことはしませんでしたが
ちょっと危なかったというのが正直なところです。
数日後に、駄目押しのようにもう一通、来ていましたよ。

 

2通目の詐欺メール

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 Hello,

 We’ve tried to deliver your package today,
 but the 1st try wasn’t  successful.
 Kindly ask you to review more details in
    the file enclosed.
 Many thank for choosing our service.
 Soila Hegstad – FedEx Logistics Control

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

なんと3通目も

2通目から1週間ほどして、3通目も来ました。
2通目の時は「また詐欺メールが……」と呆れて
いたのですが、3通目が来た時は、実はちょっと
グラっとしてしまいました。

 

詐欺メールだと思っていたけど、「もしかしたら
本当なのかも」な〜んて思ったりしちゃったのですよ、
ぐふふふ、恥ずかしいことに。

 

 

3通目の詐欺メール

* 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 Hello,

 FedEx courier wasn’t able to contact you regarding
 your parcel delivery.
 In the document you can find the important
 details about your FedEx  package.
 Thank you.
 Camala Tredwell  FedEx International Manager

* 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

このような詐欺メールは、全然縁のないものではなく
かといってかなり頻繁に使用しているものでもなくて
時々使っている程度のものが一番危ない、
と今回改めて気づいた次第です。

 

フェデックスのサイトには「オンライン詐欺に
ご注意ください」というページもあるのですが
「被害にあわないために」という部分は英語なので
私のように英語ができない人にはわかりません。

 

今回の詐欺メールは、少々稚拙でしたから大丈夫
だったものの、詐欺メールもだんだん進化してます
から、もっと巧妙になったらりますね。
いくらだって上手に作れますから。

 

そういえば、前に銀行から来た詐欺メールには
「お客様」と書くべきところが「貴様」になっていた
ので、すぐに気づきましたが、

 

詐欺メールも笑いを
提供してくれる程度にとどまってほしいものです。
くれぐれも、気をおつけになってくださいね。

 

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本物の「純粋ハチミツ」を見分ける5つの方法 「本物」「ニセモノ」18

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

本物の「純粋ハチミツ」を探して

ハチミツについて調べてみると,ミツバチやハチミツ
の全てが本当におもしろくて、興味が尽きません。
今回初めて知った「甘露蜂蜜」などは、是非
手に入れてみたいと思っています。

 

で須賀、ハチミツを購入する時は
ちょっと注意が必要なようです。

 

私は今までハチミツを買う時は、特にこだわり
もなく、ただボーッと選んでいただけでしたが
実はハチミツ選びって結構、難しいようですよ。

 

 

 

 

私のハチミツ購入歴の中ででは唯一、記憶に
うっすらと残っていることといえば
「純粋ハチミツ」の文字のみというお粗末さ。

 

今までは「純粋」だから良いハチミツ、と単純に
思っていたのですが、国内産は、

 

水分含有率は23パーセント以下、
外国産ですと水分含有率は20パーセント以下を
「純粋ハチミツ」と呼んでいます。

 

 

 

 

 

ハチミツの3つのタイプ

ハチミツは加工の仕方によって
3つのタイプに分けられます。

 

1 加工処理を加えていない、天然のままの
               「純粋ハチミツ」
2 水飴やブドウ糖、ショ糖をなどを加えてある
               「加糖ハチミツ」
3 加熱し、減圧釜などで脱色、脱香をした
               「精製ハチミツ」

 

「加糖ハチミツ」や「精製ハチミツ」は
ハチミツに含まれる有効成分が壊されていて
本来のハチミツの栄養分や香りは期待できません。

 

 

 

 

この2つがあまり良くないことは
何となく想像がつきますね。

 

それでは1の「純粋ハチミツ」ならばOKかと
いえばさにあらず、加熱処理をしたり、人工的な
甘味料を加えたハチミツも「純粋ハチミツ」
と銘打って売られていることもあるといいます。

 

 

 

ハチミツに加熱処理をする理由

そもそもハチミツのもつ特徴の1つとして
殺菌作用があるにもかかわらず、加熱処理を
施す理由としては次のようなものがあります。

 

 

 

 

① 本来はミツバチが行うハチミツの濃縮を、人間が代わりにする

ミツバチが花蜜を巣に持ち帰った時点では、
水分量は50〜60パーセントもあるので、それを
20パーセント位になるまで濃縮して保存します。

 

35度もあるという巣の中で、ミツバチの分泌する
酵素が混ざり、羽ばたいて風を送ったりするうちに
純度の高いハチミツが出来上がります。

 

このミツバチによるハチミツの濃縮を、人間が代わり
に行うことで時間の短縮を図ろうとして、ミツバチが
巣に持ち帰ったハチミツを、人間がすぐ取ってしまい
人間の手によって加熱処理をするのです。

 

 

 

 

人の手で濃縮されたハチミツは、確かに
短い時間で済むものの、栄養は壊されて
いて、いわば未完成のハチミツ状態。

 

厳密にいえば、本来のミツバチが作るもの
とは少々異なるものです。

 

 

 

 

 

② 容器に詰めやすくするため

また、出来上がったハチミツを工場で容器に
詰める際、加熱処理をすることにより
作業をしやすくしていることもあるとか。

 

ハチミツの栄養成分は、35°C位から
破壊されはじめて、60°Cでほ、
ぼなくなってしまうといいます。

 

そこで、ハチミツが破壊されない
35°C 以下に加熱してから詰めている業者も
あるそうですが、これならば安心ですね。

 

 

 

 

 

 

③ 結晶化(ニセモノと思われがちな)を防ぐため

本物のハチミツは、結晶化をすることがあります。
ところが消費者は誤った情報でこの結晶化を、
ニセモノのハチミツと思うことが多く
結晶化を防ぐために、加熱処理をするのだそう。

 

ハチミツに低温加熱すると結晶化しやすく
高温加熱をして濃縮すると、結晶化がしにくく
なるので、あえて高温加熱処理をするのです。

 

これなどは、消費者が事実を知ってで正しい選択が
できるようになれば、改善されることのように思えます。

 

 

 

 

 

ハチミツの歴史が短い日本

加熱処理済みの「にせ・純粋ハチミツ」は本物と
比べると「色が少し黒く」焦げ臭い香りがする
そうですが、ハチミツに詳しい人でないと
見分けられない気もしますね。

 

「ニセ・純粋ハチミツ」のなかには、ほとんどの
成分が水飴で、風味を出すためにだけハチミツが
使われているに過ぎない、という紛い物もあるとか。

 

またここまで酷くはなくても、良いハチミツを作ると
思われていた会社の「純粋ハチミツ」から、人工甘味
料が、20パーセントも検出されこともあったそうです。

 

 

 

 

日本では、一般の人がハチミツを手に入れられる
ようになったのは、1881(明治14)年に
セイヨウミツバチの輸入されて以降のこと。

 

また、本物を見分けられない消費者が多いことが、この
ようなニセモノを蔓延らせている原因といわれています。

 

 

 

 

 

 

ハチミツの品質基準を示す数値「HMF」

例えばドイツでは、ハチミツの品質基準に
関しては、「ハチミツ純正法」という
とても厳しい基準があるそうです。

 

ハチミツが作られる過程でどの程度、加熱処理がされて
いるかが「HMF(ヒドロキシメチルフルフラール)」
という物質の量で表示されていますので、それを
見れば一目瞭然というわけです。

 

「HMF(ヒドロキシメチルフルフラール)」とは
糖の熱分解によって生成される有機化合物のこと
といっても、よくわかりませんが
要は、低い数値を選びましょうということです。

 

 

 

 

 

「HMF」数値の低いものが良いハチミツ

この数値が多いと、熱処理をされていたり、保管状態
が良くなかったハチミツということを表していますの
で数値が低い方が、高品質のハチミツというわけです。

 

とはいえ熱帯周辺の国々場合は、当然のことながら
数値は多めに出ますので、その辺りは考慮があるよう。

 

国際規格では
「加工、または混合したハチミツのHMF含有量
は40mg/kg以下。
熱帯周辺の国々、または地域を原産国している
ハチミツ、もしくはこれらの化合物の場合は、
HMF含有量は80mg/kg以下でなければならない」
と定められています。

 

 

 

 

 

本物の「純粋ハチミツ」を見つける手がかり

1 透明度が低く、濁っているのが本物

ハチミツには花粉などが含まれている
ため前方を透かして見た場合は、前の方
が見えないのが普通ということです。

 

実はこの情報は、私にはちょっと意外でした。
本物のハチミツは透明ではないのですね、
ということは、以前、私の買ったものは
ニセモノだったのかもと思って、今日
スーパーで見てみましたが、透明でしたよ。

 

アカシアのハチミツなど、透明なハチミツも
ありますので、必ずしも、透明ハチミツは
ニセモノとも言い切れないようです。

 

また悪質な業者は、本物に見えるように
敢えて透明度を低くすることもあるそう
ですので、気をつけてくださいね。

 

 

 

 

2 キメの細かい泡が出るのは本物

ビンを逆さまにするなど動かしてみると本物は
小さな細かい泡が立つことが多いということです。

 

ハチミツには色々な酵素が含まれているので
酵素がビンの中で発酵して泡が出るのです。

 

またこれは購入後の中尉になりますが、
あまり温度の高い場所に置いておくと発酵が
進みすぎて酸っぱくなることもありますので
冷暗所に保存するのがよいよう。

 

 

 

 

3 結晶化するハチミツが本物

本物のハチミツは温度が下がると結晶化しますが
水飴などを加えたハチミツは、決して結晶化は
しないそうですので、店頭ですでに結晶化して
いるハチミツを選ぶのも良いかもしれません。

 

とはいえ、果糖が多く含まれるハチミツは、結晶化
しにくいので、結晶化しないものが必ずしも
加熱処理済みハチミツとは限りません。

 

日本人は結晶化しているハチミツは、お砂糖が
混じっていると思って敬遠しがちだそうですが
これは花粉を中心として、ブドウ糖が結晶化
したものですのでむしろ本物の証といえます。

 

 

 

 

4 「公正取引マーク」は、ほどほどの信用マーク

販売している業者が「全国はちみつ公正取引協議会」の
会員である場合は、公正取引マークがついています.

 

ですが残念なことに、この協議会の検査方法が
信頼に足るものではないということですので
公正取引マークがついているからといって
あまり信用の基準にはならないかも。

 

会費を納入すれば誰でも会員になれるという
ゆるさからも、信用を保証するマークと
考えるには、少々無理があるようです。

 

 

 

 

5 紅茶に入れると黒っぽく変色する

これは購入してからでないと、確かめることは
できませんが、私も幼い頃から経験しています
ので、納得される方も多いかも。

 

紅茶の色が黒っぽくなるのは、紅茶に
含まれるタンニンに、ハチミツの鉄分が
反応するために起こる現象です。

 

といってもこれも絶対とはいえず、輸送中に
ブリキ缶などに入れられていると、ブリキ缶の
鉄分がハチミツに溶け込んで黒くなることも
あるそうですので、なかなか難しいところ。

 

 

 

 

 

目的に合わせたハチミツ選びを

このようなことが本物の「純粋ハチミツ」
を選ぶ基準のようです。
ただ、加熱処理がしてあるといっても、有害な保存料
等の添加物ではありませんので、お砂糖感覚で使う
のであれば気にすることはないのかもしれません。

 

また、加熱処理をしていないハチミツを一生懸命
探しても、高温になる調理に使用するのでしたら
そこまで神経質になる必要もないわけです。
(ハチミツは60°Cになるとビタミン等
の栄養分は破壊しますので)

 

目的に合わせたハチミツを探して、おいしい
ハチミツライフを是非、楽しんでくださいね!

 

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根来塗の棗(なつめ) 根来塗の朱漆から覗く黒い色  「本物」「ニセモノ」17

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161025natsumetyaki

 

 

ナツメの実の形に似ているから棗(なつめ)

ナツメの実に形が似ていることから
名づけられた棗(なつめ)。
これは茶道でお茶を点てる時に
お抹茶を入れるための器です。

 

 

161025natsume干したナツメ

 

 

茶道でいただくお茶には、濃茶(こいちゃ)
と薄茶(うすちゃ)があり、

 

濃茶(こいちゃ)は、1杯分に対して
抹茶を茶杓3杯を使って茶筅で練るように作り、

 

薄茶(うすちゃ)では、半分の
茶杓1杯半ほどでお茶を点てます。

 

現在の茶道では、濃茶(こいちゃ)を主として、
薄茶(うすちゃ)を副(そえ)、
略式と位置づけています。

 

 

130823kurikagoyoneya

 

 

 

濃茶用の抹茶は「茶入れ」

薄茶(うすちゃ)用の抹茶入れである棗(なつめ)
は、木で出来た漆塗りの蓋つきの容器ですが
濃茶(こいちゃ)の抹茶を入れる容器は
陶器でできた茶入れが使われます。

 

こちらがその茶入れで、瀬戸焼(せとやき)
のもの(各務周海作の『黄瀬戸の茶入れ』)。
茶入れの蓋は象牙で出来ています。

 

 

kizetotyaire濃茶用の抹茶入れ「黄瀬戸茶入れ」各務周海作

 

 

瀬戸焼とは、愛知県瀬戸市とその周辺で生産される
陶磁器の総称をいい、日本六古窯の一つでもあります。

 

私たちは普段、和食器のことを何気なく「セトモノ」
と呼んでいますが、これは考えてみれば「瀬戸の物」
ということであり、それほど瀬戸焼は私たちの
日常に深く結びついているということなのですね。

 

瀬戸で焼き物が作られ始めたのは古墳時代
ですが、中世期に釉薬(ゆうやく)をかけた
陶器を作っていたのは瀬戸だけだったとか。

 

 

121202toraya

 

 

 

仕覆は「荒磯緞子(あらいそどんす)」

右の袋物は茶入れを納める「仕覆(しふく)」です。
仕覆(しふく)は、中国で織られた名物裂
(めいぶつぎれ)と呼ばれるもので、この
パターンの名前は「荒磯緞子(あらいそどんす)。

 

私は「荒磯」と書いて「ありそ」と読むと習いましたが
「ありそ」でも「あらいそ」でもどちらでもよいようです。
とはいえ「あらいそ」と書かれている
ものが圧倒的に多いですね、驚きました。

 

描かれているお魚も、ずっ〜と勝手にめでたい鯛だと
思い込んでいたのですが、こちらも違って淡水魚だそう。
う〜っ、思い込みってコワいですね。

 

 

121105natumesiroサントリー美術館で買った漆塗りでない棗

 

 

 

根来塗(ねごろぬり)

私は陶磁器も好きですが、漆器もこよなく愛しています
ので、濃茶(こいちゃ)のお茶入れよりも、薄茶
(うすちゃ)の棗(なつめ)の方により心を惹かれます。

 

この写真の棗(なつめ)は、京都の骨董品屋さんで
買った、根来塗(ねごろぬり)の棗(なつめ)です。

 

棗(なつめ)を置いているお盆も
同じく骨董の根来塗(ねごろぬり)。

 

 

161025natsumetyaki根来塗の棗(なつめ)とお盆

 

 

一時期、私は根来塗(ねごろぬり)を集めていた
ことがあり、茶托や椿皿、鉢等がありましたが
小さな家に越すために、ほとんどを処分して
しまい現在手元にあるのはこの2つだけです。

 

 

 

朱の下に黒い色が見えるのは、何故?

さて今日の「『本物』『ニセモノ』」は、この
根来塗(ねごろぬり)に関することではありますが
製品自体が本物か否かではありません。

 

御覧のように、根来塗(ねごろぬり)は表面が朱色
ですが、ところどころに下に塗ってある黒漆の色も
見えるのが特徴なのですが、この模様が出る理由
について、どの説が本当なのかということです。

 

 

160524kurogomegohan根来塗(ねごろぬり)のお盆

 

 

 

失敗作品が根来塗の個性に

根来塗(ねごろぬり)の歴史は紀州、現在の
和歌山県岩出市の根来寺で使う、お膳や盆などを
作っていた、1288 (正応元)年まで遡ります。

 

ある時、製造工程のミスから朱色の下に塗ってある
黒い色が見えてしまうものが出来てしまいました。

 

これは本来は失敗作であるはずですが、この怪我の功名
ともいえる独特の模様が美しいと喜ばれたため
それ以降はあえてこのような色加減の塗物を作り
根来塗(ねごろぬり)と呼ばれるようになります。

 

その後、この根来塗(ねごろぬり)の発祥の地は
1586(天正13)年の、豊臣秀吉の根来攻めにより
一山灰燼に帰してしまいました。

 

根来塗の職人たちは和歌山の海南黒江や輪島、薩摩
へと行き、根来塗の技法を伝えたことから、根来塗が
近代漆器のルーツともいわれるようになったのです。

 

 

161002urusisakazukiお盆は輪島塗(杯は忘れました)

 

 

 

使っているうちに黒が出る?

この根来塗(ねごろぬり)独特の色の出方に関して
根来塗の物は使っているうちに、下に塗ってある
黒い色が出てくる、と教えてもらった私は
優に十年以上はそう思い込んでいました。

 

今調べてみましたら、和歌山県のホームページには
それについてこのように記されています。

 

「長の歳月使い込まれれば、上塗りの朱が擦れ、下地
の黒漆が浮き上がり、趣ある抽象模様が描き出される
根来塗は、『用の美』で全国に名の知れた漆器だ。
古美術の世界では、根来といえば高値がつき、
国内はもとより欧米の好事家にも人気だという。」
 (「世界に誇る近代漆器のルーツ『根来塗』」

 

 

130317janporu

 

 

 

そんなことはない!

ところが、私がこの根来塗の棗(なつめ)を
手に入れた京都のお店だったか、あるいは
別のお店だったかは忘れてしまいましたが
そのお店の御主人は言ったのです。

 

「そんなことは絶対にない!
いくら使ったって、下の色が
出てくるようなことはない」と。
勿論、京都の言葉でしたのでこれは意訳ですが。

 

いわれてみれば、確かにそうですよね。
十年、二十年と使っても、上に塗られた
朱色が剥げて。黒い色が出てきた
というような経験は皆無でしたから。

 

すでに購入した時点でアンティークだった(100年か
200年か忘れてしまいましたが)根来塗(ねごろぬり)
のものを、それから30年以上使用していますが
下の黒漆が出ている様子は全くありません。

 

 

161025natsumetyaki

 

 

 

どちらが本当?

和歌山県工業技術センター漆器研究開発室の
研究員や、根来塗の作り手に取材をした記事で
間違いを書くとはとても思えません。

 

とはいえ、少なくとも私の実感では「上塗りの
朱が擦れ、下地の黒漆が浮き上がり」ということは
ありませんでしたし、またそのようなこと書いて
ある書物もあります。

 

もしかしたら「長い年月使い込まれ」の
「長い年月」というのは、100年以上の長さを
指していて、数十年単位では黒い色が出る
というようなことはないのかもしれませんが。

 

 

 

 

ただ、私の扱いが悪いことは棚に上げることを
許して頂ければ、写真のお盆の方は、黒い色
が出る以前に、塗り自体が乾燥で亀裂を
起こしたような状態にはなってきています。

 

「長い年月使い込み、下地の黒漆が浮き上がって
くる」前に、他に支障が出てしまうのでは?、
という余分なことを考えたりもするのですが、
これにかんしてホントはどちらなのでしょうね?

 

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