ハチミツ「甘露蜂蜜」「単花蜜」「百花蜜」

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ハチミツ、色々

この写真に写っている、瓶入りのものはハチミツです。
薄い黄色のようなものから、濃い茶色に見えるもの
まで様々な色がありますが、全部ハチミツ。

 

ミツバチが集めてきた花の種類によって
ハチミツの色は異なるのです。

 

同じ花からできたハチミツでも、咲いていた
場所や気候によっても色は違うようですので
本当に千差万別といったところ。

 

世界中で、1000種類を超える
ハチミツがあるということです。

 

ハチミツといえば花の蜜、とばかり思って
いましたが、それだけではなく、木の液、
樹液から取れるハチミツ(甘露ミツ、甘露蜂蜜)
というものもあるそう。

 

 

 

 

 

ヨーロッパ伝統の「森の蜜」

甘露蜂蜜はヨーロッパの家庭で伝統的に
用いられ、愛されてきたハチミツで
「森の蜜」の名でも親しまれています。

 

甘露ハチミツとは、木の樹液を吸ったあとの虫が
樹木の幹や葉っぱに、糖分(シロップ)だけを
分泌し残していったものを、ミツバチが集めて
ハチミツに仕上げたもの。

 

木々の樹液が朝露のように光ることから「ハニーデュー
(honeydew)甘露蜜」と呼ばれることもあります。

 

 

 

 

樹液の出る木とは、マツやモミ、カシ、
ブナ、トウヒなどで樹液を吸う虫というのは
カイガラムシやアリマキ等々。

 

それらの虫が分泌した糖分を、ミツバチが採取して
ハチミツにする、ということは、甘露ハチミツ作り
には2種類の昆虫が関わっているために、二重の
酵素が含まれているということになります。

 

虫たちは、樹皮に口針(こうしん)を
突き刺して樹液を吸います。

 

樹液には、虫の必要とする量以上の
多くの糖分が含まれているので
余った糖分は体の外に分泌されます。

 

 

メカルファ(写真/「 Wikipedia」)

 

 

 

2種類の昆虫が作るハチミツ

この写真の虫は「メカルファ(Metcalfa Pruinosa)」
と呼ばれる白くて小さい虫で、アブラムシや
カメムシと同じような昆虫だそう。

 

日本語名は不明ですが、英語名は
「Citrus flatid planthopper」です。

 

このメカルファが、樹木のリンパ分泌液から
タンパク質だけを消化し、余分な糖分を
分泌して葉っぱに残したものが次の写真。

 

 

葉についている白いものが虫が分泌した糖分
これを使ってミツバチが甘露ハチミツを作る
(写真/「イタリア発ハチミツづくり」

 

 

私にはこれが何の木なのかはわかりませんが
葉っぱについている白っぽいものが、メカルファの
分泌したもので、ハチミツの原料となる甘露
(英語「Honeydew」、イタリア語「Melata」)
だそうです。

 

 

 

花のない季節のハチミツ材料

北イタリアの農業地帯では、7月半ばから8月は
とても暑く乾燥していて花があまり咲かないため
ミツバチたちはこの甘露蜜を、花蜜がわりに
せっせと持ち帰って、ハチミツづくりをします。

 

 

 

 

メカルファという虫は、1980年代に北米から
北イタリアのヴェネト州にやって来た虫です。
天敵がいなかったことも幸いして
近隣のヨーロッパ諸国に広がっていきました。

 

このメカルファ、実は果樹園やワイナリーに
とっては害虫なのだそうですが、養蜂家に
とってはありがたい存在だということ。

 

人間の都合により害虫でもあり、
益虫にもなるわけですね(…複雑…)。
    「イタリア発ハチミツ作り」

 

 

 

 

 

ミネラルが豊富に含まれる
「甘露蜂蜜(Honeydew honey)」

樹皮由来といわれる様々な精油(エッセンシャルオイル)
を含むために、独特の芳香をもつ「モミのハチミツ」
や、「マツのハチミツ」と呼ばれる甘露ハチミツは
ドイツの最高級品ハチミツといわれています。

 

花蜜で作られるハチミツの10倍ともいわれる
豊富なミネラル(亜鉛、鉄、マンガン、銅など)
の他、タンパク質、有機酸を多く含みます。

 

また、ブドウ糖や果糖が多いハチミツとは異なり
ショ糖が多く含まれるのも甘露ハチミツの特徴です。
色は濃い目のものが多いとか。

 

 

 

 

 

「単花蜜」と「百花蜜」

甘露ミツ以外のハチミツは、花の蜜から作られたもの
ですが、花蜜ハチミツも2種類に分けられます。

 

1 一種類の花の蜜から作られたハチミツ「単花蜜」
2 数種類の花の蜜から作られたハチミツ「百花蜜」

 

1の「単花蜜」という言葉ですが
ちょっと不思議な気もしませんか?
ミツバチたちは、どこにでも飛んでいけるのですから
色々な花の蜜を集めてくるような気もしますよね。

 

 

 

 

ところが不思議なことに、ミツバチたちは
豊富なミツがある場所を見つけると、その花が
咲いている間中はその場所に行き、1種類の
花の蜜だけを集める習性があるのだそうです。

 

ミツバチたちは、ダンスで花の位置を教えあっている
ということでしたので(「ミツバチダンス ミツバチ
の言葉(The  Language  of  Bee  )」
)、みんなで
同じ場所に行き、同じ種類の花蜜を集めるのです。

 

とはいえ、正確にいえば他の花の蜜が混じっている
可能性がゼロとはいえないようですが、それでも
「ほとんど同じ花」といって差し支えない程度だとか。

 

 

 

 

 

「単花蜜」

草花系
  文字通り野原やお花畑で咲いている
  草花から作ったハチミツ
*  (アザミ、クローバー、菜の花、
   タンポポ、ひまわり、レンゲ等)

 

樹木系
  木の香りのして、結晶化がしにくいハチミツ
:  (アカシア、トチ(栃)、ハゼ、菩提樹)

 

ハーブ系
  いわゆるハーブの花から作られた
  ハチミツで、強い香りを持つ
*  (セージ、タイム、ラベンダー、
   ローズマリー、ユーカリ)

 

ナッツ系
  ナッツの香ばしい香りと色のハチミツで
  個性的な強い味をもつ
*  (アーモンド、クリ)

 

フルーツ系
  爽やかなフルティーな香りのハチミツ
*  (オレンジ、サクランボ、ミカン、
   ブラックベリー、ラズベリー)

 

 

 

 

 

2種類の「百花蜜」

2の「百花蜜」の方は、厳密にいいますと
2つに分けられるようです。

 

1種類の花の蜜で作った「単花蜜」に対して
たくさんの種類の花の蜜で作られたハチミツ、
という意味の「百花蜜」が一つ。

 

もう一つは、セイヨウミツバチではなく、
ニホンミツバチが色々な花から集めたミツで作った
ハチミツを指して「百花蜜」と呼ぶこともあります。

 

日本固有のニホンミツバチは、セイヨウミツバチより
かなり数が少ないので、日本で販売されているハチミツ
のほとんどはセイヨウミツバチが作ったものです。

 

 

 

 

 

ニホンミツバチが作る「百花蜜」

ニホンミツバチが作ったものは、日本でのハチミツ
流通量のわずか1パーセントを占めるに過ぎません。

 

単花蜜を作るセイヨウミツバチに比べると、
飼育が難しいといわれるニホンミツバチですが
ハチミツの収穫量は、かかる手間暇に反比例して
セイヨウミツバチの  1/5  から  1/10  程度。

 

それらのことが相まって、作られる量が
少ないニホンミツバチのハチミツは、独特の
風味の豊かさから貴重品として扱われています。

 

 

 

 

 

ハチミツの分類

1「単花蜜(single flower honey)」

  草花系、樹木系、ハーブ系、ナッツ系、フルーツ系

 

2「百花蜜」
a   セイヨウミツバチが、色々な花から
   集めた蜜で使ったもの
   こちらを英語でいうと「mixed flower honey」

 

b ニホンミツバチが作ったハチミツ
   こちらは「Polyfloral honey made
        by the Japanese honeybee 」
   あるいは「Wildflower honey made
        by the Japanese honeybee」
   ということです(「Yahoo知恵袋」)。

 




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