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「レディ・ゴヴィバ」ジョン・コリア画(「Wikipedia」)
知っていたけど、知らなかったお話
さてさて昨日、御紹介した「ゴディバ」の名前の由来
ですが、私は今回、初めて知ってかなり驚きました。
お話自体は知っていたのですが、そのお話が
チョコレートの「ゴディバ」の名前の由来だという
こと、全く知らなかったので驚いたというわけ。
ハコモノ造りに勤しむレオフリック伯爵
1043年、イギリスの小さな町、コベントリーの
領主にレオフリック伯爵が任命されました。
とても信心深かったというレオフリック伯爵夫妻は
修道院を建設して社会活動等で成功を収めます。
それに気を良くしたレオフリック伯爵は
それ以降次々と公共の建物作りに励むこと
になりました。
重税に苦しむ民を思うレディ・ゴディバ
ところがそれとて資金が必要なことです。
レオフリック伯爵は、あらゆるものに税を課し
領民は重税に苦しむようになりました。
心優しい妻のレディ・ゴディバは、貧しい
領民に重税を課すことの無慈悲さを伯爵に説き、
税を引き下げるように何度も頼みます。
すると伯爵は、早く議論を終わらせたいとでも
思ったのでしょうか、こんなことを彼女に告げました。
「もし、お前が一糸まとわぬ姿で馬に乗り、
コベントリーの町中を廻れたなら、その時は
税を引き下げて建設計画を取りやめよう」と。
それならばと一肌脱いだ(?)レディ・ゴディバ
当然のことながら、というよりこの話を
している流れからお分かりのように
彼女はそれを実行します。
領民たちは、彼女の姿を見ないように
窓を閉ざして敬意を表したといいます。
そして、めでたく税は引き下げられましたとさ。
というお話です。
レディ・ゴヴィバの像/コベントリー
(「Wikipedia」)
衝撃の事実!
重税に苦しむ民のために恥ずかしさも厭わず
一糸まとわぬ姿で馬にまたがり,コベントリーの
町中をまわった美しく健気なレディ・ゴディバ。
彼女のおかげで重い税は引き下げられ
人々は安穏な暮らしを続けることができた
というお話の結末なのですが。
いま、Wikipedia見たんですけど、
この話、ウソなんですって!!
そうですよね、だってこれ……。
いくらなんでも、自分の妻には、普通
そんなこと言いませんよね、悪代官が
町民の娘に命じるならばともかく。
また万が一、口が滑って言ってしまったと
しても、レディ・ゴディバが本気だとわかった
時点で撤回しますよね、普通は夫なんですから。
それとも、欧米では妻といえども一人の人間、
別の人格との意識がめちゃめちゃ強いので
このようなこともあり得るのでしょうか?
と、何とも締まりのない結末になってしまいました。
一昨日、小林ケンタロウさんの言葉を紹介しましたね。
(「『家事? しますよ』小林カツ代&ケンタロウ親子」)
現実は、そんなに美しくも甘くもない……、と。
この言葉が身に沁みますわねぇ。
まあ、ここで気を取り直して
「ゴディバ」の甘いチョコレートでも
お一つ、どうぞ!
これは「ゴディバ」のガナッシュの一つの
「レディ レ(Lady Lait)」というものです。
おや、こんなところにも
一糸まとわぬ姿で馬にまたがる
レディ・ゴディバが……。