ラベンダーの種類と成分 1「真正ラベンダー」

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有名だけどちょっとわからないラベンダー

エッセンシャルオイル(精油)といえば
まずラベンダーが思い浮かぶ方も多い
ほど、ラベンダーの精油は用途が広く
オールマイティーに使える香りです。

 

それほど有名なラベンダーですが
いざ精油の購入となると「真正」だの
「ファイン」「アルパイン」等の言葉が
ついていて迷ってしまうこともあります。

 

「真正」ということは、真正じゃないもの
はニセモノなの?、なんて思ったりしてね。

 

ということで、今回はラベンダーの
効能以前に、ラベンダーについて少々。

 

 

 

 

 

地中海原産、現在は世界中で栽培

ラベンダーは、学名「Lavandula
angustifolia」の地中海沿岸原産
のシソ科の常緑低木です。

 

地中海沿岸が原産地ですので、高温多湿
を嫌いますが、現在では世界中で栽培
されている人気ハーブです。

 

40種ほどの原種が知られていますが
現在では、100種以上の品種があり
花の色や形も様々。

 

強い芳香が愛されヨーロッパでは古く
から栽培され、利用されてきました。

 

古代ローマ人は、お湯が見えなくなる
ほど、たくさんのラベンダーを浮か
べて入浴をしていたそうです。

 

また中世では伝染病予防のために教会
に敷かれていたともいわれています。

 

 

 

 

ラベンダーの語源は、「Lavare(ラワレ)」
や「Lavo(ラウオ)」というラテン語に
由来しており、「 lavare」「洗う」の意味。

 

日本へは、意外なことにすでに江戸時代には
入ってきていたようですが、その時はあまり
普及せず、栽培が始まったのは昭和12年。

 

超個人的な感想としては、江戸時代の
日本人にはあまり好まれなかった
のではなかろうか、とも思います。
特別な薬効がない限りはね。

 

ラベンダーは交雑種を生みやすい
ため、たくさんの種類があります。
今日は「真正ラベンダー」のご紹介です。

 

 

 

 

 

真正ラベンダー・トゥルーラベンダー

_____________________________________________

学名

「Lavandula angustifolia
(ラヴェンデュラ・アングスティフォリア)」、
「Lavandula officinalis
(ラベンデュラ・オフィシナリス)」


「officinalis」とは「薬用の」、
「angustifolia」とは「細い葉」の意味

_____________________________________________

「イングリッシュ・ラベンダー」という
呼び名がありますがイギリス原産という
意味ではなく、冷涼なイギリスのような
気候の土地に自生していることから
_____________________________________________

成分

酢酸リナリル、リナロール、オシメン、
テルピネン、酢酸ラバンジル等
_____________________________________________

 

 

 

 

真正ラベンダーには
以下のような区分けもあります。

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・ラベンダーエクストラ(Lavender extra)
  プロバンス地方の野生に育ったもの

 

・ラベンダーファイン(Lavender fine)
  栽培種

 

・ラベンダーアルパイン(Lavender Alpine)
  高山種 標高が高いものがよいとされる

 

・ラベンダーメイレット
  真正ラベンダーのクローン栽培種で
  大規模生産が可能なもの

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

ラベンダー  =  真正ラベンダー

一般的にラベンダーというのは
真正ラベンダーを指します。
高品質のオイルが採取できるラベンダー。

 

海抜800mから1800mの高地の
フランスアルプスなどが原産地。

 

最高品質のラベンダーは海抜1200m
以上のところで生息していて
「モンブラン」や「青い黄金」
と呼ばれます。

 

 

 

*海抜     ラベンダーの種類

___________________________________________________

1800m
    ★  高品質ラベンダー
    ★「青い黄金」「モンブラン」

1200m    ☆ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 
    
       真正ラベンダー
    
    
800m __________________

                
                
                
                
500m         ラバンジン *
                  
                          
       *スパイクラベンダー       
                     
200m                  ↓
___________________________________________________

    フレンチラベベンダー

___________________________________________________

 

標高の高いところで育つラベンダー
ほど酢酸リナリルの含有率が高く
なり精神面に作用します。

 

酢酸リナリルは、セロトニン分泌を高め
体内時計を整える働きをするともいわれ
ている成分ですので寝付きの悪い方は
試してみるのもよいかもしれません。

 

反対に、標高が低くなるほど
ケトン類の成分が高くなります。

 

面白いのは、ラベンダー色の薄紫
以外に、白、ピンク、青などの花が
同じ一株の中で咲くことがあること。

 

マイナス15度まで耐えるので
寒冷地向きの品種で、北海道の
富良野のラベンダーもこの種類。

 

5月上旬から6月上旬が開花期で
暑さには弱く耐暑性はありません。

 

 

 

 

 

「ケトン類は殆ど含まず」「原液使用可能」

神経毒性を持っているケトン類
はほどんど含まれていません

 

鎮静作用のあるエステル類と
リナロールを多く含みます。

 

エステル類は、肌の炎症を抑える
作用もありますので、皮膚疾患
などにも使用できる精油です。

 

ほとんどの精油は、原液を使用
することは危険ですが、真正
ラベンダーは原液使用が可能です。

 

 

 

 

 

最高のラベンダー

プロヴァンス地方で生まれる最高級
ラベンダーは、ツンとした香りが少なく
残り香も時間に連れて一層華やかになる
といいます。

 

最高級ラベンダー精油は、市場に出回
っている製品の中のわずか2%未満。

 

ラベンダーという植物は、世界で唯一
南仏プロヴァンス地方でのみ政府に
よる品質保証が行われています。

 

 

 

 

特に品質の高いものを、
「A.O.P. 原産地保護呼称」
と認定する制度です。

 

このA.P.O.は、以前チーズの御紹介
の時に出てきましたが、精油にも
あるのですね。

 

元は偽造防止のための制度でしたが
現在は、ラベンダーの品質を保証する
唯一の公的制度として知られています。

 

 

 

注意事項

妊娠中、授乳中の方、てんかん患者、
ペットのいる人は使用は避けたほうが
よいといわれています。

 

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香りの効果 「ホントかな?」編

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「ホントかな?」

香りの効能といわれるもののなかには
思わず「えっ? ホント?」と聞き
たくなってしまうものもありますね。

 

たとえそれが、きちんとした
実験結果にもとづくものであり
科学的な説明がされていたとしても。

 

科学的知識が不足して理解が及ばない
せいか、何となく「風が吹けば桶屋が
儲かる」というようにも思えたりして。

 

今日は、そのような
「香りのホントかな?」を
いくつか御紹介しましょう。

 

 

 

 

 

スギ葉精油 不安・怒り・疲労に作用

緊張や疲労を取り除く効果がある
スギ葉精油の、吸入前後の心理的
気分を比べた実験があります。

 

その実験では、スギ葉精油の吸入後には、
「緊張・不安」
「怒り・敵意」
「疲労」
の全てが優位に低下していました。

 

 

 

 

これは樹木の香りを吸入することで
唾液中の分泌型免疫グロブリンA(slgA)
が増加した結果がもたらしたものです。

 

分泌型免疫グロブリンA(slgA)は、
ノドや気管などを感染から守る
免疫タンパクで、ストレスに曝され
ると分泌が低下してしまいます。

 

それがスギ葉精油の効果により
増えて、不安、怒り、疲労等が
減ったと思われます。

 

 

 

 

 

パチョリ精油 排便促進効果

ウッディ調の香りであるパチョリ精油
は、排便を促進させる効果があると
いわれています。

 

「パチョリ(patchouli)」というのは
あまり耳慣れない植物かもしれませんが
シソ科ミズトラノオ属のハーブで、古くから
お香や香水、漢方で使われているもの。

 

もっとも漢方では「霍香(かっこう)」
と呼び、パチョリを乾燥させたものを
使用します。

 

インドが原産で、パチョリの名前は
タミル語で、緑の葉を意味する
「パッチャイ・イライ」から。

 

パチョリ精油を使用した芳香剤を
枕元に置いて寝ると、翌朝は便通が
よくなるという報告例もあるようです。

 

 

 

 

 

シトラス系の香りのきれいな部屋に住む人

こちらはアメリカで実験されたものです。
シトラス系の香りできれいに掃除された
部屋に暮らしている人と、そうではない
部屋で暮らす人とを比較したもの。

 

「シトラス系の香りできれいに掃除された
部屋」で暮らす人は、チップや臨時収入
などがあった場合、同僚に比較的均等に
分配する傾向があるというのです。

 

一方、あまりきれいではない部屋で
暮らす人は、自分の取り分を増やし、
パートナーには自分の取り分より少なく
分ける傾向があるということでした。

 

 

 

 

これを紹介した論文では、
「お金に対する執着心(心のゆとり)
の差」と説明しています。

 

また、ボランティア活動に
対する理解に関しては、

 

「シトラス系の香りのきれいに
掃除された部屋で暮らす人」は
「そうでない人」に比べて理解が浅い、
という結果が報告されています。

 

これはどのように解釈したら
よいのか、私にはわかりません。

 

 

 

 

「シトラス系の香りで掃除された部屋
の人」が心のゆとりがあり、お金に
さほど執着せず、きちんと分配する、
というところまではわかります。

 

ですが、なぜボランティアへの
理解が浅いのでしょうね?
あえてこじつけてみるとすれば……、

 

お金に対する執着心がない故に、それが
不足して辛い立場にいる人への共感が
少なく、従ってボランティアへの理解
も浅いということなのでしょうか?

 

なにか、この無理やりな解釈の方が
「風が吹けば桶屋が儲かる」的に
なってしまったようです。

 

 

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香水の誕生

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煙の向こうでは

「香水(perfume)」という言葉
は、「煙の向こうに(per fumus)」
からきている言葉だそうです。

 

「香り」にあたる外国語は、

  英語    perfume
 フランス語  parfum
 ドイツ語   das Parfum
 イタリア語  profumo

 

などがありますが、いずれもラテン語
の「Per Fume(through smoke)に
由来します。

 

 

 

 

古代ローマ時代、寺院の祭壇
では、炊かれていたお香の煙が
薫(くゆ)っていました。

 

お香を作る工房は、紀元前1850年
にはすでに存在していたようです。

 

この工房が地震によって破壊された
という不幸は、結果的に香水を
まもる働きもしました。

 

香水の瓶や材料の入った壺、使用
する蒸留機に至るまで、地震のために
地中に埋まってしまったからです。

 

それらが発掘されたのは、なんと最近の
ことで、それらを分析することにより
当時の香りの再現が可能になりました。

 

 

 

 

 

最古の調香師  タップティ

名前が判明している最古の調香師で
あり科学者は、メソポタミアの
タップティという女性です。

 

紀元前1200年ごろの楔形文字で
書かれた粘土板には、彼女が香水作り
をしている様子描かれています。

 

素材の精製や濾過技術などは記録
されているようですが、彼女自身に
ついて記されていないのは残念な限り。

 

 

 

 

 

古代エジプトで最も人気のあった「キフィ」

香水の歴史は、おそらく古代エジプトまで
遡るというのが多くの歴史家の見方ですが
香りの利用は宗教儀式に限ったものでは
なかったようです。

 

気温の高いエジプトにおいて、体を清潔
な香りで満たすことが望まれ、良い香りは
健康と生命力の証とも考えられていました。

 

当時、エジプトで最も人気の
あった香水は「キフィ」。

 

 

 

 

キフィのレシピは古文書および
寺院の壁にも掘られていたことに
より、明らかになっています。

 

ハチミツ、ワイン、レーズン、ミルラ、
ジュニバーベーリー、松ヤニ、イグサ、
シナモン、ミント、ヘナ……。

 

これらの材料を混ぜ合わせて
丸くし、それを熱した炭の上に
乗せて香りを出しました。

 

 

 

 

 

香料をアルコールに溶かした香水の誕生

アルコールに複数の香料を溶かした
香水が作られるようになったのは
10世紀頃のことでした。

 

高度な科学技術が生まれたイスラム
黄金時代に、十字軍の侵略とともに
ヨーロッパに伝えられ、蒸留技術は
ヨーロッパでさらに進化します。

 

ハーブを酒精と一緒に蒸留し、薬効の
あるラベンダー水や、ハンガリー
ウォーターの名前でお馴染みのローズ
マリー水が作られるようになります。

 

 

イタリア・フィレンツェのメディチ家から
フランス・アンリ2世に嫁いだ
カトリーヌ・ド・メディシス

 

 

 

イタリアからフランスへ

ルネサンス期のイタリアに
おいて、蒸留技術および香水文化
は、一層の深まりを見せます。

 

16世紀末、カトリーヌ・ド・メディシスが
イタリア・フィレンツェのメディチ家から
フランス・アンリ2世にお輿入れの際、
これらを持って行ったといわれています。

 

そういえば、お菓子のマカロン
フロランタンも、カトリーヌ・ド・メディシス
がフランスに持って行ったのでしたね。

 

当初は王侯貴族のものであった香水
は市民革命を経て、次第に人々にも
手に入れることができるように
なって行ったのです。

 

 

 

 

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