「パースニップ」 パースニップは英語圏で人気の野菜

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「デザイナーズフーズ」とは?

1990年、アメリカ国立がん研究所(National
Cancer  Institute)を中心に「デザイナーズフーズ
・プログラム」という計画が発表されました。

 

これは「抗がん剤」「放射線」「手術」の三大療法
に頼らずに、ガン発症を抑える成分をもつ
植物性食品(デザイナーズフーズ=設計食品)を
積極的に摂る栄養療法を目指したものです。

 

約40種類の食品を、ピラミッド方式でまとめた
リストは。上に位置するものほど
ガン予防の効果は高いとされています。

 

その第一段階に位置しているのが
ニンニク、キャベツ、ショウガ、大豆、甘草、
ニンジン、セロリとパースニップなのです。

 

 

 1990年 アメリカ国立がん研究所 発表
がん予防効果が期待される「デザイナーズフーズ」
「パースニップ」は最上階に入れられています

 

 

 

「パースニップ」って?

このピラミッドリストの最上階にあるほとんどの
ものは日本人にもお馴染みの野菜ですが
唯一、パースニップというのはあまり聞きませんよね?

 

下の写真をご覧いただければお分かりだと思いますが
「パースニップ」は一見すると白いニンジンの
ようにも見え、ニンジンと同じセリ科の根菜です。

 

セリ科 アメリカボウフウ属の二年草植物で、
別名は「オランダボウフウ」、「清正ニンジン」、
「白ニンジン」、「アメリカボウフウ」、
「砂糖ニンジン」など。

 

「パースニップ(Parsnip)」は英語の表記で
フランス語は「Panais(パネ)」、
イタリア語ですと「Pastinaca(パスティナーカ)」。

 

 

パースニップ(Parsnip)

 

 

 

抗酸化作用にガン予防効果も

原産地はヨーロッパといわれ、古代ギリシャ
の時代から、地中海周辺で作られていた
パースニップは、整腸作用や利尿作用をもつ
薬草としても重宝されていました。

 

17世紀頃からイギリスやアメリカ大陸へと
普及したパースニップは、抗酸化ビタミンとして
有名なビタミンC 、ビタミンEを多く含み、
高い抗酸化作用をもつことでも有名です。

 

糖質の代謝を助け、疲労回復に役立つビタミンB1や、
新陳代謝を促進し、皮膚や粘膜に欠かせないビタミン
B2,、脳神経の正常な働きに作用するナイアシン、

 

赤血球を作り出すのに必要なビタミンの葉酸
などを含み、特に近年は生活習慣病やガンを
予防する効果が高いと評判の野菜です。

 

 

 

 

 

英語圏の国で人気

収穫時期は秋から早春で、夏は高温と
乾燥で硬くなって食べられません。

 

貯蔵性にも優れていて低温貯蔵や、土に埋めて
保存することもできますし、土に埋めて保存
している間に糖度も増す、といいことづくめ。

 

50センチほどの長さのニンジンという感じの
パースニップは、ショ糖を含むために加熱する
ことによりさらに甘さが増し、煮込み料理や
スープ、グリル料理などに適しています。

 

少しの苦味と香りをもち、カブとお芋の間のような
食感で、熱を加えるとお芋のようにホクホクになり
主にイギリスなどの英語圏でよく使われる野菜です。

 

 

 

 

 

あの時の野菜はパースニップだったかも!!

と書いてきて今、フッと思ったことがあります。
昨年末に今はもういない、うさぎのももちのことを
書きました。(「お城で渡されたカード うさぎ
からのメッセージ6」

 

以前イギリスで、お友達の夫、Pさんが作ってくれた
クリスマスのターキーに添えられていた
お野菜が、私はとても気に入りました。

 

その時に名前を教えてもらったのですが
残念ながら忘れてしまったのです。
あれはひょっとしたら、パースニップだったのかな?

 

白いニンジンのような形で、味は少し甘いお芋系。
調べてみると、パースニップは
ターキーにも添えると書かれています。

 

 

 

 

 

「筋っぽくて美味しくない…」?

調べている時に、北海道でパースニップを食べた
方の感想がありましたが、その方によりますと
一言で言うと「美味しくない」とのこと。

 

セロリ風の香りと、中心部が筋っぽかった
ことが気になったそうです。

 

調理をした時期が6月のようで、先ほどの
「収穫の時期は秋から早春で、夏は高温と乾燥で
硬くなって食べられません」との情報によれば
食するには適さない時期のパースニップだった
可能性もありますね。

 

ただ、そういうこととは別に「好きではない」
と書いている方もいますし、特に子どもに人気がない
ようですので、もしかしたら独特の香り等、
好き嫌いが分かれる野菜なのかもしれません。

 

 

 

 

 

オーストラリア

私はいつか絶対に手に入れるつもりですが
残念ながら今は手元にありませんので(5キロで
送料込みだと15,000円もするの!)ネットで
パースニップ料理を見てみましょうか。

 

「主にイギリスなどの英語圏でよく使われる」
ということで、イギリスにお住いの方の情報が
多いようですが、まず最初はオーストラリアから。

 

オーストラリアのスーパーでは、スープ用の野菜が
セットされた「スープパック」なるものが売られて
いるそうですが、その中に入っていたものが
こちらの写真のお野菜だそう。

 

 

オーストラリア「vegeflulifeのブログ」

 

 

一番右にある2本が「パースニップ」。
そのお隣のベージュっぽいコロッとしたものは
「tumip」という株だそうで、中身が黄色だとか。

 

というか、その下の緑色のものも私にはわからず
結局わかったのは、左のオレンジ色のニンジンのみ。
う〜ん、やっぱり所変われば品変わるですね。

 

次もオーストラリアのシドニーから。
名前の通りにいろいろな野菜をオーブンで焼いたもの
ですが、個人的にはこれが一番気に入っちゃいました。
すっごく食べたいです!

 

 

「いろんな野菜のロースト」
(写真/「犬とご飯と雑貨。」)

 

 

 

イギリス

イギリス在住の日本人女性のブログ(「ろっきぃの
えーもん字引」)には、日本では1本が500円
ほどのパースニップも、イギリスでは50円と
お手頃価格との説明がありました。

 

ニンジンやゴボウの感覚で
最初はお味噌汁の具にしたそうです。

 

切った時に硬い手応えを感じたので、長時間
茹でたら煮崩れてしまい、パースニップが
かけらとなってお味噌汁に浮かんでいたとか。

 

加熱するとサツマイモのように甘く、カブの
ように柔らかくなる「パースニップ(parsnip)」、
カブは英語で「ターニップ(turnip)」。

 

似ているのがよくわかるような気が
したと、書いていらっしゃいました。

 

次に、ニンジンとセロリと一緒にパースニップ
きんぴらに挑戦し、火を通しすぎないように
作ったところ大成功で定番となっているとか。

 

パースニップを調理する時の注意点
「加熱でお芋のようにホクホクになるが、
火を通し過ぎない方がいい」

 

 

 

 

 

フランスでは「忘れ去られた野菜」?

また、同じくイギリスに暮らす日本女性、
akokvさんの「ロンドンの食卓」というブログ
にはこんなことが書かれていました。

 

レストランでメニューを見た時に、akokvさんの
夫の母は、こんなことを言ったそうです。

 

「パースニップですって。
レギュム・ウブリエ(忘れさられた野菜)
なんて久しぶりに見かけるわ」と。

 

akokvさんの夫がイギリス人なのか、フランス人
なのか、あるいはフランスで暮らしている
イギリス人なのかはわかりませんが。

 

とにかくフランスでは、忘れ去られた野菜を
「古い野菜たち(レギュム・アンシャン)」といい、
何十年、あるいは何世紀も前には、よく食べられていた
ものの最近では食べない野菜のことをいうのだそう。

 

 

 1990年 アメリカ国立がん研究所 発表
がん予防効果が期待される「デザイナーズフーズ」

 

 

パースニップの他にフランスで「忘れ去られた野菜」
といえば、これも日本人には馴染みのないものですが
ルタバカ、ゴボウ、キクイモなどを指すようです。

 

イギリスでは完全に現役で、どのスーパーマーケット
に行っても見かける野菜と、akokvさんは書いて
いらっしゃいますが、フランスではパースニップは
「忘れ去られた野菜」なのですね。

 

アメリカで「デザイナーズフーズ」として
ガン予防に優れた効果を持つ野菜として
脚光を浴びていると知ったらフランスでも
「思い出された野菜」になるのでしょうか?

 

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「ラタトゥイユ」と「カポナータ」の違い ラタトゥイユ「ピエール・ガニョール パン・エ・ガトー」 

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151220ratatouille

 

 

パンなのにラタトゥイユ?

ちょっと前のことなのですが、ANAインターコンチ
ネンタルホテル東京の2階にある「ピエールガニョール
パン・ヱ・ガトー」で冒頭の写真のパンを買おうと
した時に、表示されていた文字に驚きました。

 

そこには「ラタトゥイユ」と書かれていたからです。
パンなのに「ラタトゥイユなの?」と。

 

そういえば以前、ここで「穀物バン」と書いてあった
のを、「動物パン」と読んでしまった私は、
「何の動物ですか?」と聞いて「穀物バンです」
と少々冷たく言われたことがありましたっけ……。

 

 

「ピエールガニョール パン・ヱ・ガトー」の
「動物パン」ではなくて「穀物パン」

 

 

こちらがその「ピエールガニョール
パン・ヱ・ガトー」の穀物パンです。

 

「動物パン」だと思い込んでいた時は、カタツムリ
にも似ているし、下を向いているハトのようにも
見えるし……、なんて思ったりして。

 

そんな悲しい過去(?)がありましたので
読み違いではないかと、もう一度よく見てみた
のですが、やっぱり「ラタトゥイユ」です。

 

四角いパンの中にラタトゥイユが
入っているとのことでした。

 

半分に切ったところがこの写真。
コロコロの四角いふわふわパンの中に
ラタトゥイユが結構みっしりと詰まっています。

 

 

151219ratatouille「ピエールガニョール パン・ヱ・ガトー」の
パン「ラタトゥイユ」を半分に切ったところ

 

 

ラタトゥイユとはちょっと関係ありませんが、バター
がたくさん含まれた美味しそうな「ピエールガニョール
パン・ヱ・ガトー」のパン生地、という感じが
この写真でもおわかりいただけるかもしれませんね。

 

 

 

お料理の「ラタトゥイユ」

今日の「ピエールガニョール  パン・エ・ガトー」の
「ラタトゥイユ」ではなく、お料理の「ラタトゥイユ」
あるいは「ラタトゥユ」というのは、フランス南部
プロヴァンス地方のお料理「ratatouille」を指しています。

 

ニースの郷土料理で、夏野菜を煮込んだものですので
私の中では「ラタトゥイユ」は夏のお料理という
イメージがあったのですが、「ピエールガニョール
パン・エ・ガトー」で見たのは年末の真冬。

 

「ラタトゥイユ」の語源は、「Rata(軍隊の
スラングでごった煮)」「かき混ぜる」という
意味の「Touille」という言葉だそうで、書籍に
最初に登場したのは1778年といわれています。

 

 

フランスのプロヴァンス地方
ニース名物のお料理「ラタトゥイユ」

 

 

軍隊のスラングで、ごった煮を意味する「Rata」
がついていることからも察せられるように
元は軍隊や刑務所で出されるお料理だったそう。

 

日本語でも刑務所で出される食事を指して「臭い飯」
などという言葉もありますが、「ラタトゥイユ」
もそのような、あまり褒め言葉とはいえない感じ
で使われることもあるとか。

 

ですから決して高級料理を意味する言葉というわけでは
ないようですが、新鮮な材料と腕自慢のシェフの手に
かかった「ラタトゥイユ」は、ニースの名物とも
いわれる、美味しいお料理に変身します。

 

 

ズッキーニ

 

 

 

しっかり炒めるのが、美味しさの秘密?

「ラタトゥイユ」の作り方を簡単にいってしまいますと
夏野菜(ナス、スッキーニ、ピーマン、パプリカ、
タマネギ、ニンジン)をニンニクとオリーブオイルで
炒めて、白ワイン、ローリエ、ドライオレガノ
などを加えてトマトで煮込んだもの。

 

ベーコンなどを加えることもありますが
味付けの基本は塩とコショウです。
「ラタトゥイユ」について
料理研究家の脇雅世さんは、

 

「ラタトゥイユは『野菜のトマト煮込み』
ではないんです!
野菜をていねいにしっかり炒めてから煮ることで
どの野菜も「主役」の味に仕上がりますよ」

 

とおっしゃっています。
確かに私も以前作った時は、この「野菜をていねいに
しっかり炒め」てが充分ではなく、ちょっとぼやけた
味に仕上がってた経験があります。

 

「ラタトゥイユ」はしっかり炒めることが
ポイントのようですね。

 

 

イタリアのシチリア島および
ナポリの伝統料理「カポナータ」

 

 

ところで上の写真ですが、ちょっと「ラタトゥイユ」
に似ていますが、これは夏野菜をトマトで煮込んだ
もので「カポナータ」という、イタリアのシチリア島、
およびナポリの伝統的なお料理です。

 

「カプナータ(Capunata)」あるいは「カプナティーナ
(Capunatina)」と呼ばれる、シチリアおよびナポリの
伝統料理ですが、イタリア全土でも有名なもので
スペインのカタルーニャ地方からきたということです。

 

「カポナータ」という言葉は、すぐにお料理を提供
することができる「居酒屋」を意味するラテン語の
「カウボーナ」から来ているといいます。

 

 

「カポナータ」に使うシチリア名産のナス
(写真/クサマヒサコの野菜ノート」)

 

 

 

「ラタトゥイユ」と「カポナータ」の違い

      ラタトゥイユ    カポナータ
  * _______________________________________________

 国     フランス      イタリア
     プロバンス地方、   シチリア島、
       ニース      およびナポリ   

 

メイン野菜 (どちらかといえば) (シチリア名産の)
        ズッキーニ      ナス

 

調理法   炒めてから煮込む   ナスを揚げてから煮込む

 

味付け 基本的には塩コショウ  甘酢煮(酢と砂糖)

 

 

なお南イタリアでは「チャンボッタ(Ciambotta)」と
いう、やはり夏野菜の炒め煮があるそうですが、こちら
は野菜の種類が異なる他、最も違う点は甘酸っぱい
味付けにしない、甘酢煮でないことだそうです。

 

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ミョウガタケ「ビックリ屋」麻布十番

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140409myougadakeendou

 

 

「ミョウガタケ」はミョウガの親 

麻布十番のびっくり屋で「ミョウガタケ」を買いました。
見た瞬間、最初に思ったのは葉付き
新ショウガの茎の部分なのかな?

 

と思ったのですが、違いますよね。
かんじんのショウガがついていませんし。

 

お店の人が「ミョウガタケ」という
名前を教えてくれました。
「ミョウガタケ」という名前は
初めて聞いたような気がします。

 

 

140808shouga新ショウガ

 

 

なにやらわかったようなわからないような気がしたので
調べてみましたら、「ミョウガタケ」というのは
いわゆるミョウガの親に当たるものだそうです。

 

次の写真のミョウガも以前、麻布十番の「びっくり屋」で
買ったものですが、ミョウガは花のつぼみのようなもので
「花ミョウガ」ともいわれています。

 

 

こちらは「ミョウガタケ」の子どものミョウガ

 

 

それに対して今日の「ミョウガタケ」は
地下に地下茎を伸ばして広がります。

 

地上に出ている部分は葉がついてまるで茎のように
見えますがこれは茎ではなく、偽茎と呼ばれるもの。

 

 

 

ショウガ科ショウガ属

確かに「ショウガ」と「ミョウガ」は名前も
似ていますし、こうして見てみると色も似ていますね。
もちろん「ミョウガ」はショウガ科のショウガ属の野菜。

 

この「ミョウガタケ」は、次の写真の
ような芽が出てきます。

 

「ミョウガタケ」の芽の根元には、モミガラを
積み上げるようにして、日の光が当たらないよう
にしているのですが、おわかりでしょうか?

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERAミョウガタケの芽(写真/「JAみなみ信州」)

 

 

白い部分を多く育てるためだなのだとか。
ホワイトアスパラガスみたいですね。

 

信州の下伊那地方では、白くした「ミョウガタケ」も
みどり色の「ミョウガタケ」も、両方食する
ということでこれもまた、アスパラガスと同様。

 

 

130702howaitoasuparagasupotこちらはどこで買ったか忘れてしまった
ホワイトアスパラガス

 

 

 

栽培に手間がかかる「ミョウガタケ」

先ほどのモミガラを被せた写真を見るだけでも
伝わってきますが、「ミョウガタケ」の栽培は
とても手間がかかるそうです。

 

露地栽培で根株を大きくしてから室に植えかえ
をして、収穫までに1年半もかかるといいます。

 

また、写真でおわかりのように
「ミョウガタケ」の色は全くの白ではなく
ほんのりと紅色がついていますね。

 

この色を付けるには、一時的に2回ほど日の光を当て
ますが、それでも色がつかないものもあるそうで、その
ようなものは価値が下がってしまうということです。

 

 

140921asuparagasugoya東京ミッドタウンのプレッセ
プレミアムで買ったアスパラガス

 

 

 

「見た目」にこだわり過ぎでは?

うっすらと赤く色がついた「ミョウガタケ」は、白い
ものとは味が違って、一層おいしいものなのでしょうか?
そうであるならば、それなりに納得もできます。

 

ですが、もしそれが単に見た目だけのことであるなら
ば、少々違和感を覚えるというのが正直なところ。

 

私は、日本の果物や野菜は「きれい過ぎる」
のではないかと常々思っていますので。

 

 

130702howaitoasuparaホワイトアスパラガス

 

 

きれいであって別に文句はないのですが、「きれい」
であるために農薬を使ったり、また必要以上に手を
かけるというのは、私自身はあまり望まないのですが
皆さんはいかがでしょうか。

 

優先順位が違うといったらいいのでしょうか
その部分にあまりにも重きを置き過ぎるのは
私は少し違うような気もします。

 

果物や野菜は、床の間に飾るものほど
きれいでなくてもいいのではないかなぁ。
かたちが整っていなくても、虫が少し食べちゃって
いてもいいよね、という感じです。

 

 

130702howaitoasuparagasuホワイトアスパラガス

 

 

 

それにしては低価格でした

「ミョウガタケ」の収穫は、室の中に中腰の
姿勢で入り、膝をついて刈り取らなければ
ならない等、体に負担がかかる作業だそうです。

 

と聞きますと、本当に感謝して
頂かなくてはという気がしますね。

 

はっきりと覚えてはいないのですが
この「ミョウガタケ」お値段は
かなり安かったような気がするのですが……。

 

 

あまり関係ないけど、カイワレ大根

 

 

 

どんなお仕事でも大変なことにかわりはありませんが
作物を育てることは時間もかかり天候に左右され
不作ということも充分、起こりえることです。

 

あるいは逆に、あり余るほどの収穫で
廃棄処分をするという、言葉を失うような
無惨なニュースを聞くこともあります。

 

農作物を育てるということは
本当に大変なことなのですね。

 

 

140409myougadake-376x299ミョウガタケ

 

 

 

 「ミョウガタケ」を栽培しているのは日本だけ

「ミョウガタケ」は東南アジアが原産とされていて
本州から沖縄までの日本各地に自生しているそうです。
なんと野菜として栽培しているのは日本だけだそう。

 

また日本でも全国で作っているわけではなく
一番有名なのが宮城県、それから京都、群馬という
ように、ごく限られた場所で栽培されるのみのようです。

 

高知県では「ミョウガタケ」をハウス栽培で作って
いるので、一年を通して手に入れることができますが
通常ですと6月から10月位が旬です。

 

 


140409myougadakeendouミョウガダケ

 

 

夏にとれるものは「夏ミョウガ」、
秋のものは「秋ミョウガ」と呼ばれて親しまれて
いますが、あえて言えば「秋ミョウガ」
の方がふっくら大きめのよう。

 

ミョウガに比べますと水分が多く
繊維が少ないのが特徴で
香りも「ミョウガタケ」のほうがソフトです。

 

 

 

「ミョウガタケ」は既に3世紀にはあった!

「ミョウガタケ」のように、香りとさっぱりした
歯触りを楽しむ野菜には、あまり栄養分などと
いうこととは結びつかないような気がして
いましたが、そうでもないようですね。

 

 

 

 

ミョウガや「ミョウガタケ」の独特な香りは
アルファピネンという精油成分によるものだそうです。

 

アルファピネン(α‐ピネン)とは、植物の精油の中に
広く存在していて、テレピン油の主成分をなすもの。
パイン様の特有の好機をもちます。

 

アルファピネンを多く含む精油には
ヒノキ(50〜60%)、サイプレス(45〜55%)、
パイン(25〜50%)ジュニパーベリー(30〜40%)
といったところです。

 

 

ヒノキの葉

 

 

アルファピネンは、発汗、呼吸、血液などの循環に
働きかける作用をするということです。

 

生理痛、生理不順、あるいは更年期障害等
にも効果を発揮するというように、
ただおいしいだけではなかったようです。

 

また「ミョウガタケ」の日本での歴史は古い
ようで、3世紀に書かれた「魏志倭人伝」には
すでに登場しているということです。

 

そんなに長く日本の地で生息してきたおいしい
「ミョウガタケ」を作ってくれた方の御苦労を
感謝しながらおいしく頂きました。
御馳走さま〜!

 

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