オーストラリア大使館 世界の国獣

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

「二の橋」の先にいるカンガルー

恐竜のいた時代から生存しながらも、弱い
生き物であったカンガルーは、強い敵のいない
場所に追いやられるように移動することで
現在まで生き延びることができた動物です。

 

しかし、カンガルーは生きて行くことが
可能な場所に、ただ逃げるというだけではなく
もっと積極的に生き延びるための戦略を
自らのうちに作り上げた動物でもありました

 

「カンガルー カンガルーと闘って犬を助けた男性」
そんなカンガルーですが、実は麻布にも
生息(?)しているんですよ。

 

それは麻布十番駅から7、8分の場所に
あるオーストラリア大使館です。

 

「オーストラリア大使館(Australian Embassy Tokyo)
〒108-8361 港区三田2丁目 1-14 03-5232-4111 (代)

 

 

「レーベルカッフェ」 正面の窓のすぐ先が古川

 

 

 

「二の橋」から「日向坂(振袖坂)」

麻布十番駅から南に向かって歩いて行くと
(この通りの名前がわからないのですが正式には
「特例都道415号 高輪麻布線、都市計画街路放射
1号線」というそう)古川の「二の橋」があります。

 

少し前、「二の橋」の袂にあるお洒落な
「レーベルカフェ」を御紹介したことがありましたが
「レーベルカフェ」の入口が次の写真です。
この写真の左側に古川の「二の橋」があります。

 

 

「レーベルカフェ」の入口

 

 

今日は「レーベルカフェ」には寄らずに
「レーベルカフェ」を左に見て「日向坂
(振袖坂)」を真っすぐ上って行きましょう。

 

すぐ右側にあるのは政府の「三田共用会議所」。
「三田共用会議所」は、きれいに整備された
広い敷地をもつ建物です。

 

 

「日向坂(振袖坂)」 右側は「三田共用会議所」

 

 

 

オーストラリア大使館

「三田共用会議所」を右手に見て「日向坂(振袖坂)」
を進んで行き、「三田共用会議所」の敷地が終わった
場所に建っているのが、オーストラリア大使館です。

 

次の写真がオーストラリア大使館の建物ですが
この写真ですと、何やら工事中という雰囲気が
しなくもありませんが、実際の建物はこのあたりの
大使館の中でもかなり立派な、バリバリ近代的な感じ。

 

 

160814australianembassyオーストラリア大使館

 

 

13,000平方メートルにも及ぶ広大な敷地にある
オーストラリア大使館の建物は、1990年に
オーストラリアで著名な建築会社のデントン・
コーカー・マーシャル社の設計により建てられました。

 

伝統的なスタイルを踏襲しながらも、建物の外壁はPVF2
コーティングのアルミで仕上げるなど、オーストラリア
のモダンなイメージを存分に表現したものです。

 

 

オーストラリアの「国獣」

上の写真の中央の上部に見えるものを
アップしたものが次の写真。
左にカンガルー、右にエミューが見えます。

 

 

160814australianembassyttokyoオーストラリア大使館のカンガルーとエミュー

 

 

この2つは、オーストラリアの国獣ということですが
コアラもまた、非公式な国獣だそうです。

 

カンガルーとエミューについて
オーストラリア政府観光局のツイッターには、

 

「【Did you know?】
カンガルーとエミューは後ろに進むことができません。
オーストラリアの紋章にかたどられているこの2種の
動物は、オーストラリアが前へ進むことの象徴です」

 

と書かれています

 

 

 

国鳥を定めている国

実は私は、国獣という言葉を初めて聞いたのですが
日本の国獣は、国鳥が「キジ」で、
国魚が「錦鯉」だそうです。
国鳥を定めているのは以下の国々です。

 

エジプトの「ソウゲンワシ」、
アイスランドの「ハヤブサ」、
モーリシャスの「ドードー」、
アメリカの「ハクトウワシ」、
ベネズエラの「ムクドリモドキ」、
ドイツの「カザノワシ」、
エストニアの「ツバメ」、
オーストリアの「カザノワシ」、

 

鳥の中でも人気があるのは「ワシ系」ですね。
フランスは非公式だということですが
オスの「ニワトリ」だそう。

 

 

エストニアの国獣「ツバメ」
(この写真はまだ赤ちゃんツバメですが)

 

 

 

ライオンは人気の国獣

ライオンを国獣と定めた国は多いのではないかと
なんとなく想像ができますが、やはりその通りで、

 

アルメニアが「ライオン」と「ワシ」、
エリトリアが「ライオン」と「ラクダ」と定め、

 

その他には、ベルギー、ブルガリア、リベリア、
ルクセンブルグ、オランダなども
ライオンを国獣と定めています。

 

 

 

 

 

イギリスの国獣は10もある

イギリスも「ライオン」を国獣と定めている国
ですがイギリスは、各地域ごとに国獣を定めて
いることもあって、かなりの数があります。

 

イングランドが「ライオン」で、
スコットランドが「ユニコーン」、
ウェールズが「アカトビ」という鳥と
「ア・ドライグ・ゴッホ」。

 

この「ア・ドライグ・ゴッホ」というのは
次の絵のようなもので、実際の生き物ではなく
想像上のもドラゴンのようですね。

 

 

イギリス・ウェールズの国獣
「ア・ドライグ・ゴッホ」

 

 

これ以外のイギリスの国獣は「ヨーロッパコマドリ」、
「アカシカ」、「オオハクチョウ」、「アカギツネ」
となんと「ブルドック」だそう。

 

ウェールズの国獣に「ウェルシュハルクイーン」
を加えて数えることもあるそうですので
そうなりますとイギリス1国で10もの国獣が
あるということになります。

 

 

 

想像上の生き物も国獣に

イギリスの「ア・ドライグ・ゴッホ」も
「ユニコーン」もそうですが、想像上の生き物を
国獣と定めた国もいくつかあるようです。

 

 

ロシアの国獣「双頭の鷲」

 

 

中華人民共和国の「龍」(中華人民共和国は
これ以外では、「タンチョウヅル」「キンケイ」
「ジャイアントパンダ)に、

 

ギリシャの「フェニックス」
(これ以外では「イルカ」)、
ロシアの「双頭の鷲」(これ以外では「クマ」)、

 

スウェーデンの「ダーラへスト」
(これ以外は「ライオン」と「ヘラジカ」)。

 

 

スウェーデンの国獣「ダーラへスト」
(スウェーデン大使館 六本木)

 

 

 

メキシコは種類別に

メキシコは
 国獣が「イヌワシ」
 国犬が「メキシカン・へアレス・ドッグ」
 国虫が「バッタ」
 国のほ乳類が「ジャガー」
 国の海洋ほ乳類として「コガシラネズミイルカ」
* 国のは虫類に「アオウミガメ」

 

という具合に、几帳面に詳しく制定して
いるのもおもしろいところ。
虫を定めている国はメキシコだけかもしれませんね。

 

 

 

 

 

ちょっと意外だったのは

私としてはあまり好まれない動物という
イメージがあったのですが、「ハイエナ」
を国獣としている国もありました。

 

ガンビアが「ハイエナ」を国獣としていますし、
レバノンは「シマハイエナ」を制定しています。

 

またもう一つ意外だったのは、馬系がもう少し選ばれて
いるかとも思ったのですが、これがなかったことです。
ボツワナが「シマウマ」を
国獣にしていたぐらいでしょうか。

 

 

オーストラリアの国章
カンガルーとエミュー

 

 

うさぎを国獣にしていたのはモナコで、
「アナウサギ」と「ヨーロッパハリネズミ」
「モリアカネズミ」が国獣。
モナコは小動物系でまとめてみました、
という感じですね。

 

私がカッコいいと思ったのは
イタリアの「イタリアオオカミ」。
特にオオカミが好き、というわけではないのですが
何となくお洒落でイタリアっぽい気がします。

 

 

 

 

 

「国章」もあるのだ

国獣という言葉以外に今回、もう一つ
初めて知った言葉がありました。
それが「国章」というもの。

 

オーストラリアの国獣はカンガルーとエミュー
ということでしたが、国章もまた同様でこの二つです。

 

日本はといいますと、国章は菊の花。
「う〜ん、それ知らない」と思いきや気づきました。

 

あれですよ、あれ、パスポートについている
菊の花のマークが日本の国章ということです。

 

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カンガルー カンガルーと闘ってイヌを助けた男性

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カンガルーと闘ってイヌを助ける

私のツイッターのタイムラインに、ちょっと
おもしろい動画が入ってきましたので御紹介を。

 

カンガルーに絡まれて(?)いるイヌを助ける
ために、人間がカンガルーと闘う動画でした。

 

先日は、飼い主を助ける動物たちを紹介しましたが
人間だって、時にはがんばっちゃうのですね。

 

でも、自分のイヌを助ける感動的な話というよりは
ちょっとユーモラスなこの動画(「Man punches a
kangaroo in the face to rescue his dogはなんと
世界中で36,000,000回以上も再生されているよう。

 

 

メルケル、プーチンと彼のイヌ

 

 

 

イヌの首を絞めている(!)カンガルー

男性がイヌとカンガルーがいる場所に到着した時、
カンガルーはイヌの首を締めているところでした。

 

あたかもプロレスラーが、戦いの相手に
かける技のような感じで、イヌの首を
絞めていたことに私は驚きました。

 

カンガルーって、そんなことをするんですね。
確かに2本脚で立って行動をしますから
考えてみればあいている両手は、かなり
器用に使えるものなのかもしれません。

 

 

 

 

ですが、いくらそうであったとしても
人間が相手の首を絞めるような感じで、動物が
相手の首を絞めている姿は初めて見ました。

 

この感じですと、今回はイヌでしたが
他の動物あっても可能だと思われます。

 

でもカンガルーは草食動物ですよね、
なぜイヌを狙ったのでしょうか?
まさか遊びとも思われないのですが。

 

 

男性がカンガルーにパンチを浴びせたところ

 

 

 

人間とカンガルー、ボクシング体勢に

イヌの首を絞めていたカンガルーにかけよった
男性は、カンガルーからイヌを放し、代わりに
自分がカンガルーの前に立ち、ボクシングの
ような殴り合いの体制に入りました。

 

そこで男性がカンガルーに、バシッと
パンチをお見舞いします。

 

最初はわからなかったのですが、よく見てみると
パンチは1度ではなく、往復プラスもう1回と、
合計3回も早業で繰り出していました。

 

下の写真は、最初のパンチの後のもの。
静止した写真ですと、パンチの迫力が
ちょっとわかりにくいのですが、カンガルー
は、少し上半身を後に仰け反らせています。

 

 

 

 殴られた衝撃に、少し上半身を反らすカンガルー

 

 

 

後に倒れるというほどではありませんが
ちょっとグラッとした感じ。

 

そしてたて続けにバシッ、バシッと合計3回の
パンチを受けたカンガルーは、戸惑ったように
立ちつくした後、後方へ飛んで行ってしまいました。

 

この間、カンガルーから人間への
反撃は一度もありませんでした。

 

 

 

 

男性がカンガルーの前に登場した瞬間から、
というよりはそれ以前から、男性は
闘志満々で有無をいわさない圧倒的な攻撃態勢。

 

一方、カンガルーの方はといえば、突然
目一杯、戦闘態勢の男性が現れたことに
戸惑ったという感じだったのでしょう。

 

本来はイヌを相手にしていたのに、
そしてそれは自分に優位に
ことは運んでいたのにね。

 

 

 

先ほどの動画とは別のカンガルー
こちらはイヌを、いい子いい子しています

 

 

 

本気出したら、カンガルー凄いよ

このカンガルーは写真を見ても、決して男性に
ひけをとらない大きさです。

 

最初からこの男性と闘うという場面であったなら
彼に対して、かなりの攻撃が出来たことと思われます。

 

カンガルーはボクシングのみならず
キックボクシングも出来ますしね。

 

 

オーストリアの国章
「カンガルー」と「エミュー」

 

 

カンガルー属の学名「Macropus」はラテン語で
「大きな足」の意味だそうですが、その足で
ガンッとされたらひとたまりもありません。

 

脚で相手をキックする時はシッポで体を支え
両脚を使うといいますので、これはもう人間の敵
ではなく、キックでは内臓が破裂してしまうとか。

 

今回は人間の気迫勝ちで、男性は何事も
なく、本当にラッキーでしたが。

 

 

 

 

 

「生きた化石」カンガルー(kangaroo)

私にとってのカンガルーとは今まで、お腹の袋に
赤ちゃんを入れて、ピョコピョコ飛んでいる
のんびりとした動物とのイメージだったのですが
そうとばかりはいえないようですね。

 

「生きた化石」ともいわれるカンガルー
は、すでに6500万年前の中生代から
地球に棲息していた生き物です。

 

それに対してヒトは、猿人で400万年から
300万年前といわれ、旧人類ですと
50万年から30万年前。

 

 

親のいないヒョウの赤ちゃんを育てるイヌ

 

 

新人類となるとわずか20万年前にしか過ぎません
ので、地球上ではカンガルーの方がはるかに先輩。

 

なにしろ恐竜と一緒にいたのですからね。
とはいっても恐竜と闘って生き残ったのではなく
彼等はひたすら、敵のいない場所に移動する
ことによって生き残ることができたのです。

 

恐竜はいうまでもなく、他のほ乳類と比べても
カンガルーは決して強いとはいえず、次々追いやら
れた結果が現在のオーストラリア大陸でした。

 

 

おきくなってもこんなに仲良しのイヌとヒョウ

 

 

 

生き延びるための高等戦略

カンガルーはウシのように草食動物
ですが、ウシ同様に反芻もします。

 

また、生まれた時は1〜2センチほどの大きさで
母親のお腹の袋の中、という安全な場所で
かなり長い時を過すといいます。

 

彼等の繁殖期にまつわるものは、なんとも不思議な
戦略に満ちたもののようで、繁殖は季節が決まって
いるわけではなく、繁殖環境が整った時にのみ
繁殖を行うシステムになっているのだとか。

 

 

 

 

A 繁殖環境が整っていない時

 オスは精子を作らない

 

 

B 繁殖環境が整っている時

① メスは交尾後、すぐ出産するものの、環境が
 整っていなかった場合や、すでにお腹の袋の
 中に、生育中のカンガルーがいる場合には、
 受精卵の子宮への着床を遅らせることができる

 

② メスに、既にお腹の袋から出た離乳前の子ども
 がいて、なおかつ袋の中には別の離乳前の子ども
 の両方がいる場合には、受精卵をお腹に着床した
 胎芽の状態にとどめておくということが可能

 

③ ②の状態のメスの袋の中にいた子どもが成長して
 出て行ったり、あるいは死んでしまったりすると
 胎芽の状態にとどめておいた、カンガルーの子は
 発生を再開し、成長を始める

 

 

 

 

というように、合理的に子孫を多く残すために
にわかには信じられないような、こんな複雑な
ことまでやってのけているわけです。

 

一体、どのような仕組みで、そのような働きが
体に埋め込まれているのやらと、驚くばかり。

 

ライオンなどは、生まれた子どもが1、2頭と少数
だった場合、新たにもっと多くの子どもを産んで
育てる方が効率が良いために、その子どもを
殺してしまうことがあると聞いたことがあります。

 

これも、いかに効率よく子孫を増やすかということ
ではありますが、カンガルーの胎児操作といいますか
子孫繁栄戦略は。想像を絶するほど
精密で巧妙な仕組みなのですね。

 

 

「オーストラリア大使館」のカンガルーとエミュー

 

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お城で渡されたカード うさぎからのメッセージ8 

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

お城に間借り

何年前のことだったかは、はっきり覚えていない
のですが、ちょうど今頃の季節に、お友達のS子ちゃん
のいるロンドンに行ったことがありました。

 

幼い時にロンドンに引っ越したS子ちゃんは
大学入学前に日本に帰ってきたものの、その後
再びイギリスの大学に留学し、卒業後もそのまま
留まって仕事をしていたのです。

 

現在、彼女はロンドンで暮らしていますが
通っていた大学はロンドンから車で数時間
ほどの都市にあったので、彼女はそこで
1軒のおうちに間借りをしていました。

 

 

毛利庭園 六本木ヒルズ

 

 

 

マンションに改造したお城

彼女が間借りをしていたおうちは
元はお城だったマンションでした。

 

お城といっても、ディズニーランドにある
シンデレラ城のようなお城ではなく
四角い箱のような形のお城です。

 

そのお城には伯爵が住んでいたそうですが、最後の
伯爵が結婚をせず、子どもも持たなかっために
お城をマンションに作り替えたということでした。

 

1つのお城は20数軒分の家に分割されて
S子ちゃんは、その中の1軒のネコを
飼っているおうちで暮らしていました。

 

私はその元お城のマンション宛に、彼女に
何度か手紙を書いた記憶があります。

 

 

ミラーボーラーのツリー アークヒルズ

 

 

 

お城でクリスマス

マンションの住人で、S子ちゃん以外の日本人は
K美さんという女性がいたそうで、彼女は20数軒の
中でも、一番メインとなる大きなお家の奥さん。

 

日本人同士ということで、S子ちゃんはK美さんと親しく
なり、二人の交際はS子ちゃんが仕事の関係でロンドン
で暮らすようになってからも続いていたようです。

 

そのK美さんの暮らすお城で、クリスマスを一緒に
過ごさない?、とS子ちゃんに誘ってくれました。

 

 

東京ミッドタウン

 

 

 

家が1軒も見えない……

私はそれまで一度も行ったことはなかったのですが
小説で有名なその都市は、落ち着いた静かな町でした。

 

ロンドンから車で着いた時は、辺りはすでに暗くなって
いたのでわからなかったのですが、お城の建っている
周辺は、その建物以外には何一つない場所だったのです。

 

360度廻ってみても、1軒の家も見えません。
かといって山や高い丘のような起伏はなく、比較的
平坦な土地が広がるさまは、国外は勿論のこと
国内旅行もしない私には初めて見るものでした。

 

当時、私はかなり騒音がひどい場所に住んでいました
ので、このような静かな場所に暮らすのは夢のまた夢。
あまりの静けさに、少々の恐さも感じたほどでしたが。

 

 

六本木ヒルズ

 

 

 

ダイニングキッチンは元ステージ?

20数軒の中の1軒の、K美さんのおうちは
そのマンションの中ではメインの家でした。

 

お城だった時の主な場所が彼女の住居に改造して
あるために、K美さんの家の広さといったら
まさに「途方もない」と表現したいほどの広さ。

 

私たちが最初に通されたリビングは
時折、心地よい薪の爆ぜる音がする
いかにもヨーロッパ、という感じの空間でした。
何畳とか何十畳とかではなく、ただただ広いお部屋。

 

リビングの一部が少し高くなっていて
そこはダイニングルーム担っています。

 

なんとこのダイニングルーム、
お城だった時は舞台だったそう。
リビングが客席ということで
小ぶりの演奏会場だったということでした。

 

 


ミラーボーラー アークヒルズ

 

 

 

人里離れた奥に住まう「奥様」

S子ちゃんと私は地下にあるお部屋を
寝室として使わせてもらいましたが
それぞれの部屋にあるベッドはクイーンサイズ。

 

その大きなベッドの、これまた大きなカーテンかと
見紛うシーツには、ピシッと音がするのではないか
と思うほど、きっちりと糊付けがされて
アイロンがかかっていたのが印象的でした。

 

K美さんは、学校に上がる前の充分(?)
やんちゃな男の子と、まだ赤ちゃんといっても
いいほどの幼い女の子のお母さん。

 

 

ホワイトサカス 赤坂サカス

 

 

そのK美さんがまるでホテルのような、ここまで
行き届いた寝具を用意してくれたことに
感謝とともに驚きもしたものです。

 

後でK美さんに、それを伝えた時の返事は
「専業主婦なのだから、そのくらいしなくては」
とのことでしたが。

 

K美さんは、まわりには1軒の家も見えない
お城で暮らす、まさに「奥」さまでした。

 

 

六本木ヒルズ

 

 

 

隅にポツンとあったグランドピアノ

私たちの寝室の他に地下にあったのは、これまた
とてつもなく広い遊戯室で、あまりに広過ぎて
寒いため全てを見ることは出来ません。
また1階には、何百畳かの舞踏室もありました。

 

舞踏室の端と端にはグランドピアノがポツン、という
感じで置かれていたのが印象的で、ピアノって
日本の6畳間や10畳間に置くのではなく、本当はこんな
ふうに置ける場所にある楽器なんだよね、と妙に納得。

 

ちなみに舞踏室では、その当時は毎年、近所の方を
数百名招いた仮装舞踏会を開催していたようです。

 

 

東京ミッドタウン

 

 

 

銀のスプーン

かつて、この大きなお城には、伯爵と彼の母親の
他には、彼等に仕えていた45人が暮らしていたと
着いた日に、K美さんの夫・Pさんから聞きました。

 

K美さん夫妻に子どもが生まれた時、このマンションで
最初に生まれた子へのお祝いということで
伯爵から銀のスプーンが贈られたそうです。

 

 

 

 

また、お庭にある池は、ここで引き合いに出すのも
場違い過ぎるという気もしますが、私の通った大学の
それよりも、芸術的ではるかに立派なものでした。

 

寒さが厳しかったために、お庭はあまり
歩きませんでしたが、枯れた草がそのまま氷
になった池は、いかにも英国の冬。

 

 


東京ミッドタウン

 

 

 

自分のワイナリー

クリスマスの日、元はステージだったという
広いキッチンで、K美さんの夫のPさんは
お料理に腕を振るってくれました。
毎年、クリスマスは彼がお料理を作るようです。

 

私はメインのお料理に添えられていた
お野菜がとても気に入り、名前を聞いた
のですが、忘れてしまったのが残念。
見かけは白っぽいニンジンで、味はお芋系でした。

 

彼のお手製のお料理を頂きながら、エリザベス女王の
クリスマスのスピーチをTVで聞く時の飲物は
彼が所有するブドウ畑で作ったワイン。

 

 

ミラーボーラー アークヒルズ

 

 

 

人生を思いきり楽しむ

その後、ワイナリーは手放したとK美さんから
聞きましたが、彼はクラッシックカーも数台所有して
いるということを、日本に帰ってきてから知りました。

 

帰ってきて少したった後、日本で発刊された
雑誌の創刊号に、彼等一家が登場していて
その記事に書かれていたのです。
改めて彼等はお金持ちなのだと実感した次第。

 

Pさんは、特にお金持ちの家に生まれたと
いうわけではなかったようですが
彼一代で財を築いたということでした。

 

とはいえ滞在時は、家があまりに大きく、私のスケール
を遥かに超えていたため、お金持ち云々には
考えが及ばなかったというのが正直なところ。
存分に人生を楽しんでいることは感じられましたが。

 

 

六本木ヒルズ

 

 

 

カードに書かれた「×」と「○」

クリスマスの日、K美さん一家からいただいた
プレゼントに添えられていたカードには
彼女と夫、男の子と女の子の名前とともに、

 

「××」と「◯◯」が一緒に書かれていました。
私はS子ちゃんに聞きました。
「✖️✖️ってなあに?」と。

 

するとS子ちゃんは教えてくれたのです。
「『 ✖️ 』はキス、『  ◯   』はハグなのよ」と。
そうなんだ、へえ〜っと私は思ったものでした。

 

 

 

 

もっともこれは「✖️(バツ)」ではなく
「X(エックス)」のようです。

 

「  >  」が左の人の口、「  < 」が右の人の口で
二つが合わさってキス。

 

「  ○  」は、手を広げて相手をハグする様子
をあらわしているということです。

 

「マル」と「バツ(エックス)」が、
「ハグ」と「キス」で
「hugs and kisses for you」ということなのだとか。

 

 

 

 

日本のヤフー知恵袋等には、これは女性だけが書く
とか特別な関係の人同士でなければしない等々
ということも書かれている一方、

 

そんなことはありませんよ、
男女共に普通の友だちにも使いますよとも。

 

おそらく後者なのでしょう、K美さん一家から私へ
贈られたカードに書かれていたということは。
よく手紙の最後に書く「Yours sincerity」
「Lots of love」と同じようにね。

 

 

 

 

 

私からももちへ「 ○x○x○x  」

ぼんやりしている私はすぐには思い至らずに
かなり時間がたってから気づいたことなのですが、
前回、ブログに書いたあれ(「ホントにももちが作った
んだよ」
)ってコレのことだったのでしょうか?

 

ももちが私に残してくれたメッセージは
これだったのかもしれませんね。

 

 

 

 

大きな「✖️」に小さな「✖︎」。
ハグの「◯」は木では作れないので「——」の
形にして、「hugs and kisses for you」。

 

私も、ももちへ贈りましょう「○x○x○x」、
「hugs and kisses for you」。
ももち、大好きだよ!

 

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