「梅酒 カリナ(Carina)」宝酒造株式会社

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 


 

 

これ「飲物」?

ここ数回、ドイツ文化会館での「人と飲物、そして文化」
というイベントから前回はシェリー酒の御紹介でしたが
今日御覧いただくものも飲物です。

 

やまや赤坂店で買ったお酒です。
(ラカーヴ・ド・YaMaYa赤坂店
東京都港区赤坂2−14−33 Tel.03-3583-5657)

 

「カリナ」という名前を持つ、レモンの
ようなぷっくりした形の瓶を傾けて
梅酒をグラスに注ごうとしたのですが。

 

 

150527umeshukarina

 

 

 

瓶から梅酒が出てこない!

えっ?、梅酒が出てこないけど……。

 

私が最初に思ったことは
「この梅酒、腐っている!」でした。

 

買ったのを忘れて、長い間冷蔵庫に入れっぱなし
にしていたので……、とはいえモノは梅酒です、
そんな簡単に腐るはずはありませんよね。

 

そこでよく見てみますと、これは梅酒は
梅酒でも、「梅酒ジュレ カリナ」という
名前のゼリー状のものだったのです(!)。

 

ジェル状のものが、このような形の瓶に
入っているとは思いもしませんでした。

 

次の写真ですと、梅酒ジュレというのが
おわかりになるでしょうか?
梅酒を楚々いた上部が一直線ではなく波々としています。
グラスの中に氷は入っていません。

 

 

 

 

グラスの上から撮った写真も同様で、一見
氷が入って表面がボコボコに見えますが
そうではなく、これもジュレのみのボコボコ感。

 

 

 

2013年3月発売

宝酒造株式会社が出しているこの梅酒の正式名は
「果莉那ーCarina-J」というそうです。
単に「カリナ」ではなく、「果莉那」なんですね。

 

一昨年、2013年3月26日に発売された時は
今日、御紹介の「梅酒」「マンゴー」
「もも」の3種類だったようです。

 

その後「バナナシェイク風味」「カシスミルク風味」
「もも杏仁風味」「マンゴーヨーグルト風味」
「イチゴミルク風味」と増えました。

 

ということは、このジュレ状のカリナは
意外に好評だったということでしょうか?
アッ、意外なんて言ってはいけませんね、
ごめんごめん。

 

 

 

 

 

そのままでも、アレンジしても

この「果莉那ーCarina-J」、どのようにして頂くのか
といいますと、もちろん、そのまま飲物としてもOK。

 

あるいはアイスクリーム、チーズケーキ、クレープ、
あんみつ等のお菓子にかけて頂くのもなかなかのよう。

 

ただし、私の正直な感想としては、先ほどの
「意外に好評……」の言葉でおわかりかも
しれませんが、そのまま飲むのでしたら
普通の梅酒の方がおいしいように思います。

 

デザートにちょっと面白く使いたい
ということであれば、結構おすすめかな?
といったところでしょうか。

 

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シェリー酒 「人と飲物…」ドイツ文化会館 4

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150528sherishu

 

 

スペインのシェリー酒

ドイツ文化会館でのイベント「人と飲物、
そして文化(The Art of Drinking)」の
御紹介も今日で4日目。

 

まだまだお話ししたいことはあるのですが
今日で終わりにしましょうね。

 

ということで(?)最後はシェリー酒です。
シェリー酒は本来、食前酒だそうですが
まあ固いことは抜きで。

 

スペイン産ということだけで、名前は覚えて
いなかったのですが、調べてみましたら
「マンサニージャ・ラ・ヒターナ」
というシェリー酒のようです。

 

 

イタリア産の「スパークリングワイン」
ドイツ文化会館の中庭で

 

 

 

シェリー酒に空気を含ませる

シェリー酒をオーダーすると、スペインのユニオン
リカーズのアルフォンソ・マルティンさんが
グラスに注いでくれるのですが
その注ぎ方が美しいのです!

 

ベネシアンドールという、お酒の注ぎ方
の技法の一つだそうです。
ですがこのベネシアンドールは
見た目が面白いだけではありません。

 

シェリー酒を空気に触れさせて味をまろやかにする
という意味をもち、ベネシアンドールをしたものと
しないものでは、はっきりと味の差があるのだそう。

 

 

38432_I_El arte de beberアルフォンス・マルティンさんのベネシアンドール
(写真/「tokio.servantes.es」)

 

 

 

華麗な技、ベネシアンドール

上の写真ではわかりにくいのですが
アルフォンス・マルティンさんが、右手に持って
いる長い柄杓のようなもの(写真では先の部分が
切れてます、ごめん)にシェリー酒が入っています。

 

グラスのそばに柄杓を持っていき、シェリー酒を
注ぐや否や、一瞬にして、柄杓を上の方に
持ち上げます(持ち上げた後がこの写真)。

 

最後には、グラスと柄杓の間はかなりの距離に
なっていますが、シェリー酒は1滴もこぼれる
ことなくグラスに収まっている、というわけ。

 

しかもドイツ文化会館では、シェリー酒を注ぐ
グラスが、この写真のような直径が5㎝以上は
あろうというものではなく、もっと小さな物
でしたので、難易度はかなり高かったはずです。

 

 

150528sherishu

 

 

 

シェリー酒は白ワイン

私はいままでシェリー酒を飲んだ記憶がない
のですが、たとえあったとしても1,2回
というほど馴染みのないお酒です。

 

当日のシンポジウムで初めて知ったのですが
シェリー酒って、白ワインのことなのですね。

 

白ワインに高アルコール度の蒸留酒を加えた
強化ワインを樽につめ、樽の木の風味が
加わった白ワインのことをシェリー酒
というのだそう。

 

 


theartofdrinking左下のオレンジがスペイン
写真はベネシアンドールをするアルフォンス・マルティンさん

 

 

 

スペインの一部でのみ造られているシェリー酒

またシェリー酒は、世界のどこでも造っている
というわけではなく、スペイン南部、アンダルシア
地方カディス県のヘレスという町の周辺の
三角地帯とその周辺、に限られているようです。

 

アルコールを加えてあるということですので
当然のことながら、普通の白ワインより
アルコール度は高め。

 

白ワインが、12度〜15度であるのに対して
シェリー酒は、15度〜22度位ということです。

 

 

ドイツ文化会館から、併設されているカフェレストラン
「ノイエス」のプレッツエルをいただきました

 

 

 

今回も「ノイエス」のプレッツェルのサービス

私は、今回のイベントに参加できるか
わからなかったため、事前に申し込みは
していませんでした。

 

申し込みをしていない人は、ホールではなく
その他の場所で、基調講演やシンポジウムを
聞くことになります。

 

私が図書館のそばでゆったりと聞いていますと
ドイツ文化会館の方が、いつものように
プレッツェルをサービスして下さいました。

 

ドイツ文化会館に併設されているカフェレストラン
「ノイエス」のおいしいプレッツェル。
楽しい、おいしい一時をありがとうございました!

 

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ポンチキ 「人と飲物…」ドイツ文化会館 3

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

150528pontiki

 

 

ポーランドの「ポンチキ」

前回、前々回とドイツ文化会館での
「人と飲物、そして文化(The Art of Drinking)」
のスパークリングワインとコーヒーというように
飲物の紹介が続きましたので、今日はこちらの
「ポンチキ」をご覧いただきましょう。

 

一見、ドーナツに見えるでしょう?
でもこれはドーナツではなく、ポーランド
の伝統的なペストリーだそうです。

 

「ポンチキ」という名前すら
私は今回初めて知ったのですが。

 

「pączki」と書くようですが「ポンチキ」とは
ポーランド語の「ポンチェック」の複数形。

 

 

theartofdrinking右下の緑色がイタリア、その上の臙脂色がオーストリア
またその上の黄色がドイツで、その右の赤がポーランド

 

 

 

「ポンチキ」=「つぼみちゃんたち」

「ポンチェック」とは、「つぼみ」を表す
「ポンク」と、「〜ちゃん」というニュアンスを
もつ言葉がついて「ポンチェック」。

 

「ポンチェック」で「つぼみちゃん」
という意味なのですね。
それが複数というのですから「ポンチキ」
は「つぼみちゃんたち」となり、
これまたなんとも可愛い名前のお菓子です。

 

 

3こんな感じでしょうか?
「つぼみちゃんたち」

 

 

 

いろいろな種類がある「ポンチキ」

中にはジャムが入っていて、それを油で
揚げたもので、私が買ったものは「薔薇」、
バラのジャムでしたよ。

 

他には、チョコレートクリームの入った
「濃チョコレート」、ドライフルーツとラム酒
が香りづけに加えられているポーランド風
「胡麻ジャム」、

 

そして特製ラズベリージャムの入った
「甘酸ラズベリー」があったようです。

 

 

140607doitu ドイツ文化会館の中庭

 

 

 

生地に少量のアルコール入り

ドーナツに似ている「ポンチキ」ですが
ドーナツとの違いといえば、生地に
アルコールが少し入っていること。

 

生地にアルコールを入れる理由としては
「ポンチキ」を油で揚げる時に、生地に含まれる
アルコール分が蒸発することにより、生地の中に
油が入り込むのを防ぐため、だということです。

 

ということで「ポンチキ」は、アルコール入り
ではありますが、食べた感じではアルコール
は全く感じられませんでしたよ。

 

 

150528pontiki「ポンチキ(薔薇)」

 

 

 

もっと小さな「ポンチキ」も

また今日のような大きさの「ポンチキ」
ではなく、もっと小さいサイズの
「ポンチキ」もあるようです。

 

そちらは「ポンチューシェ(pączusie)」
と呼ばれて、一口サイズの「ポンチューシェ」
が1キロ単位で売られているそう。
これを1キロ買っちゃう、というのもすごいですが。

 

「ポンチューシェ」とは「小さなつぼみちゃん
たち」という意味だということです。
と、名前がますます可愛くなってくる
「ポンチキ」の御紹介でした。

 

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