「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」」へようこそ!
「太鼓せんべい」もちょっとハマったことが
「太鼓せんべい」を作っている七尾製菓は
1957年、昭和32年にでき
1988年に株式会社になりました。
「太鼓せんべい」は、株式会社になる
10年前の、1978年に誕生した七尾製菓
の人気商品です。
「太鼓せんべい」は、水は一切使わずに
卵のみで小麦粉を溶いてあるそうですが
カロリーは、1枚約、85キロカロリー。
ちょっと、カロリーは高いかな?
カロリーも気になるけど
原材料は、
小麦粉、砂糖、落花生、鶏卵、マーガリン、
果糖、ぶどう等、デキストリン、食塩、
膨張剤、乳化剤、
ということで、カロリーもさることながら
私はやはりマーガリンが気になりますね。
サクリスタン「ヤマザキ」
ここからの写真は「あぷりのお茶会」で紹介した
マーガリンを含むパンの一部
動物性油脂
食物一般で、動物性のものよりも
植物性のものの方が、何となく
体にいいような気がしますね。
確かに動物性の油脂は「飽和脂肪酸」を多く含み
コレステロール値を上げ、心筋梗塞、動脈硬化
といったリスクを高めることは周知のことです。
動物性油脂の溶ける温度、これを融点といい
ますがこれが高いために、常温では固体になり
体内でも固まりやすいからです。
だから植物性油脂
一方、植物油脂は「不飽和脂肪酸」を多く
含んでいる為に、動物性油脂とは反対に
コレステロール値を下げる働きがあります。
また、油の溶ける温度、融点も低い為に
常温では液体となり固まることもありません。
動物性油脂は、ドロドロのかたまりで
植物油は、サラサラというイメージが
ありませんか?
マーガリンが出来たのは20世紀初頭
それでは植物油脂が万能か、といえば
そうともいえない部分もあります。
植物油は酸化しやすいので
すぐ品質が劣化してしまうのです。
体内ではともかく、お菓子やパンを作るに
あたっては、バターのような常温で
固体である油脂が必要でもあります。
それらのことから、バターに変わるもの
として、20世紀の初めに新しくつくり
だされたのがマーガリンだったのです。
「水素添加」で酸化をふせぐ
植物性油脂の酸化しやすいという欠点は
「水素添加」という化学処理により
安定するようになりました。
これは水素添加によって
「不飽和脂肪酸」→「トランス型脂肪酸」
に変化したことを表しています。
不安定だった原子構造が、水素原子の
移動(トランス)により、きれいに
並んで安定した構造になります。
その結果、常温でも固体を保ちながら
酸化もしにくいというように
扱いがきわめて便利になったのです。
「トランス脂肪酸」の弊害
「トランス脂肪酸」は自然界にも存在して
いるものでもありますが、水素添加により
科学的にできた「トランス脂肪酸」は
自然界には存在しないものです。
水素添加の科学的な「トランス脂肪酸」の
危険性が指摘されるようになったのは
20世紀も終わり近くになってのことでした。
多分みなさんも、「トランス脂肪酸」が
体に与える悪影響については、何らかの報道で
目にしたことがあるのではないでしょうか。
悪玉コレステロールを増加させたり、
肝臓に悪い影響を与えたり、心臓病の
リスクを高める危険性に、アトピー性
皮膚炎などのアレルギーの原因になる等々。
「日本人は摂取量が少ないから大丈夫?」
現在、アメリカに住むM子ちゃんが
母親と、マーガリンについて話したそうです。
日本に住む彼女の母親は、こう言ったそう。
「日本人は、アメリカ人と違って
そんなに多量に取らないので大丈夫」と。
多分、この意見は多くの日本人の
それでもあるでしょう。
ホント?
ここでは、WHO(国連世界保健機関)の
勧告した数字等の細かいことは省略しますが
日本人の摂取量は少ないということで
一括りには出来ないような気もします。
たとえば、フライドポテトMサイズ1つで
すでに基準値を超えてしまいます。
規制のあるアメリカでは、スターバックスも、
ケンタッキーフライドチキンもマクドナルドも
ショートニングは使っていません。
同じお店でありながら、それらの日本の店舗では
相変わらずショートニングを使い続けているのです。
日本の食品安全委員会は国民の「トランス脂肪酸」
摂取量が少ないと発表していますが、それらの
統計にはこれら外食産業でのショートニングは
含まれていません。
その上、若年層は摂取量が多いと考えられていますので
全く問題がないとは言い切れないのではないでしょうか。
モンタボーブレーヌとミニクロワッサン
「モンタボー東京麻布十番本店」
ショートニングも、マーガリン同様の
「トランス脂肪酸」であり、多くの市販の
お菓子、パン等には入っているものです。
また、自分でクッキーやケーキといった
お菓子類を作る人ならば使った経験も
あるでしょう。
私はこれらの情報を知らなかった頃に
ショートニングをたくさん利用して
よくクッキーを作っていました。
欧米だけではなく、アジアも
ニューヨーク市では、すでに2005年に市内の
飲食店やスーパーマーケットに、マーガリンを
調理用油として使用しないことを要請していますし、
ヨーロッパでは発売禁止になっている国も
あるということです。
(アメリカでもカリフォルニア州は禁止)
欧米だけではなくアジアでも、韓国や台湾
では、トランス脂肪酸の含有率を表示する
よう決められているということですよ。
(「『マーガリン=健康的な油』はウソだった」)
今日はたまたま「太鼓せんべい」に使用している
と書きましたが、以前にも「あぷりのお茶会」で
お話ししたように、多くの食品に使われています。
その一部の写真を今日のブログに載せました。
七尾製菓の「太鼓せんべい」が特に使用
しているというわけではありませんので
誤解しないでくださいね。
私は太鼓せんべいが大好きなので
マーガリンを使用せずに作って欲しいなぁ、
と切に願っています。